京阪電気鉄道600形(3代)
概要
600形は京阪電気鉄道が1984年から製造した電車である。1988年にかけて2両編成10本が投入された。車体は260形と300形の流用であるが、前面形状は大幅に変更された。石山坂本線で使用されている。
外観の特徴
製造時期による差異として、601Fから607F(以下、前期形)は前面窓が平面であり、609F以降(後期形)は前面に曲面ガラスを使用している。
落成時の塗装は濃淡緑のツートン(●旧塗装)であった。2016年から2020年にかけて、深緑と白のツートンに黄緑帯(●新塗装)に変更された。
2007年から2017年まで、611Fが坂本ケーブルに準じた緑と赤色の塗装(●ケーブル色)で使用された。2013年から2016年まで、603Fが京阪特急色であるオレンジと赤のツートン(●特急色)で使用された。2020年には、603Fが60型電車「びわこ号」に準じた塗装(●びわこ号)に変更された。2022年に619Fが「比叡山・びわ湖統一デザイン車両」として、青と金色の塗装(●統一色)
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 前期形/●旧塗装 |
A02 | 現存 | 前期形/●新塗装 |
A11 | 消滅 | 前期形/●特急色 |
A12 | 現存 | 前期形/●びわこ号 |
B01 | 消滅 | 後期形/●旧塗装 |
B02 | 現存 | 後期形/●新塗装 |
B11 | 消滅 | 後期形/●ケーブル色 |
B12 | 現存 | 後期形/●統一色 |
各バリエーション解説
A11 | 前期形/●特急色 |
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京阪特急色の603Fの姿。2013年に大津線開通100周年記念として、京阪特急色が施された。2016年に塗装変更され、この姿は消滅した。
A12 | 前期形/●びわこ号 |
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「びわこ号」塗装の603Fの姿。2020年に「びわこ号」の運行終了50周年記念として、「びわこ号」に準じた塗装が施された。現在もこの姿で使用されている。
B12 | 後期形/●統一色 |
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「比叡山・びわ湖統一デザイン車両」の619Fの姿。2022年に「比叡山・びわ湖統一デザイン車両」として、塗装が変更された。現在もこの姿で使用されている。