キハ32形

国鉄キハ32系

《最終更新》 2022年9月18日

概要

キハ32形は国鉄が1981年に製造した一般形気動車である。四国地区に21両が投入された。JR四国はトロッコ列車用としてキクハ32形を製造し、1997年と2003年に計2両が投入された。


外観の特徴

製造メーカーによる差異があり、新潟鐵工所が製造したキハ32-1~11(以下、前期形)は前面ライトケースが丸形で側窓のサッシは黒色だが、富士重工業が製造したキハ32-12~21(後期形)は前面ライトケースが角形で側窓サッシは無塗装である。

当初の車体塗装は地区ごとに帯色が異なり、松山地区はオレンジ色(松山色)、徳島地区は紺色(徳島色)、高知地区は赤色(高知色)であった。1988年頃から全車両が白をベースに水色(四国色)に変更された。改造による変化として、2010年頃に全車両を対象としてスカートが設置された。

2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造され、0系新幹線に準じた白をベースに青帯(新幹線色)に変更された。また、窪川方の先頭部には0系新幹線の先頭部を模したパーツが設置された(前面改造)。

キクハ32形は製造時期による差異があり、1997年に製造されたキクハ32-501(トロッコ形(前期))は腰板部に窓がなく、2003年に製造されたキクハ32-502(トロッコ形(後期))は腰板部に窓が設置されている。塗装は緑色(緑色)である。キクハ32-502は2006年から「アンパンマントロッコ」としてラッピングが施され、キクハ32-501も2020年に「藍よしの川トロッコ」としてラッピングが施された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/松山色

松山地区のキハ32-1~7の落成時の姿。松山地区に配置された車両は前期形のみであった。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/徳島色

徳島地区のキハ32-8~11の落成時の姿。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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A03 前期形/四国色

キハ32-1~11の塗装変更後の姿。1988年頃にこの塗装に変更された。2010年頃にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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A11 前期形/四国色 [スカート]

キハ32-1~11のスカート設置後の姿。2010年頃にスカートが設置された。現在はこの姿で使用されている。

松山運転所 キハ32-1
松山運転所 キハ32-1
撮影場所 松山駅   撮影日 2021年11月
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A12 前期形/新幹線色 [スカート]

「鉄道ホビートレイン」の姿。2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造された。宇和島方の先頭部は連結に対応するために平妻形である。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 キハ32-3
松山運転所 キハ32-3
撮影場所 松山駅   撮影日 2015年8月
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A21 前期形/新幹線色 [前面改造]

「鉄道ホビートレイン」の姿。2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造された。窪川方の先頭部は0系新幹線を模したパーツが設置されている。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 キハ32-3
松山運転所 キハ32-3
撮影場所 伊予宮野下駅   撮影日 2021年11月
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B01 後期形/徳島色

徳島地区のキハ32-12~15の落成時の姿。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B02 後期形/高知色

高知地区のキハ32-16~21の落成時の姿。1988年頃に塗装が変更され、この姿は消滅した。

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B03 後期形/四国色

キハ32-12~21の塗装変更後の姿。1988年頃にこの塗装に変更された。2010年頃にスカートが設置され、この姿は消滅した。

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B11 後期形/四国色 [スカート]

キハ32-12~21のスカート設置後の姿。2010年頃にスカートが設置された。現在はこの姿で使用されている。

松山運転所 キハ32-14
松山運転所 キハ32-14
撮影場所 伊予宮野下駅   撮影日 2021年11月
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C01 トロッコ形(前期)/緑色

キクハ32-501の落成時の姿。2020年に「藍よしの川トロッコ」としてラッピングが施され、この姿は見られない。

高松運転所 キクハ32-501
高松運転所 キクハ32-501
撮影場所 松山駅   撮影日 2015年8月
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C11 トロッコ形(後期)/緑色

キクハ32-502の落成時の姿。2006年に「アンパンマントロッコ」としてラッピングが施され、この姿は見られない。

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