東京急行電鉄/上田電鉄1000系

東京急行電鉄/上田電鉄/福島交通/一畑電車1000系/上田電鉄6000系/伊賀鉄道200系

《最終更新》 2021.07.09

1.概要

東京急行電鉄1000系

東京急行電鉄1000系1000系は東京急行電鉄が1988年から製造した電車である。東横線に日比谷線直通列車用に8両編成8本、目蒲線用に4両編成5本、東横線と目蒲線の共通車として4+4両編成2本、4両編成の3両編成化のために10両、3両編成1本が投入された。現在は池上・多摩川線で使用されている。2013年の日比谷線直通列車の廃止によって余剰車が生じ、一部は上田電鉄、伊賀鉄道、一畑電鉄、福島交通に譲渡された。


上田電鉄1000系

上田電鉄1000系上田電鉄1000系は2008年から東京急行電鉄1000系を譲受した電車である。2009年にかけて2両編成4本が投入された。


福島交通1000系

福島交通1000系福島交通1000系は2016年から東京急行電鉄1000系を改造のうえで導入した電車である。2019年にかけて3両編成2本、2両編成4本が投入された。


一畑電車1000系

一畑電車1000系一畑電車1000系は2014年から東京急行電鉄1000系を改造のうえで導入した電車である。2015年にかけて2両編成3本が投入された。


上田電鉄6000系

上田電鉄6000系上田電鉄6000系は2015年に東京急行電鉄1000系を改造のうえで導入した電車である。2両編成1本が投入された。


伊賀鉄道200系

伊賀鉄道200系伊賀鉄道200系は2009年から東京急行電鉄1000系を譲受した電車である。2012年にかけて2両編成5本が投入された。


2.外観の特徴

2.1.車体構造の差異

前面は9000系に準じた左右非対称のデザインで、非常扉が設けられている(以下、標準形)。4+4両編成の4号車と5号車として落成された車両は、貫通路を確保するために左右対称デザインで中央に貫通扉が設けられている(貫通形)。

伊賀鉄道200系のうち4両は中間車の先頭化改造車である。新設された前面は非貫通構造であり、前面窓下に灯具が設置されている(改造形Ⅰ)。福島交通1000系、上田電鉄6000系、一畑電車6000系は全車両が中間車を種車としており、先頭車両は先頭化改造車である。新設された前面は非貫通構造であり、前面窓上に灯具が設置されている点が特徴である(改造形Ⅱ)。


2.2.改造による差異

◆スカート設置
2005年からスカートが設置された。シャープな形状のスカート(スカートⅠ)と丸みを帯びた形状のスカート(スカートⅡ)が存在する。一畑電車1000系は電連設置に対応した分割型のスカート(スカートⅢ)が設置されている。


◆リニューアル改造
2013年に東横線から撤退した編成の一部は、2014年以降に更新工事や各種改造のうえで池上・多摩川線に転属した。行先表示器の白色LED化(SC-LED)や塗装変更、1500番台への改番が実施された。池上・多摩川線で使用されていた1024Fも同様のリニューアル改造が施された。


◆LED式行先表示器
前述のリニューアル改造に伴って行先表示器がLED式に変更されたが、リニューアル改造の未施工車も2016年頃にLED化された。伊賀鉄道200系、福島交通1000系、一畑電車1000系は導入時に全車両が3色LED式(3C-LED)に変更された。


2.3.塗装の差異

落成時の塗装は全車が赤帯(以下、標準色)であった。2014年から一部編成が東横線から池上・多摩川線にに転属し、リニューアル改造にあわせて、7000系に準じた緑の濃淡の塗装(更新色)に変更された。2016年に1017Fが「きになる電車」として、旧標準塗装に準じたツートン色(TKK色)に変更された。2019年に1013Fが「緑の電車」として緑色(緑色)に変更された。

