東京都交通局12-000形
1.概要
12-000形は東京都交通局が1990年から製造した地下鉄大江戸線用の電車である。大江戸線の開業と延伸にあわせて、2001年までに8両編成53本が投入された。現在は後継となる12-600形の投入により、初期に製造された8両編成6本が廃車された。
なお、量産車が落成される以前の1986年に試作車として2両(12-001と12-002)が製造されたが、車籍を得ることがなく廃車されたため、以下の解説において捨象している。同車は豊島区の千早フラワー公園にて保存されている。
2.外観の特徴
製造時期による差異が存在する。1991年に製造された車両(前期形)は全面塗装の車体と小型のスカートが特徴であり、1994年に製造された車両(中期形)ではスカートが大型に変更された。また、1997年以降に製造された車両(後期形)は無塗装の車体に変更された。なお、1997年に製造された車両の一部は前期形や中期形の増結用の中間車であり、それらは前期形や中期形に準じた仕様で落成された。
2018年より後期形の一部編成の行先表示器が3色LED式からフルカラーLED式(FC-LED)に交換されている。
3.バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 消滅 | 前期形 |
B01 | 消滅 | 中期形 |
C01 | 現存 | 後期形 |
C02 | 現存 | 後期形 [FC-LED] |
4.各バリエーション解説
A01 | 前期形 |
---|
1991年に製造された12-011F~12-051Fの姿。全塗装の車体と小型の前面スカートが特徴であった。2016年までに廃車され、この姿は消滅した。
C01 | 後期形 |
---|
1997年以降に製造された12-071F~12-531Fの姿。中期形以前とは車体形状が異なるほか、未塗装の車体が特徴である。現在もこの姿で使用されている。