東京都交通局10-300形
概要
10-300形は東京都交通局が2004年から製造した地下鉄新宿線用の電車である。10-000形初期車の置換えを目的として、2006年までに8両編成12本が投入された。
2010年に中間車の8両が増備され、10両編成4本と8両編成8本に組成変更された。2013年から2017年にかけて10両編成16本が増備され、10-000形および10-300R形を置き換えた。2021年以降は10両編成8本を増備し、8両編成の10-300形を置き換える予定である。
10-300R形は東京都交通局が2004年から製造した地下鉄新宿線用の電車である。2005年にかけて先頭車のみ12両が製造され、中間車に10-000形を組み込んだ8両編成6本として使用された。10-300形の増備によって、2017年までに廃車された。
外観の特徴
2006年までに製造された車両(以下、前期形)は、JR東日本E231系に準じた車体構造である。行先表示器は3色LED式で、前照灯は上部に2灯である。
2013年以降に製造された車両(後期形)は、JR東日本E233系に準じた車体構造が採用された。行先表示器はフルカラーLED式であり、前照灯は窓下に2灯である。
塗装は新宿線のラインカラーである黄緑と紺帯であるが、製造年次による差異がある。2006年までに製造された10-370F~10-480Fは、前面帯の上部が紺色で側面帯は下部が紺色(●標準色Ⅰ)である。10-300R形は側面帯を10-000形にあわせ、前頭部のみに紺帯が配されている(●標準色Ⅱ)。2013年に製造された10-490F~10-510Fは側面の幕板部と戸袋部に黄緑帯が追加され、側面窓下は紺帯のみに変更された(●標準色Ⅲ)。2015年に製造された10-520F以降は側面窓下に黄緑帯が追加された(●標準色Ⅳ)。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | 前期形/●標準色Ⅰ |
A02 | 消滅 | 前期形/●標準色Ⅱ |
B01 | 現存 | 後期形/●標準色Ⅲ |
B02 | 現存 | 後期形/●標準色Ⅳ |
各バリエーション解説
A01 | 前期形/●標準色Ⅰ |
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2004年から2006年にかけて製造された10-370F~10-480Fの姿。E231系に準じた車体構造である。8両編成に廃車が生じているが、現在もこの姿で使用されている。
A02 | 前期形/●標準色Ⅱ |
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10-300R形の姿。先頭車両のみ製造され、中間車両は10-000形である。中間車両にあわせた側面帯が特徴である。2017年までに廃車され、この姿は消滅した。
B01 | 後期形/●標準色Ⅲ |
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2013年に製造された10-490F~10-510Fの姿。E233系に準じた車体構造である。幕板部と戸袋部に黄緑帯が追加され、腰板部は紺帯のみである。現在もこの姿で使用されている。
B02 | 後期形/●標準色Ⅳ |
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2015年に製造された10-520F以降の姿。腰板部に黄緑帯が追加された点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。