帝都高速度交通営団01系

帝都高速度交通営団01系/熊本電気鉄道01形

《最終更新》 2022.03.07

概要

01系は帝都高速度交通営団が1983年から銀座線用に製造した電車である。1997年までに6両編成38本が投入された。2017年まで使用され、廃車または一部が熊本電気鉄道に譲渡された。

熊本電気鉄道01形は2014年から東京地下鉄01系を譲受した電車である。2015年にかけて2両編成2本が投入された。


外観の特徴

落成時期による差異がある。1983年に製造された01-101F(以下、試作形)は試作車であり、側窓上部に設置された車外スピーカー用のルーバーが特徴である。1984年から1987年に製造された01-102F~01-123F(前期形)では車外スピーカー用のルーバーが屋根上に変更された。1990年から1997年に製造された01-124~01-138F(後期形)は落成時から冷房装置(冷房)が設置され、屋根上の通風口が廃止された。1992年に製造された01-132F以降はLED式行先表示器(LED)が採用された。塗装は全車両がオレンジ色の帯(銀座色)である。

改造による変化として、1990年から1995年にかけて、試作形と前期形を対象に冷房化改造が施され、屋根上の通風口が閉塞された。

熊本電気鉄道01形は、後期形の01-135Fと01-136Fから改造され、架線集電化やドアステップ(ステップ)、サイドミラーが新設された。2016年には前面にスカートが設置された(スカート)。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 試作形/銀座色

1983年に製造された01-101Fの落成時の姿。車外スピーカー用のルーバーが特徴である。冷房化改造により、この姿は消滅した。

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A02 試作形/銀座色 [冷房]

01-101Fの冷房化改造後の姿。冷房化改造によって、屋根上の通風口が閉塞された。2013年に運用離脱し、うち3両が中野車両基地で保管されている。

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B01 前期形/銀座色

1984年から1987年に製造された01-102F~01-123Fの落成時の姿。冷房化改造により、この姿は消滅した。

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B02 前期形/銀座色 [冷房]

01-102F~01-123Fの冷房化改造後の姿。1990年から1995年にかけて冷房化改造が施され、屋根上の通風口が閉塞された。2016年までに廃車され、この姿は消滅した。

上野検車区 01-104F
上野検車区 01-104F
撮影場所 渋谷駅付近   撮影日 2014.02.05
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C01 後期形/銀座色 [冷房]

1990年から1991年に製造された01-124F~01-131Fの姿。落成時から冷房装置を搭載したため、屋根上の通気口が廃止された。2017年までに廃車され、01-630号車が東京大学柏キャンパスに保管されている。

上野検車区 01-131F
上野検車区 01-131F
撮影場所 渋谷駅   撮影日 2008.06.08
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C02 後期形/銀座色 [冷房][LED]

1992年から1997年に製造された01-132F~01-138Fの姿。行先表示器がLED式であった。2016年までに廃車または譲渡され、この姿は消滅した。

上野検車区 01-137F
上野検車区 01-137F
撮影場所 渋谷駅付近   撮影日 2014.02.05
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C11 後期形/銀座色 [冷房][LED][ステップ]

熊本電気鉄道01形の導入当初の姿。架線集電化によるパンタグラフの新設のほか、ドアステップやサイドミラーが設置された。2016年にスカートが設置され、この姿は消滅した。

熊本電気鉄道 01-136F
熊本電気鉄道 01-136F
撮影場所 北熊本駅   撮影日 2015.03.28
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C12 後期形/銀座色 [冷房][LED][ステップ][スカート]

熊本電気鉄道01形のスカート設置後の姿。2016年にスカートが設置された。現在もこの姿で使用されている。

熊本電気鉄道 01-136F
熊本電気鉄道 01-136F
撮影場所 北熊本駅   撮影日 2016.08.23
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