近畿日本鉄道270系

近畿日本鉄道270系

《最終更新》 2023年5月4日

概要

270系は近畿日本鉄道が1977年から北勢線向けに製造した特殊狭軌の電車である。1990年にかけて9両が投入された。
2003年に北勢線が三岐鉄道に譲渡され、車両も三岐鉄道の所有になった。


外観の特徴

1977年に製造されたモ271~276とク171・172(以下、前期形)は前面窓が二枚窓であり、前面行先表示器が小型である。1990年に製造されたモ277(後期形)は前面窓が1枚窓になり前面行先表示器が大形化された。

落成時の塗装は、前期形がマルーン色(旧塗装)であり、後期形がマルーン色にオレンジ帯(新塗装)である。1992年にかけて前期形の塗装が後期形に準じた新塗装に変更された。2003年から2006年には、三岐鉄道の黄色にオレンジ帯(三岐色)に変更された。2014年にはクモハ277が三重交通が採用した緑とクリームのツートン(三交色)に変更された。

改造による変化として、2006年から2008年にかけて一部車両に冷房化改造が施され、床置き冷房装置を設置するために側窓の一部がルーバーに改造された(冷房)。2015年から2017年には行先表示器がLED式(LED)に改造された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/旧塗装

1977年に製造されたモ271~276とク171・172の落成時の姿。1992年までに新塗装に変更され、この姿は消滅した。

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A11 前期形/新塗装

前期形の塗装変更後の姿。1990年から1992年にかけて塗装が変更された。2006年までに三岐色に変更され、この姿は消滅した。

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A21 前期形/三岐色

前期形の三岐色化後の姿。2003年から2006年にかけて三岐色に変更された。2017年までにLED式行先表示器に改造され、この姿は消滅した。

三岐鉄道 クモハ273
三岐鉄道 クモハ273
撮影場所 西桑名駅付近   撮影日 2013年4月
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A22 前期形/三岐色 [冷房]

前期形の冷房化後の姿。2006年から2008年にかけてクモハ271・272・171・172に冷房化改造が施され、床置き冷房装置を設置するために側窓の一部がルーバーに改造された。2017年までにLED式行先表示器に改造され、この姿は消滅した。

三岐鉄道 クモハ272
三岐鉄道 クモハ272
撮影場所 西桑名駅付近   撮影日 2013年4月
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A23 前期形/三岐色 [冷房][LED]

前期形の冷房化および行先表示器LED化後の姿。2015年から2017年にかけて行先表示器がLED式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 クモハ172
三岐鉄道 クモハ172
撮影場所 馬道駅   撮影日 2020年6月
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A24 前期形/三岐色 [LED]

前期形の行先表示器LED化後の姿。2015年から2017年にかけて行先表示器がLED式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 クモハ275
三岐鉄道 クモハ275
撮影場所 阿下喜駅   撮影日 2018年11月
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B01 後期形/新塗装

1990年に製造されたモ277の落成時の姿。2006年までに三岐色に変更され、この姿は消滅した。

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B11 後期形/三岐色

後期形の三岐色化後の姿。2003年から2006年にかけて三岐色に変更された。2014年に三交色に変更され、この姿は消滅した。

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B21 後期形/三交色

後期形の三交色化後の姿。2014年に三重交通の塗装が施された。2017年までにLED式行先表示器に改造され、この姿は消滅した。

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B22 後期形/三交色 [LED]

後期形の行先表示器LED化後の姿。2015年から2017年にかけて行先表示器がLED式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

三岐鉄道 クモハ277
三岐鉄道 クモハ277
撮影場所 東員駅   撮影日 2018年11月
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