関東鉄道キハ310形

関東鉄道キハ310形

《最終更新》 2021.06.13

1.概要

キハ310形は関東鉄道が1977年から導入した常総線用の気動車である。国鉄キハ10系を種車として改造し、1979年にかけて8両が投入された。


2.外観の特徴

落成時の差異として、大栄車輌で改造されたキハ311・312(以下、前期形)は前面窓の角のRが小さく、やや角ばった窓が特徴である。新潟鐵工所で改造されたキハ313~318(後期形)は前面窓のRが大きく変更された。尾灯の形状はキハ311・312・316~318が外ハメ式(外ハメ尾灯)、キハ313~315が内ハメ式(内ハメ尾灯)であった。

当初の塗装はクリーム色と朱色のツートン(●旧塗装)であったが、1988年頃にクリーム色に朱色と茶色帯の塗装(新塗装)に変更された。2012年にキハ313・314はリバイバルカラーとして旧塗装に変更された。

改造による変化として、1988年頃から側扉が窓の大きなものに交換された(側扉交換)。1990年代前半頃には前面貫通扉に幌枠が設置され(幌枠)、1990年代後半頃には前面行先表示器の設置と前面灯具が移設された(前面改造)。1997年頃から冷房化改造が施され、屋根上に熱交換器が設置された(冷房)。2002年頃にはスカートが設置された(スカート)。

キハ317・318は1989年頃に前面貫通扉が交換され、キハ0形に準じた窓が小さい仕様になった(貫通扉交換)。キハ315・316も2010年頃に同様の改造が施された。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期形/●旧塗装

キハ311・312の落成時の姿。やや角ばった前面窓が特徴である。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/新塗装

キハ311・312の塗装変更後の姿。1988年頃に塗装が変更された。1990年頃に側扉が交換され、この姿は消滅した。

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A03 前期形/新塗装 [側扉交換]

キハ311・312の側扉交換後の姿。1990年頃に側扉が交換された。1996年に廃車され、この姿は消滅した。

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B01 後期形/●旧塗装 [内ハメ尾灯]

キハ313~315の落成時の姿。前期形と比較して丸みを帯びた前面窓と内ハメ式の尾灯が特徴である。1988年頃に塗装変更や側扉交換によって、この姿は消滅した。

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B02 後期形/●旧塗装 [内ハメ尾灯][側扉交換]

キハ313の側扉交換後の姿。1987年頃に側扉が交換された。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B11 後期形/新塗装 [内ハメ尾灯]

キハ314の塗装変更後の姿。1988年頃に塗装が変更された。1990年代前半に側扉が交換され、この姿は消滅した。

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B12 後期形/新塗装 [内ハメ尾灯][側扉交換]

キハ313~315の塗装変更および側扉交換後の姿。1990年代前半までに塗装変更および側扉交換が実施された。後に幌枠が設置され、この姿は消滅した。

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B13 後期形/新塗装 [内ハメ尾灯][側扉交換][幌枠]

キハ313~315の幌枠設置後の姿。1990年代前半に幌枠が設置された。後に前面改造が施され、この姿は消滅した。

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B21 後期形/●旧塗装 [外ハメ尾灯]

キハ316~318の落成時の姿。前期形と比較して丸みを帯びた前面窓が特徴である。1988年頃に塗装変更や側扉交換によって、この姿は消滅した。

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B31 後期形/新塗装 [外ハメ尾灯][側扉交換]

キハ316~318の塗装変更および側扉交換後の姿。1990年代前半までに塗装変更および側扉交換が実施された。後に前面貫通扉の交換や幌枠が設置され、この姿は消滅した。

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B32 後期形/新塗装 [外ハメ尾灯][側扉交換][貫通扉交換]

キハ317・318の貫通扉交換後の姿。キハ317・318は1989年頃に前面貫通扉が交換された。貫通扉の窓がやや小さい点が特徴である。後に幌枠が設置され、この姿は消滅した。

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B33 後期形/新塗装 [外ハメ尾灯][側扉交換][幌枠]

キハ316の幌枠設置後の姿。1990年代前半に幌枠が設置された。後に前面改造が施され、この姿は消滅した。

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B34 後期形/新塗装 [外ハメ尾灯][側扉交換][幌枠][貫通扉交換]

キハ317・318の幌枠設置後の姿。1990年代前半に幌枠が設置された。後に前面改造が施され、この姿は消滅した。

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B41 後期形/新塗装 [前面改造]

キハ313~316の前面改造後の姿。1990年代後半頃に前面改造が施され、前面行先表示器の設置と前面灯具が移設された。後に冷房化され、この姿は消滅した。

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B42 後期形/新塗装 [前面改造][貫通扉交換]

キハ317・318の前面改造後の姿。1990年代後半頃に前面改造が施され、前面行先表示器の設置と前面灯具が移設された。同車は貫通扉の窓がやや小さい点が特徴である。後に冷房化され、この姿は消滅した。

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B51 後期形/新塗装 [前面改造][冷房]

キハ313~316の冷房化後の姿。1997年頃から冷房化改造が施され、屋根上に熱交換器が設置された。後にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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B52 後期形/新塗装 [前面改造][冷房][貫通扉交換]

キハ317・318の冷房化後の姿。1997年頃から冷房化改造が施され、屋根上に熱交換器が設置された。同車は貫通扉の窓がやや小さい点が特徴である。後にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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B61 後期形/新塗装 [前面改造][冷房][スカート]

キハ313~316のスカート設置後の姿。2002年頃にスカートが設置された。2010年頃にキハ315・316の貫通扉交換、2012年にキハ313・314の塗装変更によって、この姿は消滅した。

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B62 後期形/新塗装 [前面改造][冷房][スカート][貫通扉交換]

キハ317・318のスカート設置後の姿。2002年頃にスカートが設置された。同車は貫通扉の窓がやや小さい点が特徴である。2010年頃にキハ315・316も貫通扉が変更され、この姿になった。現在もこの姿で使用されている。

関東鉄道 キハ316
関東鉄道 キハ316
撮影場所 水海道駅   撮影日 2021.06.05
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B63 後期形/●旧塗装 [前面改造][冷房][スカート]

2012年にリバイバルカラーとして旧塗装が施されたキハ313・314の姿。2019年に廃車され、この姿は消滅した。

関東鉄道 キハ314
関東鉄道 キハ314
撮影場所 水海道車両基地付近   撮影日 2016.04.17
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