JR北海道キハ261系

JR北海道キハ261系

《最終更新》 2022.07.01

概要

キハ261系はJR北海道が1998年から製造した特急形気動車である。2001年にかけて特急「スーパー宗谷」用として0番台の4両編成4本、2006年から2009年にかけて特急「スーパーとかち」向けに1000番台の21両が投入された。2013年以降は特急「スーパー北斗」、「おおぞら」用として1000番台が増備されている。2020年から2021年にかけて波動用として5000番台の5両編成2本が投入された。


外観の特徴

製造時期による差異として、0番台(以下、前期形)は横並びの前照灯とビードプレスが施された側板が特徴である。1000番台は前面デザインの変更によって前照灯が縦並びになり、側板のビードプレスも廃止された。2018年6月までに落成された1000番台(中期形)は側窓の上下に側板の溶接部があるが、2018年9月以降に落成された1000番台と5000番台(後期形)は溶接部が側窓下のみである。

当初は全車両が青色、黄緑色、黄色(旧標準色)であったが、2015年12月から1000番台は全車両が白、黄色、紫色(新標準色)に変更された。5000番台は編成ごとに塗装が異なり、はまなす編成(ST5101・ST5201編成)は濃淡のピンク色(はまなす色)であり、ラベンダー編成は濃淡の青紫色(ラベンダー色)である。

改造による変化として、2001年頃に0番台の側窓にポリカーボネート板が設置(側窓改造)された。2016年以降に落成された車両は愛称表示器がLED式(LED表示器)に変更され、1000番台の一部車両は2017年からLED式に改造された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/旧標準色

0番台の落成時の姿。2001年頃に側窓が改造され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/旧標準色 [側窓改造]

0番台の側窓改造後の姿。2001年頃に側窓の破損を防ぐためのポリカーボネート板が設置された。現在もこの姿で使用されている。

苗穂運転所 SE103編成
苗穂運転所 SE103編成
撮影場所 旭川四条駅   撮影日 2020.08
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B01 中期形/旧標準色

2016年6月までに落成された1000番台の姿。2019年までに塗装変更され、この姿は消滅した。

札幌運転所 ST1204編成
札幌運転所 ST1204編成
撮影場所 札幌駅   撮影日 2014.08
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B02 中期形/旧標準色 [LED表示器]

1000番台の愛称表示器LED化後の姿。2017年から愛称表示器がLED式に改造された。塗装変更と同時期に実施され、一部車両は旧塗装のまま施工された。2019年までに塗装変更され、この姿は消滅した。

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B11 中期形/新標準色

1000番台の新塗装化後の姿。2015年12月から新塗装に変更された。愛称表示器がLED化されていない車両はこの姿である。現在も一部車両がこの姿で使用されている。

函館運輸所 ST1107編成
函館運輸所 ST1107編成
撮影場所 千歳駅   撮影日 2022.02
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B12 中期形/新標準色 [LED表示器]

1000番台の新塗装化と愛称表示器LED化後の姿。2017年から愛称表示器がLED式に改造され、この姿になった。2016年8月から2018年6月に落成された車両は当初からこの姿であった。現在もこの姿で使用されている。

函館運輸所 ST1212編成
函館運輸所 ST1212編成
撮影場所 五稜郭駅   撮影日 2020.08
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C01 後期形/新標準色 [LED表示器]

2018年9月以降に落成された1000番台の姿。側窓上部に接合部がない点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

札幌運転所 ST1117編成
札幌運転所 ST1117編成
撮影場所 千歳駅   撮影日 2022.02
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C11 後期形/はまなす色 [LED表示器]

5000番台のはまなす編成の姿。波動用として使用される。

苗穂運転所 ST5101編成
苗穂運転所 ST5101編成
撮影場所 豊幌駅   撮影日 2022.06
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C12 後期形/ラベンダー色 [LED表示器]

5000番台のラベンダー編成の姿。波動用として使用される。

苗穂運転所 ST5102編成
苗穂運転所 ST5102編成
撮影場所 豊幌駅   撮影日 2022.06
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