信濃鉄道1形/国鉄/三岐鉄道/一畑電気鉄道/弘南鉄道ED22形/西武鉄道1/A1形/近江鉄道ED1/ED22形
概要
1形は信濃鉄道が1926年から製造した電気機関車である。1927年にかけて3両が投入された。1937年に信濃鉄道が国有化され、ED22形に改称された。1956年までに廃車され、西武鉄道と三岐鉄道に譲渡された。
ED221は1948年に西武鉄道に譲渡され、1形として近江鉄道に貸与、1950年に近江鉄道がED1形として正式に導入した。1955年にED221に改番され、1960年に一畑電気鉄道に譲渡、1974年に弘南鉄道に譲渡された。現在も排雪列車に使用されている。
ED222は1956年に三岐鉄道に譲渡され、1984年まで貨物列車の入換に使用された。
ED223は1956年に西武鉄道がA1形として導入し、1960年に松本電気鉄道に譲渡された。2005年に廃車され、新村車両所にて保存されている。
外観の特徴
落成時の塗装は茶色(以下、●茶色)である。
ED221は近江鉄道時代の1956年頃に側窓が増設され(側窓増設)、1960年の一畑電気鉄道譲渡後は車体色がオレンジ色(●一畑色)変更および前照灯がボンネット上に移設された(前照灯移設)。弘南鉄道に譲渡後は赤と白帯(●弘南色)に変更された。
ED222は三岐鉄道の譲渡後に前面窓がゴム支持に改造(前面窓改造Ⅰ)され、1960年代に茶色と黄帯(●三岐色)に変更された。
ED223は西武鉄道の譲渡後に車体色が青色(●青色)に変更され、前面窓か開閉式に改造された(前面窓改造Ⅱ)。松本電気鉄道に譲渡後は車体色が赤色(●松本色Ⅰ)に変更され、乗務員扉が更新(乗務員扉改造)された。1980年代に青色(●松本色Ⅱ)が採用され、2000年頃に落成時の茶色に変更された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●茶色 |
A02 | 消滅 | ●茶色 [側窓増設] |
A03 | 消滅 | ●茶色 [前面窓改造Ⅰ] |
A04 | 現存 | ●茶色 [乗務員扉改造] |
A11 | 消滅 | ●一畑色 [側窓増設][前照灯移設] |
A12 | 現存 | ●弘南色 [側窓増設][前照灯移設] |
A21 | 現存 | ●三岐色 [前面窓改造Ⅰ] |
A31 | 消滅 | ●青色 [前面窓改造Ⅱ] |
A32 | 消滅 | ●松本色Ⅰ [乗務員扉改造] |
A33 | 消滅 | ●松本色Ⅱ [乗務員扉改造] |
各バリエーション解説
A21 | ●三岐色 [前面窓改造Ⅰ] |
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三岐鉄道ED222の塗装変更後の姿。1960年代に茶色と黄帯に変更された。1984年に廃車され、現在は西藤原駅に保存されている。