三岐鉄道ED45形

三岐鉄道ED45形(ED451~457)/富山地方鉄道デキ19040形

《最終更新》 2024年10月24日

概要

ED45形は三岐鉄道が1953年から製造した電気機関車である。1973年にかけて7両(ED451~457)が投入された。ED454、455は1960年に富山地方鉄道デキ19040形を編入した車両であり、他は新造車である。1993年と2000年に東武鉄道の譲受車を編入し、2両(ED458、459)が増備された。

デキ19040形は小野田セメントが1957年に製造した電気機関車である。ダム建設のセメント輸送に使用され、富山地方鉄道に車籍を有していた。1960年に三岐鉄道に譲渡され、ED45形に編入された。


外観の特徴

1953年に製造されたED451~453(以下、前期形)は丸みを帯びた車体裾部が特徴である。1960年に富山地方鉄道デキ19040形を編入したED454、455(中期形)は車体裾部がストレートであり、側窓が大型化された。1962年から1970年に製造されたED456、457(後期形)は前面窓の大型化および尾灯がデッキに埋め込まれた。

落成時の塗装は茶色(旧塗装)であり、1960年代に茶色と黄帯(新塗装)に変更された。1960年代にはED451の助士側の前面窓にヒサシが増設された(ヒサシ増設)。1970年代には前照灯が2灯式に改造(灯具改造)され、前期形と中期形は前面乗務員扉の窓が開閉式に改造(前面窓改造)された。2000年代にED455とED456の乗務員扉が電車と共通品に改造(乗務員扉改造)された。2024年にED451が旧塗装に復元された。

デキ19040形は三岐鉄道に譲渡を前提として製造され、三岐鉄道ED45形に準じた仕様であった。そのため、譲渡後は大きな改造なく編入された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/旧塗装

1953年に製造されたED451~453の落成時の姿。丸みを帯びた車体裾部が特徴である。1960年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/旧塗装 [ヒサシ増設][灯具改造][前面窓改造]

ED451の旧塗装復元後の姿。2024年に塗装が変更された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 ED451
三岐鉄道 ED451
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2024年10月
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A11 前期形/新塗装

ED451~453の塗装変更後の姿。1960年代に茶色と黄帯の塗装に変更された。1970年代に前照灯が2灯式に改造され、この姿は消滅した。

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A12 前期形/新塗装 [ヒサシ増設]

ED451のヒサシ増設後の姿。1960年代にED451のみ助士側の前面窓にヒサシが増設された。1970年代に前照灯が2灯式に改造され、この姿は消滅した。

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A13 前期形/新塗装 [ヒサシ増設][灯具改造][前面窓改造]

ED451の前照灯改造後の姿。1970年代に前照灯が2灯式に改造された。2024年に旧塗装に変更され、この姿は消滅した。

三岐鉄道 ED451
三岐鉄道 ED451
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2018年11月
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A14 前期形/新塗装 [灯具改造][前面窓改造]

ED452、453の前照灯改造後の姿。1970年代に前照灯が2灯式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 ED453
三岐鉄道 ED453
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2020年6月
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B01 中期形/旧塗装

富山地方鉄道デキ19040形の姿。車体裾部がストレートであり、大型の側窓が特徴である。1960年に三岐鉄道に譲渡され、ED454、455としてこの姿のまま使用された。1960年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B02 中期形/新塗装

ED454、455の塗装変更後の姿。1960年代に茶色と黄帯の塗装に変更された。1970年代に前照灯が2灯式に改造され、この姿は消滅した。

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B03 中期形/新塗装 [灯具改造][前面窓改造]

ED454、455の前照灯改造後の姿。1970年代に前照灯が2灯式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 ED454
三岐鉄道 ED454
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2020年6月
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B04 中期形/新塗装 [灯具改造][乗務員扉改造]

ED455の乗務員扉改造後の姿。2000年代に乗務員扉が電車と共通品に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 ED455
三岐鉄道 ED455
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2020年6月
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C01 後期形/旧塗装

1962年から1970年に製造されたED456、457の落成時の姿。大型の前面窓とデッキに埋め込まれた尾灯が特徴である。1960年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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C02 後期形/新塗装

ED456、457の塗装変更後の姿。1960年代に茶色と黄帯の塗装に変更された。1970年代に前照灯が2灯式に改造され、この姿は消滅した。

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C03 後期形/新塗装 [灯具改造]

ED456、457の前照灯改造後の姿。1970年代に前照灯が2灯式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 ED457
三岐鉄道 ED457
撮影場所 保々駅付近   撮影日 2020年6月
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C04 後期形/新塗装 [灯具改造][乗務員扉改造]

ED456の乗務員扉改造後の姿。2000年代に乗務員扉が電車と共通品に改造された。現在もこの姿で使用されている。

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