大阪市交通局20系(1代)/10系/10A系
概要
20系は大阪市交通局が1973年に製造した電車である。谷町線の急行運転を目的とした試作車として4両編成1本が投入された。後に谷町線の急行運転の計画は中止となり、1975年に10系への改番と中間車6両を製造のうえ、8両編成1本として御堂筋線に投入された。1979年から1989年にかけて10系量産車が製造され、9両編成26本として御堂筋線で使用された。
1995年から1996年にかけて10両編成化が実施され、10両編成23本に組成変更と試作車を含む一部車両に廃車が生じた。1998年からは更新工事が施され、2007年以降はVVVF制御装置への更新で10A系となった。
外観の特徴
製造時期により差異が生じている。1973年に20系として製造された試作車(以下、試作形)は前面中央の縦柱と前照灯が特徴である。1979年から1984年に製造された車両(前期形)は前面デザインが変更され、1986年から1989年に製造された車両(後期形)は側面窓フレームの縮小と側扉フレームの廃止が特徴である。
塗装は20系が無塗装(●無塗装)であったが、10系では全車両が赤帯(●御堂色)であった。後の更新工事と同時に赤色と白色の帯(●更新色)に変更され、VVVF化された10A系は前面に3本の白帯が追加(●更新色Ⅱ)された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 試作形/●無塗装 |
A02 | 消滅 | 試作形/●御堂色 |
B01 | 消滅 | 前期形/●御堂色 |
B02 | 消滅 | 前期形/●更新色 |
C01 | 消滅 | 後期形/●御堂色 |
C02 | 消滅 | 後期形/●更新色 |
C03 | 消滅 | 後期形/●更新色Ⅱ |
各バリエーション解説
B02 | 前期形/●更新色 |
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1979年から1984年に製造された10系量産車の更新工事後の姿。1998年から2003年にかけて更新工事が施された。2020年までに廃車され、この姿は消滅した。
C02 | 後期形/●更新色 |
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1986年から1989年に製造された10系量産車のの更新工事後の姿。2003年と2004年に1117Fと1118Fの2編成に更新工事が施された。後に更新された編成はVVVF化改造が併施されたため、更新工事のみが施されたのは2編成のみであった。2008年にVVVF化改造が追加で施され、この姿は消滅した。
C03 | 後期形/●更新色Ⅱ |
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更新工事とVVVF化改造が施された10A系の姿。2007年から2011年にかけて後期形を対象にVVVF化改造が施された。前面の3本ラインが特徴である。2022年までに廃車され、この姿は消滅した。