名古屋鉄道6000/6500/6800系

名古屋鉄道6000/6500/6800系

《最終更新》 2021.01.16

1.概要

6000系は名古屋鉄道が1976年から製造した電車である。改良を加えながら1992年まで増備が継続された。走行機器の改良により6500系と6800系に区分されている。


2.外観の特徴

製造時期による差異が存在する。1976年に製造された6001F~6006F(以下、前期Ⅰ形)は前面貫通扉が窪んでいる点が特徴である。1977年と1978年に製造された6007F~6014F(前期Ⅱ形)は前面貫通扉が同一面に変更されたほか、前面行先表示器の形状も変更されている。1979年に製造された6015F~6017F(前期Ⅲ形)は側扉窓と前面行先表示器が大型化され、1980年から1983年に製造された6018F~6044F(前期Ⅳ形)は側窓が開閉式に変更された。

1984年から1987年に製造された6045F~6052Fと6401F~6415F(中期Ⅰ形)は前面形状が非貫通形に一新されている。なお、このうち6045F~6048Fと6401F~6404Fは下部の灯具が前照灯と尾灯の4灯であったが、一部が改造により以降の車両と同様の2灯の標識灯(LED標識灯)に変更されている。1987年から1988年に製造された6416F~6417Fと6801F~6808F(中期Ⅱ形)は乗務員室直後の側面に小窓が追加されている。

1989年から1990年に製造された6418F~6422Fと6809F~6831F(後期Ⅰ形)は車体が一新され、側面窓と前面窓が変更されている。1991年から1992年に製造された6423F~6424Fと6832F~6839F(後期Ⅱ形)は側扉窓が大型化されている。

当初は赤一色の塗装(標準色)であったが、1984年に中期Ⅰ形が扉の上部に白色を加えた塗装(扉白色)で落成され、以前に製造された車両もこの塗装に変更された。1993年頃には3500系にあわせて扉の上部を灰色(扉灰色)に変更した。2001年頃に扉の塗装は廃止され、全車両が標準色に変更された。

改造による変化として1995年より瀬戸線に転属した車両は前面貫通扉に幌枠が設置された。また、2014年から一部編成を対象にリニューアルが施され、行先表示器が幕式からフルカラーLED式(FC-LED)に変更されている。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期Ⅰ形/標準色

6001F~6006Fの落成時の姿。前面貫通扉が窪んでいる点が特徴である。1985年頃に塗装変更されて消滅していたが、2001年頃より再びこの塗装に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6001F
名古屋鉄道 6001F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.04.21
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A02 前期Ⅰ形/扉白色

6001F~6006Fの塗装変更後の姿。前面貫通扉が窪んでいる点が特徴である。1985年頃より扉の上部が白色に変更された。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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A03 前期Ⅰ形/扉灰色

6001F~6006Fの塗装変更後の姿。前面貫通扉が窪んでいる点が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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B01 前期Ⅱ形/標準色

6007F~6014Fの落成時の姿。前面貫通扉が同一面に変更されたほか、前面行先表示器の形状も変更されている。1985年頃に塗装変更されて消滅していたが、2001年頃より再びこの塗装に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6008F
名古屋鉄道 6008F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.05.25
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B02 前期Ⅱ形/扉白色

6007F~6014Fの塗装変更後の姿。前面貫通扉が同一面に変更されたほか、前面行先表示器の形状も変更されている。1985年頃より扉の上部が白色に変更された。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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B03 前期Ⅱ形/扉灰色

6007F~6014Fの塗装変更後の姿。前面貫通扉が同一面に変更されたほか、前面行先表示器の形状も変更されている。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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C01 前期Ⅲ形/標準色

6015F~6017Fの落成時の姿。大型化された側扉窓と前面行先表示器が特徴である。1985年頃に塗装変更されて消滅していたが、2001年頃より再びこの塗装に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6015F
名古屋鉄道 6015F
撮影場所 知立駅   撮影日 2018.05.25
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C02 前期Ⅲ形/扉白色

6015F~6017Fの塗装変更後の姿。大型化された側扉窓と前面行先表示器が特徴である。1985年頃より扉の上部が白色に変更された。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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C03 前期Ⅲ形/扉灰色

6015F~6017Fの塗装変更後の姿。大型化された側扉窓と前面行先表示器が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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D01 前期Ⅳ形/標準色

6018F~6044Fの落成時の姿。開閉式に変更された側窓が特徴である。1985年頃に塗装変更されて消滅していたが、2001年頃より再びこの塗装に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6028F
名古屋鉄道 6028F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.05.25
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D02 前期Ⅳ形/扉白色

6018F~6044Fの塗装変更後の姿。開閉式に変更された側窓が特徴である。1985年頃より扉の上部が白色に変更された。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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D03 前期Ⅳ形/扉灰色

6018F~6044Fの塗装変更後の姿。開閉式に変更された側窓が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

名古屋鉄道 6042F
名古屋鉄道 6042F
撮影場所 知立駅   撮影日 2003.01.31
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D11 前期Ⅳ形/標準色 [幌枠]