上田電鉄1000系の導入時は標準色であったが、2008年10月に1002Fが「自然と友だち1号」(自然1号)、2008年12月に1003Fが「自然と友だち2号」(自然2号)、2015年3月に1004Fが「まるまどりーむ号Mimaki」(丸窓電車)に変更された。上田電鉄6000系は「さなだどりーむ号」として赤・黒・金帯(真田色)である。

伊賀鉄道200系は201Fが青色の忍者列車(忍者青)、202Fがピンク色の忍者列車(忍者ピンク)、203Fと204Fが広告ラッピング、205Fが緑色の忍者列車(忍者緑)である。2017年に203Fのラッピングが解除され、標準色に変更された。

福島交通1000系は茶色・金色・桃色の帯(福交色)である。

一畑電鉄1000系は1001Fと1002Fがオレンジ色に白帯(一畑色)、1003Fが「しまねっこ号Ⅱ」としてピンク色を基調としたデザイン(しまねっこ)である。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 標準形/標準色

落成時の姿。後にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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A02 標準形/標準色 [スカートⅠ]

スカート設置後の姿。2005年からスカートが設置された。2016年に行先表示器がLED化され、この姿は消滅した。上田電鉄1001Fはこの姿で使用されている。

雪が谷検車区 1024F
雪が谷検車区 1024F
撮影場所 蒲田駅付近   撮影日 2012.04.28
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A03 標準形/標準色 [スカートⅡ]

スカート設置後の姿。2005年からスカートが設置されたが、東横線で使用された編成の一部は8500系に準じたこのスカートが設置された。2013年までに運用離脱し、改造や廃車によってこの姿は消滅した。

元住吉検車区 1007F
元住吉検車区 1007F
撮影場所 多摩川駅   撮影日 2011.03.11
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A04 標準形/標準色 [スカートⅠ][SC-LED]

行先表示器LED化後の姿。池上・多摩川線で使用されていた車両は、2016年に行先表示器が白色LED式に改造された。現在もこの姿で使用されている。

雪が谷検車区 1021F
雪が谷検車区 1021F
撮影場所 蓮沼駅   撮影日 2017.12.24
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A05 標準形/標準色 [スカートⅡ][3C-LED]

伊賀鉄道203Fのク103の姿。2017年に広告ラッピングが解除され、この姿になった。行先表示器は3色LED式である。現在もこの姿で使用されている。

伊賀鉄道 203F
伊賀鉄道 203F
撮影場所 上野市駅   撮影日 2018.08.25
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A11 標準形/更新色 [スカートⅠ][SC-LED]

1500番台の姿。2014年からリニューアル改造が施され、1500番台に改番された。現在もこの姿で使用されている。

雪が谷検車区 1524F
雪が谷検車区 1524F
撮影場所 御嶽山駅付近   撮影日 2017.12.24
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A12 標準形/更新色 [スカートⅡ][SC-LED]

1500番台の姿。2014年からリニューアル改造が施され、1500番台に改番された。東横線から転入した車両の一部はスカート形状に特徴がある。現在もこの姿で使用されている。

雪が谷検車区 1505F
雪が谷検車区 1505F
撮影場所 御嶽山駅付近   撮影日 2017.12.24
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A21 標準形/TKK色 [スカートⅠ][SC-LED]

2016年に「きになる電車」として特別塗装が施された1017Fの姿。現在もこの姿で使用されている。

雪が谷検車区 1017F
雪が谷検車区 1017F
撮影場所 御嶽山駅付近   撮影日 2017.12.24
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A31 標準形/自然1号 [スカートⅠ]

上田電鉄1002Fの姿。2008年10月に「自然と友だち1号」として特別装飾が施された。2021年7月に外装が変更され、この姿は消滅した。

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A32 標準形/自然2号 [スカートⅠ]

上田電鉄1003Fの姿。2008年12月から「自然と友だち2号」として特別装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

