京浜急行電鉄1000形(2代)
1.概要
1000形は、京浜急行電鉄が2002年から製造した電車である。8両・6両・4両編成が存在し、普通列車から快特まで幅広く使用されている。
2.外観の特徴
2002年から2017年現在まで増備が継続され、製造時期による差異が多く存在する。
2002年に製造された車両(以下、初期形)はアルミ車体であり、赤をベースに窓回りをアイボリーに塗装している。ドア間の側窓は中央で2分割された固定窓である。翌2003年から2006年にかけて製造された車両(前期形)もアルミ車体であるが、ドア間の側窓は1枚の大型なものに変更された。なお、2005年下半期以降に製造された車両は行先表示器がLED式に変更されている。
2007年から2015年に製造された車両(中期形)はステンレス車体に変更され、無塗装の車体に赤とアイボリーの帯の貼付けに変更された。さらに、2016年と2017年に製造された車両(後期形)は塗装が車体全体のフルラッピングに変更されている。なお、2016年と2017年に製造された4両編成の車両(貫通形)は1800番台に区分され、先頭車の前面に貫通扉が設けられたことで前面形状が変更されている。
2017年12月以降に製造された車両(晩期形)は、ステンレス車体であるが全塗装に変更されている。
車体塗装は赤とアイボリー(●標準色)であるが、前述のとおり製造時期により塗装方法は異なっている。2014年に1057編成が「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」として黄色ベースに扉を銀色(●西武色)に変更された。2017年には同編成の塗装が再び変更され、扉部も黄色(●黄色)になった。
また、改造による変化として、2015年に幕式行先表示器の車両を対象に前面のみLED式に改造された。2017年より初期に製造された車両を対象として車体更新(車体更新)が実施され、先頭部と車端部の固定窓が開閉窓に変更されている。
製造年 |
車体 |
塗装 |
側窓 |
行先表示器 |
前面形状 |
初期形 | 前期形 | 中期形 | 後期形 | 貫通形 | 晩期形 | ||
2002 | 2003-2005 | 2005-2006 | 2007-2015 | 2016-2017 | 2016-2017 | 2017-2018 | |
アルミ製車体 | ステンレス製車体 | ||||||
全塗装 | 帯フィルム | 全体フィルム | 全塗装 | ||||
2枚固定 | 1枚固定 | 2枚一部開閉 | |||||
幕式 ↓ LED式 |
LED式 | ||||||
非貫通形(非常扉) | 貫通形 | 非貫通形(非常扉) |
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 初期形/●標準色 |
A02 | 現存 | 初期形/●標準色 [LED] |
A03 | 現存 | 初期形/●標準色 [LED][車体更新] |
B01 | 現存 | 前期形/●標準色 |
B02 | 現存 | 前期形/●標準色 [LED] |
B03 | 消滅 | 前期形/●西武色 [LED] |
B04 | 現存 | 前期形/●黄色 [LED] |
C01 | 現存 | 中期形/●標準色 [LED] |
D01 | 現存 | 後期形/●標準色 [LED] |
E01 | 現存 | 貫通形/●標準色 [LED] |
F01 | 現存 | 晩期形/●標準色 [LED] |
4.各バリエーション解説
A01 | 初期形/●標準色 |
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2002年に製造された初期形の製造時の姿。初期形は8両編成3本と4両編成2本が該当する。2015年に前面行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。
A03 | 初期形/●標準色 [LED][車体更新] |
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車体更新後の初期形の姿。2017年より車体更新が実施され、先頭部と車端部の窓が開閉式に変更された。非常扉に貼り付けられた「けいきゅん」が特徴でもある。
B01 | 前期形/●標準色 |
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2003年から2006年に製造された前期形の製造時の姿。前期形は8両編成6本と4両編成10本が該当する。このうち2005年上半期までに製造された車両は幕式行先表示器であった。2015年に前面行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。
B02 | 前期形/●標準色 [LED] |
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LED式行先表示器を装備する前期形の姿。2005年下半期以降に製造された車両は製造時からLED式行先表示器であった。2015年に幕式行先表示器を装備していた編成もLED式に変更され、この姿になっている。
B03 | 前期形/●西武色 [LED] |
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「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」の姿。2014年に1057編成が「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」として塗装変更された。黄色をベースとして、扉部は銀色である。2017年に扉部も黄色に変更され、この姿は消滅した。
B04 | 前期形/●黄色 [LED] |
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塗装変更後の「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」の姿。2017年に扉部の塗装が銀色から黄色に変更された。
C01 | 中期形/●標準色 [LED] |
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2007年から2015年に製造された中期形の姿。車体はステンレス製に変更され、大きくマイナーチェンジが行われた。
D01 | 後期形/●標準色 [LED] |
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2016年と2017年に製造された後期形の姿。ステンレス製車体であるがフルラッピングに変更されている。
E01 | 貫通形/●標準色 [LED] |
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2016年と2017年に製造された貫通形の姿。2016年と2017年に製造された4両編成は、地下鉄線内の併結運転を可能とした貫通形先頭車で製造された。車体塗装はフルラッピングである。
F01 | 晩期形/●標準色 [LED] |
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2017年12月以降に製造される晩期形の姿。ステンレス車体に全塗装を施しており、窓枠や雨樋も着色されている点がフルラッピングとは異なっている。