JR東日本E531系

JR東日本E531系

《最終更新》 2020.09.25

1.概要

E531系はJR東日本が2005年から製造した一般形交直流電車である。2005年から2020年にかけて、常磐線、水戸線用の0番台の10両編成26本と5両編成33本が投入された。また、2015年から2017年にかけて、東北本線、常磐線用として、寒冷地に対応した3000番台の5両編成7本が投入された。


2.外観の特徴

製造時期による車体構造の差異が存在し、2006年から2014年までに製造された車両(以下、前期形)は先頭部側面が銀色に塗装され、屋根上のランボードが途切れているのに対して、2015年以降に製造された車両(後期形)は先頭部側面が無塗装で、ランボードは先頭部の鋼体から連続している。

仕様による差異として、座席配置により側窓の構造が異なり、セミクロスシート車(クロス)はピラーが2本だが、ロングシート車(ロング)はピラーが1本である。また、基本編成にはグリーン車(G車)が連結され、ダブルデッカー構造が特徴である。

塗装は全車両が青帯(常磐色)である。

改造による変化として、2007年までに製造された車両は従来型のスカートを装着していたが、2009年頃に強化形(強化形スカート)に変更された。なお、2007年以降の車両は落成時から強化形スカートである。


3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期形(クロス)/常磐色

2007年までに製造されたセミクロスシート車の落成時の姿。従来型のスカートが特徴であった。2009年に強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

勝田車両センター カツK465編成
勝田車両センター カツK465編成
撮影場所 鶯谷駅   撮影日 2007.04.13
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A02 前期形(クロス)/常磐色 [強化形スカート]

強化形スカートを装備したセミクロスシート車の姿。2007年までに製造された車両は2009年にスカートが変更され、この姿になった。以降に製造された車両は落成時からこの姿である。現在もこの姿で使用されている。

勝田車両センター カツK402編成
勝田車両センター カツK402編成
撮影場所 佐貫駅   撮影日 2015.05.02
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B01 前期形(ロング)/常磐色

2007年までに製造されたロングシート車の落成時の姿。従来型のスカートが特徴であった。2009年に強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

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B02 前期形(ロング)/常磐色 [強化形スカート]

強化形スカートを装備したロングシート車の姿。2007年までに製造された車両は2009年にスカートが変更され、この姿になった。以降に製造された車両は落成時からこの姿である。現在もこの姿で使用されている。

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C01 後期形(クロス)/常磐色 [強化形スカート]

2015年以降に製造されたセミクロスシート車の姿。先頭部から連続しているランボードが特徴である。現在もこの姿で使用されている。

勝田車両センター カツK554編成
勝田車両センター カツK554編成
撮影場所 勝田駅   撮影日 2016.04.17
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D01 後期形(ロング)/常磐色 [強化形スカート]

2015年以降に製造されたロングシート車の姿。先頭部から連続しているランボードが特徴である。現在もこの姿で使用されている。

勝田車両センター カツK554編成
勝田車両センター カツK554編成
撮影場所 勝田駅   撮影日 2016.04.17
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E01 G車/常磐色

基本編成に連結されているグリーン車の姿。2006年から編成に組み込まれ、2007年3月から営業が開始された。現在もこの姿で使用されている。

勝田車両センター サロE530-14
勝田車両センター サロE530-14
撮影場所 馬橋駅   撮影日 2019.10.20
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