国鉄キハ66系

国鉄キハ66系

《最終更新》 2021.05.07

1. 概要

キハ66系は国鉄が1975年に製造した一般形気動車である。北九州地区に2両編成15本が投入された。2001年には長崎地区に転用され、快速「シーサードライナー」を中心に使用された。2016年から経年廃車が進行している。


2. 外観の特徴

塗装はクリーム色をベースに窓周りが朱色(以下、朱色)であったが、1978年頃にはクリーム色をベースに窓周りが赤色(国鉄色)に変更された。1986年から地域色が採用され、白をベースに青帯(九州色Ⅰ)になった。一時期は前面帯と側面帯が同じ高さの車両(九州色Ⅱ)も存在していた。2001年には長崎地区の快速「シーサイドライナー」に転用され、青をベースに側扉が赤色(SSL色)になった。2010年にはキハ66・67-12が「ハウステンボス」の特別塗装として、オレンジ色と白、黒色(HTB色)に変更された。

改造による変化として、1988年頃から2000年頃にかけてタイフォンカバーが改造され、シャッター式からスリット式(スリット)に変更された。1993年から2000年にかけて機関換装が施され、同時に屋根上の冷却器が撤去(冷却器撤去)された。1995年頃から2000年頃にかけて腐食対策として、屋根上の通風器が撤去(通風器撤去)された。これら改造は同時期に並行して実施されたため、過渡期においては様々な組み合わせが存在した。


3. 特徴マトリックス図

 
 
 
朱色
国鉄色
九州色Ⅰ
九州色Ⅱ
SSL色
HTB色
スリット
冷却器撤去
冷却器撤去
通風器撤去
通風器撤去
通風器撤去
通風器撤去
 
スリット   スリット 冷却器撤去 冷却器撤去  
              スリット  
A01  
A02 A03  
A11 A12 A13 A14 A15 A16 A17 A18  
A21 A22  
A31  
A41  

4. バリエーション一覧

No.
現状
特徴

5. 各バリエーション解説

A01 朱色

落成時の姿。国鉄急行色に準じたデザインだが、窓周りが朱色な点が特徴である。後に窓周りが赤色に変更され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-1
直方気動車区 キハ67-1
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A02 国鉄色

塗装変更後の姿。1978年頃に窓周りが赤色に変更され、国鉄急行色になった。1986年から九州色に変更され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-14
直方気動車区 キハ67-14
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A03 国鉄色 [通風器撤去][冷却器撤去][スリット]

国鉄色に復元されたキハ66・67-1・110の姿。2000年にミレニアム記念として、キハ66・67-1が国鉄色に変更された。2010年にはキハ66・67-110も同様に変更された。タイフォンカバーのスリット化や通風器撤去、機関換装による冷却器撤去が施されているので、国鉄時代の姿とは異なっている。現在もこの姿で使用されている。

佐世保車両センター キハ67-110
佐世保車両センター キハ67-110
撮影場所 浦上駅   撮影日 2021.03.07
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A11 九州色Ⅰ

塗装変更後の姿。1986年から地域色が採用され、この姿になった。後に各種改造が施され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-2
直方気動車区 キハ67-2
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A12 九州色Ⅰ [スリット]

タイフォンカバー改造後の姿。1988年頃からタイフォンカバーがスリット形に改造された。後に各種改造が施され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-11
直方気動車区 キハ67-11
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A13 九州色Ⅰ [冷却器撤去]

機関換装後の姿。1993年から機関換装改造が施され、同時に屋根上の冷却器が撤去された。後に各種改造が施され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-2
直方気動車区 キハ67-2
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A14 九州色Ⅰ [冷却器撤去][スリット]

タイフォンカバー改造と機関換装後の姿。1988年頃からタイフォンカバー改造、1993年から機関換装によって冷却器が撤去された。後に通風器が撤去され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-3
直方気動車区 キハ67-3
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A15 九州色Ⅰ [通風器撤去]

通風器撤去後の姿。1995年頃から2000年頃にかけて、屋根上の通風器が撤去された。後に各種改造が施され、この姿は消滅した。

直方車両センター キハ66-11
直方車両センター キハ66-11
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A16 九州色Ⅰ [通風器撤去][スリット]

タイフォンカバー改造と通風器撤去後の姿。1988年頃からタイフォンカバー改造、1995年頃から通風器撤去が施された。後に機関換装が施され、この姿は消滅した。

直方車両センター キハ67-1
直方車両センター キハ67-1
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A17 九州色Ⅰ [通風器撤去][冷却器撤去]

機関換装と通風器撤去後の姿。1993年から機関換装によって冷却器が撤去され、1995年頃から通風器撤去が施された。後にタイフォンカバー改造が施され、この姿は消滅した。

直方車両センター キハ66-11
直方車両センター キハ66-11
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A18 九州色Ⅰ [通風器撤去][冷却器撤去][スリット]

タイフォンカバー改造および機関換装、通風器撤去後の姿。2000年頃にかけて各種改造が施された。2001年に長崎地区に転用され、塗装変更によってこの姿は消滅した。

直方車両センター キハ67-6
直方車両センター キハ67-6
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A21 九州色Ⅱ

塗装変更後の姿。1986年から地域色が採用され、この姿になった。一部車両は前面帯が側面帯と同じ高さに揃えられていた。後に各種改造が施され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-7
直方気動車区 キハ67-7
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A22 九州色Ⅱ[スリット]

タイフォンカバー改造後の姿。1988年頃からタイフォンカバーがスリット形に改造された。一部車両は前面帯が側面帯と同じ高さに揃えられていた。後に前面帯の高さが変更され、この姿は消滅した。

直方気動車区 キハ67-12
直方気動車区 キハ67-12
撮影日 CGによる再現(2021.05作成)
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A31 SSL色 [通風器撤去][冷却器撤去][スリット]

長崎地区転用後の姿。2001年に長崎地区の快速「シーサイドライナー」に転用され、専用塗装に変更された。現在もこの姿で使用されている。

佐世保車両センター キハ66-2
佐世保車両センター キハ66-2
撮影場所 西諫早駅   撮影日 2021.03.07
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A41 HTB色 [通風器撤去][冷却器撤去][スリット]

長崎地区のキハ66・67-12の姿。2010年に「ハウステンボス」の特別塗装に変更された。現在もこの姿で使用されている。

佐世保車両センター キハ66-12
佐世保車両センター キハ66-12
撮影場所 西諫早駅   撮影日 2021.03.07
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