三岐鉄道ED22形

信濃鉄道1形/国鉄/三岐鉄道/一畑電気鉄道/弘南鉄道ED22形/西武鉄道1/A1形/近江鉄道ED1/ED22形

《最終更新》 2023年12月17日

概要

1形は信濃鉄道が1926年から製造した電気機関車である。1927年にかけて3両が投入された。1937年に信濃鉄道が国有化され、ED22形に改称された。1956年までに廃車され、西武鉄道と三岐鉄道に譲渡された。

ED221は1948年に西武鉄道に譲渡され、1形として近江鉄道に貸与、1950年に近江鉄道がED1形として正式に導入した。1955年にED221に改番され、1960年に一畑電気鉄道に譲渡、1974年に弘南鉄道に譲渡された。現在も排雪列車に使用されている。

ED222は1956年に三岐鉄道に譲渡され、1984年まで貨物列車の入換に使用された。

ED223は1956年に西武鉄道がA1形として導入し、1960年に松本電気鉄道に譲渡された。2005年に廃車され、新村車両所にて保存されている。


外観の特徴

落成時の塗装は茶色(以下、茶色)である。

ED221は近江鉄道時代の1956年頃に側窓が増設され(側窓増設)、1960年の一畑電気鉄道譲渡後は車体色がオレンジ色(一畑色)変更および前照灯がボンネット上に移設された(前照灯移設)。弘南鉄道に譲渡後は赤と白帯(弘南色)に変更された。

ED222は三岐鉄道の譲渡後に前面窓がゴム支持に改造(前面窓改造Ⅰ)され、1960年代に茶色と黄帯(三岐色)に変更された。

ED223は西武鉄道の譲渡後に車体色が青色(青色)に変更され、前面窓か開閉式に改造された(前面窓改造Ⅱ)。松本電気鉄道に譲渡後は車体色が赤色(松本色Ⅰ)に変更され、乗務員扉が更新(乗務員扉改造)された。1980年代に青色(松本色Ⅱ)が採用され、2000年頃に落成時の茶色に変更された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 茶色

落成時の姿。1950年代に各種改造が施され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A02 茶色 [側窓増設]

近江鉄道ED221の側窓増設後の姿。1956年頃に側窓が増設された。1960年に一畑鉄道に譲渡され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A03 茶色 [前面窓改造Ⅰ]

三岐鉄道ED222の姿。前面窓がゴム支持に改造された。1960年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A04 茶色 [乗務員扉改造]

松本電気鉄道ED223の2000年頃の塗装変更後の姿。車体色が茶色に変更された。2005年に廃車され、現在は新村車両所にて保存されている。

リストへ戻る
A11 一畑色 [側窓増設][前照灯移設]

一畑電気鉄道ED221の姿。車体色がオレンジ色に変更され、前照灯がボンネット上に移設された。1974年に弘南鉄道に譲渡され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A12 弘南色 [側窓増設][前照灯移設]

弘南鉄道ED221の姿。車体色が赤と白帯に変更された。現在もこの姿で使用されている。

弘南鉄道 ED221
弘南鉄道 ED221
撮影場所 大鰐駅付近   撮影日 2021年2月
リストへ戻る
A21 三岐色 [前面窓改造Ⅰ]

三岐鉄道ED222の塗装変更後の姿。1960年代に茶色と黄帯に変更された。1984年に廃車され、現在は西藤原駅に保存されている。

三岐鉄道 ED222
三岐鉄道 ED222
撮影場所 西藤原駅   撮影日 2018年11月
リストへ戻る
A21 青色 [前面窓改造Ⅱ]

西武鉄道A1の姿。車体色が青色に変更され、前面窓か開閉式に改造された。1960年に松本電気鉄道に譲渡され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A22 松本色Ⅰ [乗務員扉改造]

松本電気鉄道ED223の導入時の姿。車体色に赤色が採用され、乗務員扉が交換された。1980年代に塗装が変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A23 松本色Ⅱ [乗務員扉改造]

松本電気鉄道ED223の1980年代の塗装変更後の姿。車体色が青色に変更された。2000年頃に塗装変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る