京成電鉄3700形/北総開発鉄道7300形/千葉ニュータウン鉄道9800形

京成電鉄3700形/北総開発鉄道7300形/千葉ニュータウン鉄道9800形

《最終更新》 2021.07.09

1.概要

3700形は、京成電鉄が1991年から製造した電車である。2002年までに8両編成15本と6両編成2本が製造された。

北総開発鉄道も京成3700形に準じた7300形を投入し、1991年に8両編成2本が製造された。同社は2003年と2015年には京成電鉄から3700形を1本ずつ借り受け、7300形に編入している。

2017年には千葉ニュータウン鉄道が京成3700形を借り受け、同社の9800形として使用されている。8両編成1本が存在する。


2.外観の特徴

製造時期により車体形状に差異が存在する。

1991年に製造された車両(以下、前期形)は前面種別表示器が突出していることが特徴であり、当初はスカートが未設置であった。スカートの設置は京成の車両が1995年、北総の車両が2012年に施された。

1994年から1998年に製造された車両(中期形)は前面種別表示器は平滑化され、製造時からスカートが設置されていた。このうち、1994年と1995年に製造された車両のみ、台形のスカートが設置されていた。1995年に通常のものに交換されている。

2000年から2002年に製造された車両(後期形)は前面デザインが変更され、灯具の形状が変更された。

製造時は全車が幕式種別行先表示器であったが、2007年頃から3色LED式に改造され、2009年以降はフルカラーLED式に改造された。現在はフルカラーLED式に統一されている。

塗装は京成電鉄の車両が赤と青の帯(京成色)であり、北総鉄道の車両は青と水色の帯(旧北総色)である。北総鉄道の車両の塗装は2007年に先頭車の側面に飛行機の翼をイメージしたスリットが追加された(新北総色)。千葉ニュータウン鉄道の車両は水色と黄色の帯(千葉NT色)である。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期形/京成色

1991年に製造された3700形前期形の製造時の姿。前期形は前面種別表示器が突出していることが特徴である。当初はスカートが設置されていなかった。1995年にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/京成色 [スカート]

3700形前期形のスカート設置後の姿。1995年にスカートが設置された。2007年頃から3色LED式表示器に改造され、この姿は消滅した。

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A03 前期形/京成色 [スカート][3色LED]

3700形前期形の3色LED化後の姿。2007年頃から3色LED式表示器に改造された。2009年以降にフルカラーLED式に改造され、この姿は消滅した。

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A04 前期形/京成色 [スカート][FC-LED]

3700形前期形のフルカラーLED化後の姿。2009年以降にフルカラーLED式表示器に改造された。現在はこの姿で使用されている。

京成電鉄 3718F
京成電鉄 3718F
撮影場所 四ツ木駅   撮影日 2018.05.01
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A11 前期形/旧北総色

1991年に製造された7300形前期形の製造時の姿。スカートは設置されていなかった。2007年に塗装が変更され、この姿は消滅した。

北総鉄道 7318F
北総鉄道 7318F
撮影場所 撮影地不明   撮影日 2007.01.03
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A12 前期形/新北総色

塗装変更後の7300形前期形の姿。2007年に塗装が一部変更され、先頭車の側面に翼をイメージしたスリットが追加された。2009年までに種別行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

北総鉄道 7308F
北総鉄道 7308F
撮影場所 京急蒲田駅   撮影日 2009.02.07
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A13 前期形/新北総色 [3色LED]

7300形前期形の3色LED化後の姿。7308Fは2009年2月に3色LED式表示器に改造された。2012年にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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A14 前期形/新北総色 [スカート][3色LED]

7300形前期形のスカート設置後の姿。3色LED式表示器を装備していた7308Fは、2012年11月にスカートが設置された。2013年にフルカラーLED式表示器に改造され、この姿は消滅した。

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A15 前期形/新北総色 [FC-LED]

7300形前期形のフルカラーLED化後の姿。7318Fは2011年3月にフルカラーLED式表示器に改造された。スカートは設置されていなかった。2012年にスカートが設置され、この姿は消滅した。

