近畿日本鉄道2680/2610系
概要
2680系は近畿日本鉄道が1971年に製造した標準軌仕様の一般型電車である。大阪線に3両編成2本(2682F、2684F)が投入された。座席配置はボックス式のクロスシートである。1979年に名古屋線に転出し、1991年にロングシート改造、2001年に2684Fが鮮魚列車の専用車両に改造、2002年に2682Fが廃車された。2020年に鮮魚列車が廃止され、同年に廃車された。
2610系は近畿日本鉄道が1972年から製造した標準軌仕様の一般型電車である。1976年にかけて大阪線と名古屋線に4両編成17本が投入された。座席配置はボックス式のクロスシートであったが、1991年からロングシートに改造、1996年には4両編成3本がL/Cカーに改造された。
外観の特徴
車体は6800系から続く一般型車両の基本スタイルであり、同時期に製造されたロングシート車と比べて側窓が高いことが特徴(2680系・2610系:950mm、6020系:900mm)である。1972年までに製造された2680系2682F、2684F、2610系2611F~2616F(以下、前期形)はクーラーキセが独立しているが、1973年以降に製造された2610系2617F~2627F(後期形)は一体形である。また、後期形は落成時から前面に行先表示器(前面表示器)が設置され、後に前期形にも設置された。
落成時の塗装はマルーン色の単色(●旧塗装)である。1985年頃以降に白とマルーン色のツートン(●新塗装Ⅰ)に変更され、1999年以降は雨樋と裾部のマルーン色が省略(●新塗装Ⅱ)された。2001年に2684Fが鮮魚列車に改造され、赤茶色に白帯(●鮮魚色)に変更された。
改造による変化として、2000年から車体更新が施され、側扉の上部に水切りが設置された。2006年に車体更新が施された2619Fと2620Fは側窓の一部が固定化(固定窓)された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 前期形/●旧塗装 |
A02 | 消滅 | 前期形/●旧塗装 [前面表示器] |
A11 | 消滅 | 前期形/●新塗装Ⅰ |
A12 | 消滅 | 前期形/●新塗装Ⅰ [前面表示器] |
A21 | 消滅 | 前期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器] |
A22 | 現存 | 前期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り] |
A31 | 消滅 | 前期形/●鮮魚色 [前面表示器] |
B01 | 消滅 | 後期形/●旧塗装 [前面表示器] |
B11 | 消滅 | 後期形/●新塗装Ⅰ [前面表示器] |
B21 | 消滅 | 後期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器] |
B22 | 現存 | 後期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り] |
B23 | 現存 | 後期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り][固定窓] |
各バリエーション解説
A22 | 前期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り] |
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前期形の水切り設置後の姿。2000年から2003年にかけて2610系に車体更新が施され、側扉の上部に水切りが設置された。現在もこの姿で使用されている。
B01 | 後期形/●旧塗装 [前面表示器] |
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2610系2617F~2627Fの落成時の姿。クーラーキセは一体形であり、落成時から前面行先表示器が設置されていた。1985年以降に塗装が変更され、この姿は消滅した。
B22 | 後期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り] |
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後期形の水切り設置後の姿。2015年にまでに車体更新が施され、側扉の上部に水切りが設置された。現在もこの姿で使用されている。
B23 | 後期形/●新塗装Ⅱ [前面表示器][水切り][固定窓] |
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2006年に車体更新が施された2619Fと2620Fの姿。側窓の一部が固定化されている。現在もこの姿で使用されている。