広島電鉄350形

広島電鉄850/350形

《最終更新》 2021.04.01

1.概要

850形は広島電鉄が1958年から製造した電車である。市内線と宮島線の直通運転車両として3両が投入された。1971年に350形に改番された。


2.外観の特徴

落成時期による差異は存在しない。当初の塗装はベージュと深緑色のツートン(以下、標準色)であった。1962年にクリーム色にピンク色の帯(直通色)に変更されたが、後に標準色に変更された。1970年頃から自動車との接触事故対策として、前面に黄色の菱型模様が追加された(警戒色)。1975年にワンマン化改造が施され、前面窓上中央部に行先表示器が設置された(小型行先表示器)。1980年頃に前面行先表示器が大型電動式に改良された(大型行先表示器)。1984年には冷房化改造が施され、屋根上に冷房装置と補助電源が搭載された(冷房装置)。1980年代後半頃に警戒色が廃止され、標準色に変更された。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 標準色

落成時の姿。1975年にワンマン化改造が施され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A02 直通色

塗装変更後の姿。1962年に宮島線直通運転が開始され、専用車両として塗装が変更された。後に宮島線直通運用から離脱し、標準色に変更された。

リストへ戻る
A03 警戒色 [小型行先表示器]

ワンマン改造後の姿。1975年にワンマン改造が施され、前面窓上中央部に行先表示器が設置された。後に大型電動式に改良され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A04 警戒色 [大型行先表示器]

前面行先表示器大型化後の姿。1980年頃に前面行先表示器が大型電動式に変更された。後に冷房化改造が施され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A05 警戒色 [大型行先表示器][冷房装置]

冷房化後の姿。1984年には冷房化改造が施され、屋根上に冷房装置と補助電源が搭載された。後に標準色に変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A06 標準色 [大型行先表示器][冷房装置]

塗装変更後の姿。1980年代後半に警戒色が廃止され、標準色になった。現在はこの姿で使用されている。

広島電鉄 352号車
広島電鉄 352号車
撮影場所 広電本社前停留場付近   撮影日 2021.03.22
リストへ戻る