北総鉄道 7318F
北総鉄道 7318F
撮影場所 京急川崎駅   撮影日 2012.01.03
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A16 前期形/新北総色 [スカート][FC-LED]

7300形前期形のフルカラーLED化とスカート設置後の姿。2011年に7318F、2013年に7308FがフルカラーLED式表示器に改造された。2012年にはスカートも設置された。現在はこの姿で使用されている。

北総鉄道 7308F
北総鉄道 7308F
撮影場所 四ツ木駅   撮影日 2020.02.08
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B01 中期形/京成色 [台形スカート]

1994年と1995年に製造された3700系中期形の製造時の姿。当初は台形のスカートが設置されていた。1995年にスカートが交換され、この姿は消滅した。

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B02 中期形/京成色 [スカート]

1996年から1998年に製造された3700系中期形の製造時の姿。1996年以降に製造された車両は、落成時から現行のスカートが設置されていた。1994年と1995年に製造された車両もスカートが交換され、この姿になった。2007年頃から3色LED式表示器に改造され、この姿は消滅した。

京成電鉄 3758F
京成電鉄 3758F
撮影場所 京急蒲田駅   撮影日 2007.01.03
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B03 中期形/京成色 [スカート][3色LED]

3700形中期形の3色LED化後の姿。2007年頃から3色LED式表示器に改造された。2009年以降にフルカラーLED式に改造され、この姿は消滅した。

京成電鉄 3778F
京成電鉄 3778F
撮影場所 京急蒲田駅   撮影日 2009.03.08
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B04 中期形/京成色 [スカート][FC-LED]

3700形中期形のフルカラーLED化後の姿。2009年以降にフルカラーLED式表示器に改造された。現在はこの姿で使用されている。

京成電鉄 3768F
京成電鉄 3768F
撮影場所 四ツ木駅   撮影日 2020.08.15
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B11 中期形/旧北総色 [スカート]

京成電鉄からリースした7300形中期形の姿。2002年に3808Fのリースを受け、塗装変更と改番のうえで7808Fとして使用した。2007年に塗装の一部が変更され、この姿は消滅した。

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B12 中期形/新北総色 [スカート]

7300形中期形の塗装変更後の姿。2007年に塗装が一部変更され、先頭車の側面に翼をイメージしたスリットが追加された。2010年に種別行先表示器がフルカラーLED式に改造され、この姿は消滅した。

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B13 中期形/新北総色 [スカート][FC-LED]

7300形中期形のフルカラーLED化後の姿。7808Fは2010年に種別行先表示器がフルカラーLED式に改造された。2015年に京成からリースを受けた7818Fもこの姿である。現在もこの姿で使用されている。

北総鉄道 3808F
北総鉄道 7828F
撮影場所 四ツ木駅   撮影日 2020.02.08
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B21 中期形/千葉NT色 [スカート][FC-LED]

2017年に京成電鉄からリースを受けた千葉ニュータウン鉄道の9808Fの姿。中期形の車両であり、帯色の変更と改番のうえで使用されている。

千葉ニュータウン鉄道 9808F
千葉ニュータウン鉄道 9808F
撮影場所 北品川駅付近   撮影日 2017.06.15
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C01 後期形/京成色 [スカート]

2000年から2002年に製造された3700形後期形の登場時の姿。前面デザインが変更され、灯具の配置も変更されている。製造時は幕式種別行先表示器であった。後にフルカラーLED式に改造され、この姿は消滅した。

京成電鉄 3838F
京成電鉄 3838F
撮影場所 京成高砂駅   撮影日 2007.01.03
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C02 後期形/京成色 [スカート][FC-LED]

3700形後期形のフルカラーLED化後の姿。2009年以降にフルカラーLED式表示器に改造された。現在はこの姿で使用されている。

京成電鉄 3868F
京成電鉄 3868F
撮影場所 四ツ木駅   撮影日 2018.05.06
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