上田電鉄 1003F
上田電鉄 1003F
撮影場所 上田原駅   撮影日 2012.01.21
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A33 標準形/丸窓電車 [スカートⅠ]

上田電鉄1004Fの姿。2015年3月から「まるまどりーむ号Mimaki」として特別装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

上田電鉄 1004F
上田電鉄 1004F
撮影場所 別所温泉駅付近   撮影日 2016.03.11
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A41 標準形/忍者青 [スカートⅠ][3C-LED]

伊賀鉄道201Fの姿。忍者電車として装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

伊賀鉄道 201F
伊賀鉄道 201F
撮影場所 上野市駅   撮影日 2018.08.25
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B01 貫通形/標準色

貫通形先頭車の姿。元は東横線と目蒲線の共通予備車を兼ねた4+4両編成の中間先頭車として製造されたが、2000年に組成変更のうえで目蒲線に転用された。後に池上・多摩川線で使用されたが、2016年にスカートが設置され、この姿は消滅した。

雪が谷検車区 1013F
雪が谷検車区 1013F
撮影場所 多摩川駅   撮影日 2008.01.13
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B02 貫通形/標準色 [スカートⅠ]

スカート設置後の1013Fの姿。2016年9月26日からスカートを取り付けて運行を開始した。ところが、同年9月30日に行先表示器がLED式に変更され、この姿は短期間で消滅した。

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B03 貫通形/標準色 [スカートⅠ][SC-LED]

行先表示器LED化後の1013Fの姿。2016年9月30日に行先表示器が白色LED式に改造された。2019年に塗装変更され、この姿は消滅した。

雪が谷検車区 1013F
雪が谷検車区 1013F
撮影場所 御嶽山駅付近   撮影日 2017.12.24
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B04 貫通形/緑色 [スカートⅠ][SC-LED]

2019年に「緑の電車」として特別塗装が施された1013Fの姿。現在もこの姿で使用されている。

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B11 貫通形/忍者ピンク [スカートⅠ][3C-LED]

伊賀鉄道202Fの姿。忍者電車として装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

伊賀鉄道 202F
伊賀鉄道 202F
撮影場所 上野市駅   撮影日 2018.08.25
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C01 改造形/標準色 [スカートⅠ][3C-LED]

伊賀鉄道202Fのモ202の姿。2017年に広告ラッピングが解除され、この姿になった。行先表示器は3色LED式である。

伊賀鉄道 203F
伊賀鉄道 203F
撮影場所 上野市駅   撮影日 2018.08.25
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C02 改造形/忍者緑 [スカートⅠ][3C-LED]

伊賀鉄道205Fの姿。忍者電車として装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

伊賀鉄道 205F
伊賀鉄道 205F
撮影場所 上野市駅   撮影日 2018.08.25
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D01 改造形Ⅱ/福交色 [3C-LED]

福島交通1000系の姿。現在もこの姿で使用されている。

福島交通 1101F
福島交通 1101F
撮影場所 美術館図書館前駅付近   撮影日 2021.06.20
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D11 改造形Ⅱ/一畑色 [スカートⅢ][3C-LED]

一畑電車1001Fと1002Fの姿。現在もこの姿で使用されている。

一畑電車 1001F
一畑電車 1001F
撮影場所 川跡駅付近   撮影日 2020.08.22
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D12 改造形Ⅱ/しまねっこ [スカートⅢ][3C-LED]

一畑電車1003Fの姿。「しまねっこ号Ⅱ」として特別塗装が施されている。現在もこの姿で使用されている。

一畑電車 1003F
一畑電車 1003F
撮影場所 川跡駅付近   撮影日 2020.08.22
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D21 改造形Ⅱ/真田色 [スカートⅡ]

上田電鉄6000系の姿。現在もこの姿で使用されている。

上田電鉄 6001F
上田電鉄 6001F
撮影場所 別所温泉駅付近   撮影日 2016.03.11
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