長崎電気軌道202形

長崎電気軌道202形/87形(2代)

《最終更新》 2023年6月18日

概要

202形は長崎電気軌道が1950年に製造した電車である。5両(202・204・206・208・210号)が投入された。全車両が日本車輌製造で製造され、偶数番号を付与することで、同年に日立製作所で製造された201形と区分している。2015年に204号を花電車に改造し、87形に改番された。


外観の特徴

201形と同構造の車体だが、窓上の補強部材が特徴である。落成時の塗装は濃淡の緑色に側扉や窓枠がニス塗り(以下、初期色)であった。1953年頃には緑とクリームのツートンで前面にV字形の塗分け(●旧塗装)に変更され、1960年代には緑とクリーム色のツートン(新塗装)になった。1969年から1974年にかけてワンマン化改造が施され、緑とクリーム色のツートンに赤帯(赤帯)に変更された。1998年頃以降は赤帯が省略され、再び落成時の塗装が採用された。

改造による変化として、ワンマン化改造時に前照灯と行先表示器が移設され、前面窓上部が固定化された(前面改造)。1988年には冷房化改造(冷房)が施され、同時に行先表示器の大型化、雨樋の移設などの車体更新(更新)が実施された。

87形は車体の客室部分を撤去(花電車改造)し、塗装は長崎電気軌道の公式キャラクター「ながにゃん」を模した緑、クリーム色、赤に変更された(ながにゃん)。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 初期色

落成時の姿。1953年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A11 ●旧塗装

1953年頃の塗装変更後の姿。緑とクリームのツートンで前面にV字形の塗分けに変更された。1960年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A21 新塗装

1960年代の塗装変更後の姿。緑とクリーム色のツートンに変更された。1974年までにワンマン化改造が施され、この姿は消滅した。

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A22 新塗装 [前面改造][冷房][更新]

赤帯省略後の姿。1998年頃以降に赤帯が省略された。現在もこの姿で使用されている。

長崎電気軌道 202号
長崎電気軌道 202号
撮影場所 諏訪神社停留場付近   撮影日 2021年5月
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A31 赤帯 [前面改造]

ワンマン化改造後の姿。1969年から1974年にかけてワンマン化改造が施され、塗装変更および前照灯と行先表示器が移設され、前面窓上部が固定化された。1988年に冷房化改造が施され、この姿は消滅した。

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A32 赤帯 [前面改造][冷房][更新]

冷房改造および車体更新後の姿。1988年に冷房化改造と車体更新が施された。改造内容は行先表示器の大型化、雨樋の移設などである。1998年頃以降に赤帯が省略され、この姿は消滅した。

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B01 ながにゃん [前面改造][更新][花電車改造]

花電車87形87号の姿。2015年に204号を種車として改造された。現在もこの姿で使用されている。

長崎電気軌道 87号
長崎電気軌道 87号
撮影場所 浦上車庫   撮影日 2016年8月
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