箱根登山鉄道1000形
1.概要
1000形は箱根登山鉄道が1981年から製造した電車である。1984年にかけて2両編成2本が投入された。愛称は「ベルニナ号」である。2004年以降は2000形を組み込んで3両編成として使用されている。
2.外観の特徴
落成時はオレンジ・白・グレーの塗装(以下、●ベルニナⅠ)であり、1984年に製造された1003Fはオレンジの帯幅がやや広かった(●ベルニナⅡ)。1989年には赤・白・黒の塗装(●サンモリッツ)に変更、さらに2002年には銀・赤:グレーの塗装(●レーティッシュⅠ)になった。2004年に冷房改造と3両編成化が施され、同時期に行先表示器が3色LED式(3C-LED)に変更された。2008年に1003Fがベルニナ色に復元されたが、側扉が無塗装だった点が特徴である(●ベルニナⅢ)。2010年頃には1001Fに黄帯と銀帯が追加された(●レーティッシュⅡ)。2019年には1001Fに更新改造が施され、行先表示器がフルカラーLED式(FC-LED)に変更された。2020年には1003Fに更新工事が施され、行先表示器のフルカラーLED化と側扉の塗装化が施された。
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●ベルニナⅠ |
A02 | 現存 | ●ベルニナⅠ [FC-LED] |
A11 | 消滅 | ●ベルニナⅡ |
A21 | 消滅 | ●ベルニナⅢ[3C-LED] |
B01 | 消滅 | ●サンモリッツ |
C01 | 消滅 | ●レーティッシュⅠ |
C02 | 消滅 | ●レーティッシュⅠ [3C-LED] |
C11 | 消滅 | ●レーティッシュⅡ [3C-LED] |
C12 | 現存 | ●レーティッシュⅡ [FC-LED] |
4.各バリエーション解説
A02 | ●ベルニナⅠ [FC-LED] |
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1003Fの更新後の姿。2020年に更新工事が施され、行先表示器のフルカラーLED化と側扉の塗装化が施された。現在もこの姿で使用されている。
A21 | ●ベルニナⅢ[3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された1003Fの姿。2008年に創業120周年を記念して落成時の塗装に変更された。行先表示器が3色LED式であることや側扉が無塗装である点が落成時とは異なる。2020年に更新工事が施され、この姿は消滅した。
C02 | ●レーティッシュⅠ [3C-LED] |
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行先表示器3色LED化後の姿。2004年頃に3色LED式行先表示器に変更された。2010年までに塗装が変更され、この姿は消滅した。
C12 | ●レーティッシュⅡ [FC-LED] |
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1001Fの更新後の姿。2019年に更新工事が施され、行先表示器のフルカラーLED化が施された。現在もこの姿で使用されている。