長崎電気軌道600形

熊本市交通局170形/長崎電気軌道600形

《最終更新》 2023年6月24日

概要

170形は熊本市交通局が1953年に製造した電車である。2両が投入された。1969年に廃車され、長崎電気軌道に譲渡された。

長崎電気軌道600形は1970年に熊本市交通局170形を譲受した電車である。2両が投入された。1987年に602号が廃車され、現在は601号がイベント車として使用される。


外観の特徴

落成時は行先表示器が運転席左側にあり、前面窓は下降窓であった。1958年頃に行先表示器が前面中央に移設され、前面窓の中央が突出し窓、左右窓は上部が固定化(以下、前面改造A)、1960年頃には側面に雨樋が設置された(雨樋)。長崎電気軌道移籍による大きな変化は無く、1980年頃には前面窓の中央が上部固定、下部が上昇窓に改造された(前面改造B)。

塗装はクリーム色と青色のツートン(熊本色Ⅰ)であったが、1958年頃から屋根に水色が追加された(熊本色Ⅱ)。長崎電気軌道に移籍後は塗装が変更され、緑とクリームのツートンに赤帯(長崎色)になった。1985年には開業70周年記念として、601号が熊本市電時代の塗装の前面に赤帯を追加した塗装(熊本色Ⅲ)になり、1998年頃には前面の赤帯が消去され、熊本市電時代の塗装になった。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 熊本色Ⅰ

落成時の姿。行先表示器が小型で前面窓が下降窓であった。1958年頃に前面窓が改造され、この姿は消滅した。

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A11 熊本色Ⅱ [前面改造A]

1958年頃の前面窓改造後の姿。行先表示器が移設化され、前面窓の中央が突出し窓、左右窓は上部が固定化された。屋根の塗装に水色が追加された。1960年頃に雨樋が設置され、この姿は消滅した。

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A12 熊本色Ⅱ [前面改造A][雨樋]

雨樋設置後の姿。1960年頃に雨樋が設置された。1970年に長崎電気軌道に譲渡され、この姿は消滅した。

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A13 熊本色Ⅱ [前面改造B][雨樋]

長崎電気軌道601号の赤帯省略後の姿。1998年頃には前面の赤帯が消去された。塗装は熊本市電時代の姿に準じているが、前面窓の中央が上部固定、下部が上昇窓に改造されている点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

長崎電気軌道 601号
長崎電気軌道 601号
撮影場所 浦上車庫   撮影日 2016年8月
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A21 熊本色Ⅲ [前面改造B][雨樋]

長崎電気軌道601号の塗装変更後の姿。1985年に開業70周年記念として、熊本市電時代の塗装が採用された。ワンマン車の識別として、前面に赤帯が追加されている点が特徴である。1998年頃には前面の赤帯が消去され、この姿は消滅した。

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A31 長崎色 [前面改造A][雨樋]

長崎電気軌道に移籍後の姿。塗装が長崎電気軌道の標準色に変更された。1985年に601号が塗装変更、1987年に602号が廃車され、この姿は消滅した。

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