
東武鉄道8000系
概要
8000系は東武鉄道が1963年から製造した通勤形電車である。1983年までに712両が投入された。2005年には一部編成が3両編成に改造され、800型・850型に改番された。
外観の特徴
当初は非冷房車であり、屋根上に大型通風器が設置されていた。1972年以降に製造された車両は冷房装置(以下、冷房)が搭載され、1984年にかけて非冷房車に冷房化改造が施された。
1986年から前面屋根上の標識灯が撤去(標識灯撤去)され、1987年以降は車体修繕工事にあわせて前面デザインが変更された(前面改造A)。1997年に車体修繕が施された8158F、8553F、8556F、8557FはHID式前照灯を採用し、角形のライトケースに改造された(前面改造B)。同時に行先表示器が3色LED式(3C-LED)に改造された。のちにライトケースがやや丸みを帯びた形状に変更(前面改造C)され、以降の車体修繕車も同様になった。
1998年には未修繕車の前面行先表示器が3色LED式に改造され、種別行先表示器の窓部分が拡大された。
落成時の塗装はベージュとオレンジ色のツートン(●標準色Ⅰ)であり、1974年頃にクリーム色(●標準色Ⅱ)に変更された。1985年以降は白をベースに青と水色(●標準色Ⅲ)が採用された。
特別塗装として、2015年に8198Fが1950年代の行楽列車「フライング東上」号の復刻として青に黄帯(●東上色)、2016年に8577Fが1960年頃の試験塗装の復刻として、オレンジ色に黄帯(●試験色Ⅰ)、2017年に8568Fが緑に白帯(●試験色Ⅱ)、8575Fが黄色にオレンジ帯(●試験色Ⅲ)、に変更された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●標準色Ⅰ |
A02 | 現存 | ●標準色Ⅰ [冷房] |
A03 | 現存 | ●標準色Ⅰ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A11 | 消滅 | ●標準色Ⅱ |
A12 | 消滅 | ●標準色Ⅱ [冷房] |
A13 | 消滅 | ●標準色Ⅱ [冷房][標識灯撤去] |
A14 | 現存 | ●標準色Ⅱ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A21 | 消滅 | ●標準色Ⅲ [冷房] |
A22 | 消滅 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去] |
A23 | 消滅 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][3C-LED] |
A24 | 現存 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造A] |
A25 | 消滅 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造B][3C-LED] |
A26 | 現存 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A31 | 消滅 | ●東上色 [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A41 | 現存 | ●試験色Ⅰ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A42 | 消滅 | ●試験色Ⅱ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
A43 | 現存 | ●試験色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
各バリエーション解説
A02 | ●標準色Ⅰ [冷房] |
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1972年から1973年に製造された車両の落成時および、1963年から1971年までに製造された車両の冷房化改造後の姿。屋根上に冷房装置が搭載された。1980年代に塗装変更が施され、この姿は消滅した。2004年には8108F、2012年と2023年には8111Fが旧塗装に復元され、現在も8111Fがこの姿で使用されている。



A03 | ●標準色Ⅰ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された81107Fの姿。2014年11月にツートンカラーの旧塗装が復元された。現在もこの姿で使用されている。



A14 | ●標準色Ⅱ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された81111Fの姿。2014年3月にセイジクリーム色の旧塗装が復元された。現在もこの姿で使用されている。



A22 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去] |
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標識灯撤去後の姿。1986年から標識灯が撤去された。1986年以降は車体修繕工事が施され、この姿の車両は減少した。1986年に車体修繕が施された編成のみ、落成時の前面デザインを維持していた。2012年に8111Fが塗装変更され、この姿は消滅した。



A23 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][3C-LED] |
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未修繕車の行先表示器LED化後の姿。1998年に未修繕車の前面行先表示器が3色LED式に改造された。車体修繕工事または廃車によって、この姿は消滅した。
A24 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造A] |
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1987年から1996年までに車体修繕工事が施された車両の姿。車体修繕工事によって前面デザインが変更された。現在も一部編成がこの姿で使用されている。



A25 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造B][3C-LED] |
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1997年に車体修繕工事が施された8158F、8553F、8556F、8557Fの姿。HID式前照灯を採用し、角形のライトケースに改造された。行先表示器は3色LED式である。のちにライトケースがやや丸みを帯びた形状に変更され、この姿は消滅した。
A26 | ●標準色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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1997年以降に車体修繕工事が施された車両の姿。HID式前照灯を採用し、やや丸みを帯びた形状のライトケースに改造されている。現在もこの姿で使用されている。



A31 | ●東上色 [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された8198Fの姿。2015年11月に東上線で運行されていた行楽列車「フライング東上」号の1950年代の塗装が復元された。2019年に塗装変更され、この姿は消滅した。



A41 | ●試験色Ⅰ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された8577Fの姿。2016年3月に1960年頃のオレンジ色をベースとした試験塗装が復元された。現在もこの姿で使用されている。



A42 | ●試験色Ⅱ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された8568Fの姿。2017年2月に1960年頃の緑色をベースとした試験塗装が復元された。2024年に廃車され、この姿は消滅した。



A43 | ●試験色Ⅲ [冷房][標識灯撤去][前面改造C][3C-LED] |
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リバイバル塗装が施された8575Fの姿。2017年7月に1960年頃の黄色をベースとした試験塗装が復元された。現在もこの姿で使用されている。


