JR東日本E233系

JR東日本E233系

《最終更新》 2020.09.24

1.概要

E233系はJR東日本が2006年から製造した一般形直流電車である。首都圏の各路線に投入された。

2006年に落成された中央快速線、青梅・五日市線用の0番台を皮切りとして、2007年に京浜東北・根岸線用の1000番台、東海道線、東北・高崎線用の3000番台、2009年に常磐緩行線の2000番台、2010年に京葉線用の5000番台、2013年に埼京線用の7000番台、2014年に横浜線用の6000番台、南武線用の8000番台が投入された。

2017年には青梅・五日市線用の0番台6両編成1本が南武線に転用され、8500番台に区分された。


2.外観の特徴

2.1.車体構造の差異

製造時期や用途により車体構造に差異が存在する。

◆前期形
2006年から2008年にかけて中央快速線、青梅・五日市線に投入された0番台が該当する。前面窓上の表示器に列車番号を表示する点が特徴である。


E233系中期形◆中期形(ロング)
2007年から2013年3月までに落成された1000番台、5000番台、6000番台と3000番台のロングシート車が該当する。前面窓下に設置された列車番号表示器が特徴である。


◆中期形(クロス)
2007年から2013年3月までに落成された3000番台のセミクロスシート車が該当する。セミクロスシート車は側窓の中央部が開口するため、側窓のピラーは2本設置されている。


E233系後期形◆後期形(ロング)
2013年4月から2019年に落成された6000番台、7000番台、8000番台と3000番台のロングシート車が該当する。先頭車の側板と屋根の構造が変更され、屋根上のランボードが前面部まで連続している点が特徴である。


◆後期形(クロス)
2013年4月から2019年に落成された3000番台のセミクロスシート車が該当する。中央部が開口する側窓が特徴である。


◆晩期形
2020年に中央快速線用として増備された0番台(トタT71編成)が該当する。後期形と同様に屋根上のランボードは連続しているが、列車番号表示器は0番台準じて前面窓上に表示される。


◆地下形
常磐緩行線用として落成された2000番台が該当する。地下鉄乗り入れに対応するためストレート車体を採用し、前面には非常扉が設置されている。


E233系3000番台グリーン車◆前期G車
3000番台のグリーン車が該当する。ダブルデッカー構造である。


2.2.車体塗装の差異

路線ごとにラインカラーが異なる。中央快速線と青梅・五日市線の0番台は朱色(以下、中央色)、京浜東北・根岸線の1000番台は水色(京浜色)、常磐緩行線の2000番台は青緑色(常磐色)、東海道線、東北・高崎線の3000番台はオレンジ色と緑色(湘南色)、京葉線の5000番台は赤色(京葉色)、横浜線の6000番台は黄緑と緑色(横浜色)、埼京線の7000番台は緑色(埼京色)、南武線の8000番台と8500番台は黄色と朱色と茶色(南武色)である。


3.特徴マトリックス図



中央色
京浜色
常磐色
湘南色
京葉色
横浜色
埼京色
南武色
前期形
中期形
(ロング)
中期形
(クロス)
後期形
(ロング)
後期形
(クロス)
晩期形
地下形
前期G車
 
A01 F01
B01 G01
B02 C01 D04 E01 H01
B03
D02
D01  
A02 D03  

3.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

4.各バリエーション解説

A01 前期形/中央色

中央快速線、青梅・五日市線に投入された0番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

豊田車両センター トタT14編成
豊田車両センター トタT14編成
撮影場所 阿佐ヶ谷駅   撮影日 2015.12.31
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A02 前期形/南武色

南武線のナハN36編成の姿。2017年に青梅・五日市線の0番台が南武線に転用され、8500番台に区分された。0番台と同様に列車番号が前面窓上に表示される点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

中原電車区 ナハN36編成
中原電車区 ナハN36編成
撮影場所 尻手駅   撮影日 2017.06.14
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B01 中期形(ロング)/京浜色

京浜東北・根岸線の1000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

さいたま車両センター サイ178編成
さいたま車両センター サイ178編成
撮影場所 横浜駅   撮影日 2017.06.14
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B02 中期形(ロング)/湘南色

2013年までに東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のロングシート車の姿。基本編成の3・6~8号車と付属編成の11~13号車がロングシート車である。現在もこの姿で使用されている。

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B03 中期形(ロング)/京葉色

京葉線の5000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

京葉車両センター ケヨ519編成
京葉車両センター ケヨ519編成
撮影場所 千葉みなと駅   撮影日 2018.01.15
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C01 中期形(クロス)/湘南色

2013年までに東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のセミクロスシート車の姿。基本編成の1・2・9・10号車と付属編成の14・15号車がセミクロスシートである。現在もこの姿で使用されている。

国府津車両センター コツE13編成
国府津車両センター コツE13編成
撮影場所 新子安駅   撮影日 2017.06.28
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D01 後期形(ロング)/埼京色

埼京・川越線の7000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

川越車両センター ハエ109編成
川越車両センター ハエ109編成
撮影場所 浮間舟渡駅   撮影日 2017.06.29
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D02 後期形(ロング)/横浜色

横浜線の6000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

鎌倉車両センター クラH010編成
鎌倉車両センター クラH010編成
撮影場所 横浜駅   撮影日 2017.06.14
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D03 後期形(ロング)/南武色

南武線の8000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

中原電車区 ナハN9編成
中原電車区 ナハN9編成
撮影場所 尻手駅   撮影日 2017.06.14
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D04 後期形(ロング)/湘南色

2014年以降に東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のロングシート車の姿。付属編成のヤマU233~235編成とコツE71~E74編成が該当する。うち11~13号車がロングシート車である。現在もこの姿で使用されている。

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E01 後期形(クロス)/湘南色

2014年以降に東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のセミクロスシート車の姿。付属編成のヤマU233~235編成とコツE71~E74編成が該当する。うち14・15号車がセミクロスシート車である。現在もこの姿で使用されている。

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F01 晩期形/中央色

2020年に中央快速線に投入された0番台のトタT71編成の姿。後期形に準じた車体構造でありながら、列車番号の表示位置が0番台に準じている点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

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G01 地下形/常磐色

常磐緩行線の2000番台の姿。現在もこの姿で使用されている。

松戸車両センター マト10編成
松戸車両センター マト10編成
撮影場所 亀有駅   撮影日 2017.06.15
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H01 前期G車/湘南色

3000番台のグリーン車の姿。基本編成の4・5号車がグリーン車である。現在もこの姿で使用されている。

国府津車両センター サロE232-3005
国府津車両センター サロE232-3005
撮影場所 新子安駅   撮影日 2017.06.28
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