帝都高速度交通営団9000系

帝都高速度交通営団9000系

《最終更新》 2024年3月23日

概要

9000系は帝都高速度交通営団が1990年から南北線用として製造した電車である。2000年にかけて6両編成21本、2009年に6両編成2本、2021年に8両編成化の中間車2両が投入された。


外観の特徴

1990年から2000年にかけて製造された9101F~9121F(以下、前期形)は前面灯具が角形であり、2009年に製造された9122F、9123F(中期形)はつり目の前面灯具の採用および側面の平滑化、前面にスカートが設置された。2021年に増備された中間車両(後期形)は妻面の角が面取りされている。

9101F~9108Fは幕式行先表示器であり、9109F以降は3色LED式行先表示器(3C-LED)が採用された。9101F~9108Fは2000年までにLED式に改造された。2016年から前期形に更新工事が施され、フルカラーLED式行先表示器(FC-LED)の採用および前面スカート設置、塗装変更が施された。

落成時の塗装は濃淡の青緑色と白帯であり、試作車の9101Fは前面帯と側面帯が一体のデザイン(南北色Ⅰ)、9102F以降の前期形は前面帯と側面帯が独立したデザイン(南北色Ⅱ)、中期形は前面帯が曲線状で車端部にモザイク状のデザイン(南北色Ⅲ)である。更新車と後期形は側面窓上の帯が太く、側面窓下の帯が波線状のデザイン(南北色Ⅳ)である。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/南北色Ⅰ

9101Fの落成時の姿。前面帯と側面帯が一体のデザインが特徴である。行先表示器は幕式である。2000年までに行先表示器が3色LED式に改造され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/南北色Ⅰ [3C-LED]

9101Fの行先表示器LED化後の姿。2000年までに行先表示器が3色LED式に改造された。2023年に更新工事が施され、この姿は消滅した。

王子検車区 9101F
王子検車区 9101F
撮影場所 武蔵小杉駅   撮影日 2007.02.23
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A11 前期形/南北色Ⅱ

9102F~9108Fの落成時の姿。前面帯と側面帯が独立したデザインであり、行先表示器は幕式である。2000年までに行先表示器が3色LED式に改造され、この姿は消滅した。

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A12 前期形/南北色Ⅱ [3C-LED]

9109F~9121Fの落成時の姿。3色LED式の行先表示器が採用された。2000年までに9102F~9108Fの行先表示器が3色LED式に改造され、同様の姿になった。現在も一部編成がこの姿で使用されている。

王子検車区 9113F
王子検車区 9113F
撮影場所 武蔵小杉駅   撮影日 2021年12月
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A21 前期形/南北色Ⅳ [FC-LED][スカート]

前期形の更新工事後の姿。2016年から前期形に更新工事が施され、フルカラーLED式行先表示器の採用および前面スカート設置、塗装変更が施された。現在もこの姿で使用されている。

王子検車区 9107F
王子検車区 9107F
撮影場所 多摩川駅   撮影日 2021年12月
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B01 中期形/南北色Ⅲ [3C-LED][スカート]

中期形の落成時の姿。つり目の前面灯具の採用および側面の平滑化、前面にスカートが設置された。現在もこの姿で使用されている。

王子検車区 9122F
王子検車区 9122F
撮影場所 多摩川駅   撮影日 2014年8月
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C01 後期形/南北色Ⅳ [FC-LED]

後期形の落成時の姿。8両編成化の中間車両として増備され、妻面の角部の面取りが特徴である。現在もこの姿で使用されている。

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