阪急電鉄2200/6000/7000系/能勢電鉄6000/7200系

阪急電鉄2200/6000/7000系/能勢電鉄6000/7200系

《最終更新》 2024年8月16日

概要

2200系は阪急電鉄が1975年に製造した電車である。電機子チョッパ制御の試作車として8両編成1本が投入され、神戸線で使用された。1985年にはVVVFインバータ制御の試作車として中間車2両が追加製造された。1995年には全車両が電装解除のうえで6000系に編入され、現在は6000系や7000系と組成されている。

6000系は阪急電鉄が1976年から製造した電車である。神戸線・宝塚線向けに1980年にかけて126両が投入された。1985年には4両が追加投入された。

7000系は阪急電鉄が1980年から製造した電車である。神戸線・宝塚線向けに1988年にかけて210両が投入された。

一部編成は能勢電鉄に譲渡されており、2014年に6000系の8両編成1本、2018年に4両編成2本が譲渡された。8両編成は阪急電鉄の6000系と共通運用であり、4両編成は7200系に改造のうえ、線内運用で使用されている。


外観の特徴

6000系6000Fおよび1984年以降に製造された7000系はアルミ製車体であり、その他は鋼製車体である。屋根の曲線形状に若干の差異はあるが、その他の大きな差異は存在しない。1985年以降に製造された車両は乗務員室の直後に小窓が設置され、それまでに製造された車両も改造によって設置された。

改造による変化として、1995年に6000系の6005Fと6006Fを対象に前面表示器が拡大(以下、大型表示器)された。

1998年からリニューアル工事が施され、初期に改造された車両は外観に変化が生じなかった。2001年以降にリニューアル工事が施された車両は、側扉が大型化(側扉交換)され、2013年以降は前面車番を貫通扉から窓下に移設(車番移設)、2016年以降は前面貫通扉窓の大型化(貫通扉交換)が施された。

2009年と2010年にリニューアル工事が施された7007Fと7008Fは前面デザインが大幅に変更(前面改造)および、種別行先表示器がフルカラーLED式に交換(FC-LED)、前面車番が移設された。

2018年に能勢電鉄に譲渡された編成および、2023年にワンマン化改造が施された編成は、行先表示器がフルカラーLED式に改造された。

塗装は全車両がマルーンの単色(●旧塗装)であったが、1998年頃よりマルーンに上部がアイボリー(新塗装)に変更された。なお、初期に塗装が変更された6001Fは前面上部もマルーン色(試験塗装)であったが、後にアイボリーに変更された。能勢電鉄に譲渡された車両はマルーンとアイボリーの境界部に金帯(能勢色)である。

2019年に7006Fが「京とれいん 雅洛」として改造され、リニューアルのほか2扉化や装飾塗装(京とれいん)が施された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 ●旧塗装

2200系と6000系の全車両と1984年までに製造された7000系の落成時の姿。乗務員室直後の小窓はなく、塗装はマルーンの単色であった。小窓の設置や1998年頃より塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A02 ●旧塗装 [小窓]

1985年以降に製造された7000系の落成時の姿。1984年までに製造された6000系と7000系の一部も小窓の設置により、この姿になった。1998年頃より塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A03 ●旧塗装 [小窓][大型表示器]

前面表示器が拡大された車両の姿。1995年に6000系の6005Fと6006Fを対象に前面表示器が拡大された。1998年頃より塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B01 試験塗装 [小窓]

6001Fの塗装変更後の姿。1998年頃よりマルーンに上部がアイボリー色の新塗装に変更された。初期に塗装が変更された6001Fは前面上部がマルーン色であった。

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C01 新塗装

小窓未設置車の塗装変更後の姿。現在は6013Fがこの姿で使用されている。

阪急電鉄 6012F
阪急電鉄 6012F
撮影場所 稲野駅付近   撮影日 2022年4月
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C02 新塗装 [FC-LED]

6012Fの種別行先表示器LED化後の姿。2023年に種別行先表示器がフルカラーLED式に改造された。6012Fは小窓が未設置な点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

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C03 新塗装 [小窓]

小窓設置車の塗装変更後の姿。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 6008F
阪急電鉄 6008F
撮影場所 稲野駅付近   撮影日 2022年4月
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C04 新塗装 [小窓][FC-LED]

小窓設置車の種別行先表示器LED化後の姿。2023年に種別行先表示器がフルカラーLED式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

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C05 新塗装 [小窓][大型表示器]

前面表示器が拡大された6005Fと6006Fの塗装変更後の姿。1998年頃に塗装変更された。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 6005F
阪急電鉄 6005F
撮影場所 山本駅付近   撮影日 2022年4月
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C11 新塗装 [小窓][側扉交換]

2001年以降にリニューアルが施された7000系と6000系のリニューアル後の姿。側扉窓が大型化された。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 6015F
阪急電鉄 6015F
撮影場所 十三駅   撮影日 2015年3月
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C12 新塗装 [小窓][側扉交換][車番移設]

2013年以降にリニューアルが施された7000系の姿。側扉交換のほか、前面車番が窓下に移設された。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 7020F
阪急電鉄 7020F
撮影場所 十三駅   撮影日 2018年6月
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C13 新塗装 [小窓][側扉交換][車番移設][貫通扉交換]

2016年以降にリニューアルが施された7000系の姿。側扉交換と前面車番移設に加えて、前面貫通扉窓が大型化された。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 7014F
阪急電鉄 7014F
撮影場所 十三駅   撮影日 2018年6月
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C21 新塗装 [小窓][側扉交換][車番移設][前面改造][FC-LED]

2009年と2010年にリニューアルが施された7007Fと7008Fの姿。前面デザインが大幅に変更され、行先表示器もフルカラーLED式に交換されている。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 7008F
阪急電鉄 7008F
撮影場所 十三駅   撮影日 2021年8月
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C31 新塗装 [小窓][FC-LED]

能勢電鉄7200系として譲渡された車両の姿。譲渡に際して行先種別表示器がフルカラーLED式に変更された。運用開始前に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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D01 能勢色 [小窓][FC-LED]

能勢電鉄の7200Fの姿。マルーンとアイボリーの境界部に金帯が加えられた。現在もこの姿で使用されている。

能勢電鉄 7200F
能勢電鉄 7200F
撮影場所 畦野駅   撮影日 2018年12月
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D02 能勢色 [小窓][側扉交換][FC-LED]

能勢電鉄の7201Fと7202Fの姿。側扉が交換されている。現在もこの姿で使用されている。

能勢電鉄 7201F
能勢電鉄 7201F
撮影場所 畦野駅   撮影日 2022年4月
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E01 京とれいん [小窓][車番移設][FC-LED][2扉化]

「京とれいん 雅洛」に改造された7006Fの姿。リニューアルのほか2扉化や装飾塗装が施されている。現在もこの姿で使用されている。

阪急電鉄 7006F
阪急電鉄 7006F
撮影場所 洛西口駅   撮影日 2022年4月
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