近江鉄道800形
概要
800形は近江鉄道が1993年から導入した電車である。西武鉄道から譲受した401系を改造した車両である。2009年にかけて2両編成11本が投入された。
外観の特徴
401系を改造して前面デザインが変更された。種車に由来する差異があり、411系前期形に由来する801F、803F、807F、811F(以下、前期形)は、通常の雨樋で乗務員室後部の側面に縦樋がある。411系中期形に由来する804F、805F、806F(中期形)は、縦樋が内蔵された。411系後期形に由来する802F、808F、809F、810F(後期形)は、雨樋の位置が高く変更された。
導入時の塗装は801Fがライオンズカラーで白をベースに青・赤・緑帯(●標準色Ⅰ)、802F以降は黄色に側扉が無塗装(●標準色Ⅱ)である。2006年に806Fの側扉が黄色(●標準色Ⅲ)に変更され、他編成にも波及した。2013年から2015年にかけて、行先表示器がLED式(LED)に改造された。2023年に810Fが水色(●水色Ⅰ)、2024年に807Fが水色に側扉が無塗装(●水色Ⅱ)に変更された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅰ |
A11 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅱ |
A12 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅱ [LED] |
A21 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅲ |
A22 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅲ [LED] |
A31 | 現存 | 前期形/●水色Ⅱ [LED] |
B01 | 消滅 | 中期形/●標準色Ⅱ |
B02 | 消滅 | 中期形/●標準色Ⅱ [LED] |
B11 | 消滅 | 中期形/●標準色Ⅲ |
B12 | 消滅 | 中期形/●標準色Ⅲ [LED] |
C01 | 消滅 | 後期形/●標準色Ⅱ |
C11 | 現存 | 後期形/●標準色Ⅲ [LED] |
C21 | 現存 | 後期形/●水色Ⅰ [LED] |
各バリエーション解説
A12 | 前期形/●標準色Ⅱ [LED] |
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807Fの行先表示器LED化後の姿。2013年に行先表示器がLED式に改造された。2024年に塗装変更され、この姿は消滅した。
A22 | 前期形/●標準色Ⅲ [LED] |
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801F、803F、811Fの行先表示器LED化後の姿。2013年から2015年にかけて、行先表示器がLED式に改造された。現在は車体ラッピングが施され、この姿は見られない。
B02 | 中期形/●標準色Ⅱ [LED] |
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804F、805Fの行先表示器LED化後の姿。2013年から2015年にかけて、行先表示器がLED式に改造された。現在は車体ラッピングが施され、この姿は見られない。
B12 | 中期形/●標準色Ⅲ [LED] |
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806Fの行先表示器LED化後の姿。2014年に行先表示器がLED式に改造された。現在は車体ラッピングが施され、この姿は見られない。
C01 | 後期形/●標準色Ⅱ |
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802F、808F、809F、810Fの導入時の姿。411系後期形に由来する車両を改造したため、雨樋の位置が高い。2015年までに行先表示器がLED化され、この姿は消滅した。
C11 | 後期形/●標準色Ⅲ [LED] |
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802F、808F、809F、810Fの行先表示器LED化後の姿。2013年から2015年にかけて、行先表示器がLED式に改造された。現在はこの姿で使用される。