新京成電鉄8800形
概要
8800形は新京成電鉄が1986年から製造した電車である。1991年にかけて8両編成12本が投入された。2006年から2014年にかけて組成が変更され、6両編成16本として使用されている。
外観の特徴
車体構造の差異
製造時期による差異は存在しないが、落成後の改造により以下の変化が生じている。
●スカート設置
落成時は全車両が未装備であったが、2001年頃より全車両に設置されている。
●側扉更新
2008年より一部編成で側扉の更新が施されている。更新後はN800形に準じたステンレス製の側扉を採用している。
●LED式行先表示器
2017年より一部編成でリニューアルが施されている。外観上の変化として、LED式行先表示器(LED)への交換が特徴である。
塗装の差異
8800形に施された塗装は以下のとおりに区分される。
●標準色A
落成当初の塗装が該当する。ベージュの下地に茶帯であり、落成時は全車両がこの塗装であった。2006年より一部編成が京成線乗り入れ対応と同時に塗装を変更したほか、2007年より側扉部の帯の省略、2014年より新塗装化によって、この塗装は消滅している。
●標準色B
標準色の側扉部の帯を省略した塗装が該当する。2007年より一部編成で側扉部の帯を省略した車両が存在した。
●直通色A
京成線乗り入れに対応する編成に施された塗装が該当する。ベージュの下地に4本のエンジ色の帯である。2007年より側扉部の帯の省略、2014年より新塗装化によって、この塗装は消滅している。
●直通色B
側扉部の帯が省略された後の京成乗り入れ対応車の塗装が該当する。2007年より側扉部の帯が省略され、この塗装になった。2014年より新塗装化によって、この塗装は消滅している。
●新塗装
2014年に制定されたコーポレートカラーを採用した塗装が該当する。白を基調に下部がピンク色である。2014年から2018年にかけて全編成がこの塗装に変更される。
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●標準色B |
●直通色A |
●新塗装 |
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●標準色A |
A02 | 消滅 | ●標準色A [スカート] |
A11 | 消滅 | ●標準色B [スカート] |
A12 | 現存 | ●標準色B [スカート][扉更新] |
B01 | 消滅 | ●直通色A [スカート] |
B11 | 消滅 | ●直通色B [スカート] |
B12 | 消滅 | ●直通色B [スカート][扉更新] |
C01 | 現存 | ●新塗装 [スカート] |
C02 | 現存 | ●新塗装 [スカート][扉更新] |
C03 | 現存 | ●新塗装 [スカート][扉更新][LED] |
各バリエーション解説
A02 | ●標準色A [スカート] |
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スカート設置後の姿。2001年頃より全車両を対象としてスカートが設置され、この姿になった。2006年以降に京成線乗り入れ対応に伴う塗装変更や、扉部の帯の省略、側扉の更新などの変化が生じ、この姿は消滅している。
A11 | ●標準色B [スカート] |
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側扉の帯を省略した後の姿。2007年より側扉帯の塗装を省略した車両が生じ、京成線の乗り入れに対応していない編成はこの姿であった。2008年より側扉の更新や2014年より新塗装化によって、この姿は消滅している。
A12 | ●標準色B [スカート][扉更新] |
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側扉の更新後の姿。2008年より一部編成の側扉がN800形に準じたステンレス製のものに変更された。なお、側扉の帯の塗装は省略されていた。2014年より新塗装化が進行しており、現在は8815編成のみがこの姿である。
B01 | ●直通色A [スカート] |
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京成線乗り入れ対応後の姿。2006年より一部編成に京成線乗り入れ改造が施され、帯色が変更された。2007年より側扉部の帯が省略され、この姿は消滅した。
B12 | ●直通色B [スカート][扉更新] |
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京成線乗り入れ対応車の側扉更新後の姿。2008年より一部編成の側扉がN800形に準じたステンレス製のものに変更された。側扉の帯の塗装は省略されていた。2014年より新塗装に変更され、この姿は消滅した。
C03 | ●新塗装 [スカート][扉更新][LED] |
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リニューアル後の姿。2017年からリニューアルが行なわれ、行先表示器がLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。