山陽電気鉄道5000/5030系

山陽電気鉄道5000/5030系

《最終更新》 2023年3月5日

概要

5000系は山陽電気鉄道が1986年から製造した電車である。1995年にかけて60両が投入された。1997年と2000年には5000系をベースに走行機器を改良した5030系の20両が投入された。


外観の特徴

1986年に製造された1次車は側窓が開閉式(以下、側窓A)であり、開口部の小さいスカート(スカートA)であった。1988年と1989年に製造された2次車は開口部の大きいスカート(スカートB)が採用された。塗装はアルミ地に赤帯で、前面帯は平行のデザイン(標準色Ⅰ)である。

1990年と1991年に製造された3次車は開口部がさらに拡大されたスカート(スカートC)が採用され、前面貫通扉に幌枠が設置された。3次車以降の塗装は前面帯がV字状のデザイン(標準色Ⅱ)が採用された。

1993年には4次車として中間車が増備され、側窓の一部が固定式(側窓B)に変更された。1995年以降に製造された5次車と5030系は固定式の大型窓(側窓C)が採用され、先頭車の幌枠が省略された。

改造による変化として、1991年以降に2次車のスカートが3次車に準じたスカート(スカートC)に改造され、幌枠が設置された。また、2012年頃には1次車のスカートもスカートCに変更された。

2018年には5004Fにリニューアル改造が施され、行先表示器のフルカラーLED化(FC-LED)と側窓が5030系に準じた大型窓(側窓C)に変更された。塗装は側窓の上下に赤帯と側窓横にオレンジ色のグラデーション装飾(更新色Ⅰ)に変更された。2023年に側窓横のオレンジ色のグラデーション装飾が撤去された(更新色Ⅱ)。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 標準色Ⅰ [側窓A][スカートA]

1986年に製造された1次車の落成時の姿。開口部の小さいスカートが特徴であった。2012年頃にスカートが変更され、この姿は消滅した。

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A02 標準色Ⅰ [側窓A][スカートB]

1988年と1989年に製造された2次車の落成時の姿。開口部が海側に拡大されたスカートが特徴であった。併結運用に対応するため、1991年以降にスカート開口部の拡大と幌枠が設置され、この姿は消滅した。

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A03 標準色Ⅰ [側窓A][スカートC]

1次車のスカート変更後の姿。2012年頃にスカートが変更された。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5010F
山陽電気鉄道 5010F
撮影場所 出屋敷駅   撮影日 2021年11月
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A04 標準色Ⅰ [側窓A][スカートC][幌枠]

2次車のスカート改造後の姿。併結運用に対応するため、1991年以降に幌枠の設置とスカート開口部が拡大された。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5018F
山陽電気鉄道 5018F
撮影場所 出屋敷駅   撮影日 2021年11月
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A05 標準色Ⅱ [側窓A][スカートC][幌枠]

1990年と1991年に製造された3次車の落成時の姿。V字スタイルの前面帯が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5020F
山陽電気鉄道 5020F
撮影場所 別府駅   撮影日 2023年1月
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B01 標準色Ⅱ [側窓B]

1993年に製造された4次車の落成時の姿。側窓の一部が固定式である点が特徴である。4両編成化のために増備された中間車の2両のみが存在する。現在もこの姿で使用されている。

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C01 標準色Ⅱ [側窓C][スカートC]

1995年に製造された5次車および1997年と2000年に製造された5030系の落成時の姿。側窓の中央が固定式の大型窓が特徴である。5000系5次車は6両編成化のために増備された中間車のみが存在する。現在もこの姿で使用されている。

山陽電気鉄道 5032F
山陽電気鉄道 5632F
撮影場所 別府駅   撮影日 2023年1月
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C11 更新色Ⅰ [後期窓][後期スカート][FC-LED]

リニューアル後の姿。2018年に5004Fがリニューアルされ、塗装変更、行先表示器のフルカラーLED化、側窓の交換が実施された。2023年に塗装変更され、この姿は消滅した。

山陽電気鉄道 5702F
山陽電気鉄道 5702F
撮影場所 出屋敷駅   撮影日 2021年11月
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C12 更新色Ⅱ [後期窓][後期スカート][FC-LED]

リニューアル車の塗装変更後の姿。2023年に5702Fの側窓横のグラデーション装飾が撤去された。現在はこの姿で使用されている。

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