広島電鉄3000形

広島電鉄3000形

《最終更新》 2023年10月28日

概要

3000形は広島電鉄が1979年から導入した電車である。西日本鉄道福岡市内線の1101/1201/1301形を改造し、市内線と宮島線の直通用に8編成が投入された。近年は廃車が進行し、現在は1編成のみが市内線のラッシュ時を中心に使用されている。


外観の特徴

1979年に改造された3001、3002編成(以下、前期形)は前照灯のライトケースが角形であり、1980年以降に改造された3003、3004、3006~3008編成(中期形)はライトケースが丸形に変更された。1981年に改造された3005編成と3006編成のB車(後期形)は1101形を種車として改造され、側面窓が天地方向に大きい点が特徴である。

塗装はクリーム色にピンク色の帯(標準色Ⅰ)である。3005、3006編成のみ落成時は車体上部の塗分けが異なっていた(標準色Ⅱ)。1980年頃から一部編成に車体広告が施され、車体裾部に帯が追加された(標準色Ⅲ)。

1980年以降に改造された車両はB車に冷房装置が搭載され(冷房A)、既存の編成も1983年にかけて冷房装置が搭載された。1995年頃から冷房装置が更新され、全車の屋根上に冷房装置が設置された(冷房B)。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/標準色Ⅰ

3001、3002編成の導入時の姿。前照灯のライトケースが角形であり、非冷房である。1983年までに冷房化され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/標準色Ⅰ [冷房A]

3001、3002編成の冷房化改造後の姿。1980年頃から1983年までに冷房装置が搭載された。1985年頃までに塗装変更によってこの姿は消滅した。

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A03 前期形/標準色Ⅰ [冷房B]

3002編成の冷房更新後の姿。1995年頃に冷房装置が更新され、全車の屋根上に冷房装置が設置された。2021年に廃車され、この姿は消滅した。

広島電鉄 3002編成
広島電鉄 3002編成
撮影場所 千田車庫   撮影日 2015年8月
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A04 前期形/標準色Ⅲ [冷房A]

3001、3002編成の塗装変更後の姿。1985年頃から車体広告が施され、車体裾部に帯が追加された。1992年に3001編成の廃車および、1995年頃に3002編成の塗装変更と冷房装置更新により、この姿は消滅した。

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B01 中期形/標準色Ⅰ [冷房A]

3003、3004、3007、3008編成の導入時の姿。丸形のライトケースが採用された。3006編成は塗装変更によって、この姿になった。1995年頃から冷房装置が更新され、この姿は消滅した。

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B02 中期形/標準色Ⅰ [冷房B]

3003、3004、3007、3008編成の冷房更新後の姿。1995年頃に冷房装置が更新され、全車の屋根上に冷房装置が設置された。現在は3003編成がこの姿で使用されている。

広島電鉄 3004編成
広島電鉄 1906号
撮影場所 広島駅停留場付近   撮影日 2016年8月
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B03 中期形/標準色Ⅱ [冷房A]

3006編成の導入時の姿。後期形のB車に合わせるため、屋根部の塗分けが異なっていた。後に他車と同様の塗分けに変更され、この姿は消滅した。

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B04 中期形/標準色Ⅲ [冷房A]

3003、3004、3006~3008編成の塗装変更後の姿。1985年頃から一部編成に車体広告が施され、車体裾部に帯が追加された。1995年頃から冷房装置が更新され、この姿は消滅した。

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B05 中期形/標準色Ⅲ [冷房B]

3003、3004、3007、3008編成の冷房更新後の姿。1995年頃に冷房装置が更新され、全車の屋根上に冷房装置が設置された。一部編成は車体広告車として、車体裾部に帯が追加されていた。2021年までに廃車され、この姿は消滅した。

広島電鉄 3007編成
広島電鉄 1904号
撮影場所 広島駅停留場付近   撮影日 2016年8月
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C01 後期形/標準色Ⅰ [冷房A]

3005編成の塗装変更後の姿。導入時は屋根部の塗分けが異なっていたが、1985年頃までに他車と統一された。1995年頃から冷房装置が更新され、この姿は消滅した。

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C02 後期形/標準色Ⅰ [冷房B]

3005編成の冷房更新後の姿。1995年頃に冷房装置が更新され、全車の屋根上に冷房装置が設置された。2015年に廃車され、この姿は消滅した。

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C03 後期形/標準色Ⅱ [冷房A]

3005編成の導入時の姿。1101形を種車として改造され、側面窓が天地方向に大きい点が特徴である。導入時は屋根部の塗分けが異なっていた。1985年頃までに塗装変更され、この姿は消滅した。

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C04 後期形/標準色Ⅲ [冷房B]

3005編成の2004年頃の姿。車体広告が施され、車体裾部に帯が追加された。2010年頃までに裾帯が消去され、この姿は消滅した。

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