熊本市交通局200/1200形
概要
200形は熊本市交通局が1958年に製造した電車である。10両が投入された。1966年にワンマン化改造が施され、1200形に改番された。
外観の特徴
落成時は前面窓上に尾灯があり、前面窓は中央の下部が上昇式、左右は下段が上昇式であった。
改造による変化として、1966年のワンマン化改造で、尾灯が前面窓下に移設(以下、尾灯移設)された。1978年から1979年には、全車両に冷房化改造(冷房)が施された。1990年代には前面窓の中央が1枚固定窓(中央固定)に改造され、1210号は左右窓も1枚固定(左右固定)に改造された。2023年から延命工事が施され、冷房装置の更新、側窓のHゴム支持化(側窓改造)が施された。
落成時の塗装はクリーム色に窓下が青色、屋根が水色(以下、●旧塗装)であった。1966年のワンマン化改造によって、クリーム色に紺色の帯(●紺帯)に変更された。1980年代には一部車両がクリーム色に緑色の帯(●緑帯)に変更された。1990年以降は白をベースに緑帯(●新塗装)が採用された。
1989年には熊本市制100周年記念として、1201号が白に緑と青のデザイン(●特別色Ⅰ)に変更された。1992年には1204号が白に緑と赤帯(●特別色Ⅱ)に変更された。いずれも、後に新塗装に変更された。
2023年に開業100周年を記念して、1205号が落成時の塗装に復元された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●旧塗装 |
A02 | 現存 | ●旧塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][側窓改造] |
A11 | 消滅 | ●紺帯 [尾灯移設] |
A12 | 消滅 | ●紺帯 [尾灯移設][冷房] |
A13 | 消滅 | ●紺帯 [尾灯移設][冷房][中央固定] |
A21 | 消滅 | ●緑帯 [尾灯移設][冷房] |
A31 | 消滅 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房] |
A32 | 現存 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定] |
A33 | 現存 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][左右固定] |
A34 | 現存 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][側窓改造] |
A41 | 消滅 | ●特別色Ⅰ [尾灯移設][冷房] |
A42 | 消滅 | ●特別色Ⅱ [尾灯移設][冷房][中央固定] |
各バリエーション解説
A02 | ●旧塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][側窓改造] |
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延命工事後の1205号車の姿。2023年に延命工事が施され、冷房装置の更新、側窓のHゴム支持化が施された。開業100周年を記念して落成時の塗装に復元された。現在もこの姿で使用されている。
A32 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定] |
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1990年代の塗装変更および前面中央窓改造後の姿。1990年代に塗装変更と前面中央窓の1枚固定化が施された。現在もこの姿で使用されている。
A33 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][左右固定] |
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前面窓改造後の1210号の姿。1990年代に前面窓が固定式に改造された。現在もこの姿で使用されている。
A34 | ●新塗装 [尾灯移設][冷房][中央固定][側窓改造] |
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延命工事後の1207号車の姿。2023年に延命工事が施され、冷房装置の更新、側窓のHゴム支持化が施された。現在もこの姿で使用されている。