名古屋鉄道1200/1230/1380/1800/1850系
1.概要
1200系は名古屋鉄道が1991年から製造した特急用電車(一般席車)である。1992年にかけて6両編成(うち2両は指定席車である1000系)12本が投入された。1992年には廃車の走行機器を流用して製造された1230系の6両編成(うち2両は指定席車である1030系)4本も投入された。また、1991年から1996年にかけて、ラッシュ時の増結車として使用する1800系が2両編成9本も投入されている。1800系に準じた機器流用車である1850系は2両編成3本が投入されている。2002年に1030-1230系の1編成が踏切事故により損傷し、2003年に1230系が普通列車用の1380系として4両編成1本に改造されている。
2.外観の特徴
製造時期による大きな差異は存在しない。落成時の1200系と1230系は前面に愛称表示器が設けられていたが、1800系と1850系は未設置であった。この愛称表示器は1380系への改造や2015年以降のリニューアル時に撤去されている。塗装は全車両が白と赤の塗装(以下、●標準色)であったが、リニューアルにあわせて白と赤にグレー帯を加えた塗装(●更新色)に変更された。また、1380系は普通列車用として赤一色(●一般色)であった。
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | ●標準色 [愛称表示器] |
A02 | 現存 | ●標準色 |
A11 | 現存 | ●更新色 [リニューアル] |
B01 | 消滅 | ●一般色 |
4.各バリエーション解説
A11 | ●更新色 [リニューアル] |
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リニューアル後の姿。1200系と1800系を対象に2015年からリニューアルが施された。1200系は前面の愛称表示器が撤去され、1800系と同一の姿になっている。現在はこの姿で使用されている。
B01 | ●一般色 |
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2003年に普通列車用に改造された1380系の姿。事故により損傷した1030-1230系のうち、損傷の少ない1230系のみを格下げのうえで修復したものである。2015年に廃車され、この姿は消滅した。