JR九州キハ200系
1. 概要
キハ200系はJR九州が1991年から製造した一般形気動車である。2008年にかけて片運転台構造のキハ200形が2両編成23本、事故廃車の補填用として2両、両運転台構造のキハ220形の18両が投入された。
2. 外観の特徴
落成時期による差異があり、1991年から2004年までに製造された車両(以下、前期形)は行先表示器が幕式であるが、2006年から2009年に製造された車両(後期形)はLED式である。後期形は前面デザインおよび大型スカートなどの変更点もある。
基本塗装は赤色をベースに側扉が銀色(●標準色)であり、長崎地区の車両は青色をベースに側扉が赤色(
2011年に長崎地区のキハ200-14・1014が塗装変更され、黒、白、オレンジ色にハウステンボスのロゴが施された塗装(
3. 特徴マトリックス図
4. バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 現存 | 前期形/●標準色 |
A02 | 現存 | 前期形/●標準色 [展望改造] |
A11 | 現存 | 前期形/●SSL色 |
A21 | 現存 | 前期形/●なのはな色 |
A22 | 消滅 | 前期形/●なのはな色 [展望改造] |
A31 | 現存 | 前期形/●HTB色 |
B01 | 現存 | 後期形/●標準色 |
B11 | 現存 | 後期形/●SSL色 |
5. 各バリエーション解説
A01 | 前期形/●標準色 |
---|
キハ200-1~10・101~105・1001~1010・1101~1105・501~503・1501~1503・5007・5011、キハ220-1101・1102・1501~1504の落成時の姿。地域色が採用された長崎地区と鹿児島地区以外の車両はこの姿で使用されている。
A02 | 前期形/●標準色 |
---|
展望スペースが設置されたキハ220-1102の塗装変更後の姿。2004年に快速「なのはなDX」の指定席車両として改造され、中扉を廃止して展望スペースが設置されている。2011年に熊本地区に転用され、塗装が変更された。主に肥薩線で使用されていたが、2020年の水害によって人吉駅で水没し、後に小倉車両センターに搬入された。
A11 | 前期形/●SSL色 |
---|
長崎地区に投入されたキハ200-11~15・1011~1015の落成時の姿。快速「シーサイドライナー」の専用塗装が施されている。2009年に長崎地区に転入したキハ220-1101は2011年に塗装変更され、この姿になった。2021年までに全車両が長崎地区から撤退したが、現時点では転出先でも一部車両がこの姿のまま使用されている。
A22 | 前期形/●なのはな色 [展望改造] |
---|
展望スペースが設置されたキハ220-1102の姿。2004年に快速「なのはなDX」の指定席車両として改造され、座席配置の変更や中扉を廃止して展望スペースが設置された。2011年に熊本地区に転用され、塗装変更によってこの姿は消滅した。
A31 | 前期形/●HTB色 |
---|
長崎地区のキハ200-14・1014の塗装変更後の姿。2011年に「ハウステンボス」の特別塗装に変更された。2021年に熊本地区に転出したが、現時点ではこの姿のまま使用されている。
B01 | 後期形/●標準色 |
---|
キハ220-201~212の落成時の姿。LED式の行先表示器が特徴である。現在もこの姿で使用されている。
B11 | 後期形/●SSL色 |
---|
長崎地区で使用されたキハ220-208・209の姿。2010年に長崎地区に転用され、塗装が変更された。2021年に208が熊本地区、209が大分地区に転出したが、現時点ではこの姿のまま使用されている。