瀬戸線で使用された車両の姿。1995年より一部編成が瀬戸線に転用された。転用に伴って前面貫通扉に幌枠が設置されていた。2014年までに瀬戸線から撤退し、この姿は消滅した。

名古屋鉄道 6027F
名古屋鉄道 6027F
撮影場所 大曽根駅   撮影日 2010.04.11
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D21 前期Ⅳ形/標準色 [FC-LED]

リニューアル後の姿。2014年より三河線を中心に使用される2両編成を対象にリニューアルが施され、行先表示器が幕式からフルカラーLED式に変更されている。

名古屋鉄道 6041F
名古屋鉄道 6041F
撮影場所 豊田市駅   撮影日 2018.04.21
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E01 中期Ⅰ形/扉白色

6045F~6048Fと6401F~6404Fの落成時の姿。非貫通形の前面形状と4灯の前面下部の灯具が特徴である。落成時より扉の上部が白色に塗装されていた。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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E02 中期Ⅰ形/扉灰色

6045F~6048Fと6401F~6404Fの塗装変更後の姿。非貫通形の前面形状と4灯の前面下部の灯具が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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E03 中期Ⅰ形/標準色

6045F~6048Fと6401F~6404Fの塗装変更後の姿。非貫通形の前面形状と4灯の前面下部の灯具が特徴である。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、標準色に変更された。6401F~6404Fは後年の改造で前面下部の灯具がLED標識灯に変更され、6045F~6048Fのみがこの姿であった。2021年に廃車され、この姿は消滅した。

名古屋鉄道 6046F
名古屋鉄道 6046F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.04.21
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E11 中期Ⅰ形/扉白色 [LED標識灯]

6049F~6052Fと6405F~6415Fの落成時の姿。非貫通形の前面形状とLED標識灯が特徴である。落成時より扉の上部が白色に塗装されていた。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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E12 中期Ⅰ形/扉灰色 [LED標識灯]

6049F~6052Fと6405F~6415Fの塗装変更後の姿。非貫通形の前面形状とLED標識灯が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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E13 中期Ⅰ形/標準色 [LED標識灯]

6049F~6052Fと6405F~6415Fの塗装変更後の姿。非貫通形の前面形状とLED標識灯が特徴である。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、標準色に変更された。6401F~6404Fも後年の改造で前面下部の灯具がLED標識灯に変更され、この姿になっている。

名古屋鉄道 6404F
名古屋鉄道 6404F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.05.25
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F01 中期Ⅱ形/扉白色 [LED標識灯]

6416F~6417Fと6801F~6808Fの落成時の姿。乗務員室の直後に設けられた小窓が特徴である。落成時より扉の上部が白色に塗装されていた。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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F02 中期Ⅱ形/扉灰色 [LED標識灯]

6416F~6417Fと6801F~6808Fの塗装変更後の姿。乗務員室の直後に設けられた小窓が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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F03 中期Ⅱ形/標準色 [LED標識灯]

6416F~6417Fと6801F~6808Fの塗装変更後の姿。乗務員室の直後に設けられた小窓が特徴である。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、標準色に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6805F
名古屋鉄道 6805F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.04.21
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G01 後期Ⅰ形/扉白色

6418F~6422Fと6809F~6831Fの落成時の姿。大型化された前面窓と側面窓が特徴である。落成時より扉の上部が白色に塗装されていた。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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G02 後期Ⅰ形/扉灰色

6418F~6422Fと6809F~6831Fの塗装変更後の姿。大型化された前面窓と側面窓が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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G03 後期Ⅰ形/標準色

6418F~6422Fと6809F~6831Fの塗装変更後の姿。大型化された前面窓と側面窓が特徴である。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、標準色に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6825F
名古屋鉄道 6825F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.05.25
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G04 後期Ⅰ形/標準色 [FC-LED]

6421F、6422Fのリニューアル後の姿。2021年にリニューアル改造が施され、行先表示器がフルカラーLED式に変更された。現在はこの姿で使用されている。

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H01 後期Ⅱ形/扉白色

6423F~6424Fと6832F~6839Fの落成時の姿。天地幅が拡大された側窓が特徴である。落成時より扉の上部が白色に塗装されていた。1993年頃より扉の上部が灰色に変更され、この姿は消滅した。

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H02 後期Ⅱ形/扉灰色

6423F~6424Fと6832F~6839Fの塗装変更後の姿。天地幅が拡大された側窓が特徴である。1993年頃より扉の上部が灰色に変更された。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、この姿は消滅した。

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H03 後期Ⅱ形/標準色

6423F~6424Fと6832F~6839Fの塗装変更後の姿。天地幅が拡大された側窓が特徴である。2001年頃より扉部の塗装が廃止され、標準色に変更された。現在はこの姿で使用されている。

名古屋鉄道 6825F
名古屋鉄道 6423F
撮影場所 神宮前駅   撮影日 2018.05.25
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