阪急電鉄/能勢電鉄5100系
概要
5100系は阪急電鉄が1971年から製造した電車である。1974年にかけて神戸線、宝塚線、京都線に90両が投入された。2014年より一部車両が能勢電鉄に譲渡されている。
外観の特徴
製造時期による大きな差異は存在しない。改造による変化として、1993年までに更新工事が施され、中間に封じ込まれる一部の先頭車を除き、種別行先表示器が窓上に設置され、標識灯が窓下に移設された(以下、前面改造)。2004年と2005年には一部編成にリニューアルが施され、客扉窓が下方に拡大(側扉交換)された。2014年より能勢電鉄に譲渡され、譲渡車はスカートが設置されている。同時に行先表示器がフルカラーLED式(FC-LED)に変更された車両も存在する。
塗装は全車両がマルーン色(●標準色)である。能勢電鉄5124Fは青と白のツートン(●青白色)、5142Fはマルーン色とクリーム色のツートン(●茶白色)である。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | ●標準色 |
A11 | 現存 | ●標準色 [前面改造] |
A12 | 現存 | ●標準色 [前面改造][側扉交換] |
B01 | 現存 | ●標準色 [前面改造][スカート] |
B02 | 消滅 | ●青白色 [前面改造][スカート] |
B03 | 消滅 | ●茶白色 [前面改造][スカート] |
B11 | 現存 | ●標準色 [前面改造][スカート][FC-LED] |
B12 | 現存 | ●標準色 [前面改造][側扉交換][スカート][FC-LED] |
各バリエーション解説
A11 | ●標準色 [前面改造] |
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更新工事後の姿。1993年までに更新工事が施され、前面窓上に行先種別表示器が設置された。尾灯は前面窓下に移設されている。現在もこの姿で使用されている。
A12 | ●標準色 [前面改造][側扉交換] |
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リニューアル後の姿。2004年と2005年に一部編成でリニューアルが施され、客扉窓が下方に拡大された。現在もこの姿で使用されている。
B01 | ●標準色 [前面改造][スカート] |
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能勢電鉄5108Fの姿。導入時にスカートが設置された。2023年に5124Fと5142Fも塗装変更によってこの姿になった。現在もこの姿で使用されている。
B02 | ●青白色 [前面改造][スカート] |
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能勢電鉄5124Fの姿。塗装は能勢電鉄50形に準じた青と白ののツートンである。2023年に塗装変更され、この姿は消滅した。
B03 | ●茶白色 [前面改造][スカート] |
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能勢電鉄5142Fの姿。塗装は能勢電鉄1500系の登場時の塗装である青と白ののツートンである。2023年に塗装変更され、この姿は消滅した。
B11 | ●標準色 [前面改造][スカート][FC-LED] |
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能勢電鉄5136F、5138Fの姿。導入時にスカート設置と行先種別表示器がフルカラーLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。
B12 | ●標準色 [前面改造][側扉交換][スカート][FC-LED] |
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能勢電鉄5146F、5148Fの姿。阪急時代にリニューアルが施され、下方に拡大された側扉窓が特徴である。能勢電鉄の導入時にスカート設置と行先種別表示器がフルカラーLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。