JR四国/土佐くろしお鉄道2000系
1.概要
2000系はJR四国が1989年から製造した特急形気動車である。1989年に試作車として3両編成1本、1990年から1992年にかけて量産車として61両、1995年から1998年にかけて改良車のN2000形として16両が投入された。量産車のうち4両は土佐くろしお鉄道が保有した。
2.外観の特徴
製造時期による差異として、試作車(以下、試作形)は前面愛称表示器が設置されておらず、量産車(前期形)は愛称表示器が設置されている。先頭車の形状は流線形の非貫通形と平妻の貫通形が存在する。N2000系は貫通形のみが存在し、先行車は前期形に準じた車体構造であり、N2000系量産車(後期形)は先頭部が立体的なデザインに変更された。
塗装は試作車が青帯(●試作色)、量産車が青帯と黄帯(●前期色)、N2000系が赤色と青色(●後期色)である。N2000系先行車の落成時は青帯と黄帯に扉部が赤色(●先行色)であったが、1999年までにN2000系量産車に準じた塗装に変更された。
改造による変化として、1990年に試作車の量産化改造が施され、貫通形の貫通扉がプラグドアから固定扉に変更された。
2001年頃から側扉が小型窓に変更(側扉改造)され、2008年までに量産車の全車両と2010年頃にかけてN2000系の一部車両に施工された。
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | 試作形(非貫通)/●試作色 |
B01 | 消滅 | 試作形(貫通)/●試作色 |
B02 | 現存 | 試作形(貫通)/●試作色 [貫通扉改造] |
C01 | 消滅 | 前期形(非貫通)/●前期色 |
C02 | 現存 | 前期形(非貫通)/●前期色 [側扉改造] |
D01 | 消滅 | 前期形(貫通)/●前期色 |
D02 | 現存 | 前期形(貫通)/●前期色 [側扉改造] |
D11 | 消滅 | 前期形(貫通)/●先行色 |
D12 | 消滅 | 前期形(貫通)/●後期色 |
D13 | 現存 | 前期形(貫通)/●後期色 [側扉改造] |
E01 | 現存 | 後期形(貫通)/●後期色 |
E02 | 現存 | 後期形(貫通)/●後期色 [側扉改造] |
4.各バリエーション解説
B02 | 試作形(貫通)/●試作色 [貫通扉改造] |
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2101の貫通扉改造後の姿。1990年に量産化改造が施され、前面貫通扉が変更された。2019年に廃車されたが、多度津工場で保管されている。
C02 | 前期形(非貫通)/●前期色 [側扉改造] |
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量産車の側扉改造後の姿。2001年から2008年頃にかけて側扉が小窓に改造された。現在はこの姿で使用されている。
D02 | 前期形(貫通)/●前期色 [側扉改造] |
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量産車の側扉改造後の姿。2001年から2008年頃にかけて側扉が小窓に改造された。現在はこの姿で使用されている。