国鉄キハ32系
概要
キハ32形は国鉄が1981年に製造した一般形気動車である。四国地区に21両が投入された。JR四国はトロッコ列車用としてキクハ32形を製造し、1997年と2003年に計2両が投入された。
外観の特徴
製造メーカーによる差異があり、新潟鐵工所が製造したキハ32-1~11(以下、前期形)は前面ライトケースが丸形で側窓のサッシは黒色だが、富士重工業が製造したキハ32-12~21(後期形)は前面ライトケースが角形で側窓サッシは無塗装である。
当初の車体塗装は地区ごとに帯色が異なり、松山地区はオレンジ色(●松山色)、徳島地区は紺色(●徳島色)、高知地区は赤色(●高知色)であった。1988年頃から全車両が白をベースに水色(●四国色)に変更された。改造による変化として、2010年頃に全車両を対象としてスカートが設置された。
2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造され、0系新幹線に準じた白をベースに青帯(●新幹線色)に変更された。また、窪川方の先頭部には0系新幹線の先頭部を模したパーツが設置された(前面改造)。
キクハ32形は製造時期による差異があり、1997年に製造されたキクハ32-501(トロッコ形(前期))は腰板部に窓がなく、2003年に製造されたキクハ32-502(トロッコ形(後期))は腰板部に窓が設置されている。塗装は緑色(●緑色)である。キクハ32-502は2006年から「アンパンマントロッコ」としてラッピングが施され、キクハ32-501も2020年に「藍よしの川トロッコ」としてラッピングが施された。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | 前期形/●松山色 |
A02 | 消滅 | 前期形/●徳島色 |
A03 | 消滅 | 前期形/●四国色 |
A11 | 現存 | 前期形/●四国色 [スカート] |
A12 | 現存 | 前期形/●新幹線色 [スカート] |
A21 | 現存 | 前期形/●新幹線色 [前面改造] |
B01 | 消滅 | 後期形/●徳島色 |
B02 | 消滅 | 後期形/●高知色 |
B03 | 消滅 | 後期形/●四国色 |
B11 | 現存 | 後期形/●四国色 [スカート] |
C01 | 消滅 | トロッコ形(前期)/●緑色 |
C11 | 消滅 | トロッコ形(後期)/●緑色 |
各バリエーション解説
A12 | 前期形/●新幹線色 [スカート] |
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「鉄道ホビートレイン」の姿。2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造された。宇和島方の先頭部は連結に対応するために平妻形である。現在もこの姿で使用されている。
A21 | 前期形/●新幹線色 [前面改造] |
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「鉄道ホビートレイン」の姿。2010年にキハ32-3が「鉄道ホビートレイン」に改造された。窪川方の先頭部は0系新幹線を模したパーツが設置されている。現在もこの姿で使用されている。
B11 | 後期形/●四国色 [スカート] |
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キハ32-12~21のスカート設置後の姿。2010年頃にスカートが設置された。現在はこの姿で使用されている。
C01 | トロッコ形(前期)/●緑色 |
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キクハ32-501の落成時の姿。2020年に「藍よしの川トロッコ」としてラッピングが施され、この姿は見られない。