JR東日本E233系
1.概要
E233系はJR東日本が2006年から製造した一般形直流電車である。首都圏の各路線に投入された。
2006年に落成された中央快速線、青梅・五日市線用の0番台を皮切りとして、2007年に京浜東北・根岸線用の1000番台、東海道線、東北・高崎線用の3000番台、2009年に常磐緩行線の2000番台、2010年に京葉線用の5000番台、2013年に埼京線用の7000番台、2014年に横浜線用の6000番台、南武線用の8000番台が投入された。
2017年には青梅・五日市線用の0番台6両編成1本が南武線に転用され、8500番台に区分された。
2.外観の特徴
2.1.車体構造の差異
製造時期や用途により車体構造に差異が存在する。
◆前期形
2006年から2008年にかけて中央快速線、青梅・五日市線に投入された0番台が該当する。前面窓上の表示器に列車番号を表示する点が特徴である。
◆中期形(ロング)
2007年から2013年3月までに落成された1000番台、5000番台、6000番台と3000番台のロングシート車が該当する。前面窓下に設置された列車番号表示器が特徴である。
◆中期形(クロス)
2007年から2013年3月までに落成された3000番台のセミクロスシート車が該当する。セミクロスシート車は側窓の中央部が開口するため、側窓のピラーは2本設置されている。
◆後期形(ロング)
2013年4月から2019年に落成された6000番台、7000番台、8000番台と3000番台のロングシート車が該当する。先頭車の側板と屋根の構造が変更され、屋根上のランボードが前面部まで連続している点が特徴である。
◆後期形(クロス)
2013年4月から2019年に落成された3000番台のセミクロスシート車が該当する。中央部が開口する側窓が特徴である。
◆晩期形
2020年に中央快速線用として増備された0番台(トタT71編成)が該当する。後期形と同様に屋根上のランボードは連続しているが、列車番号表示器は0番台準じて前面窓上に表示される。
◆地下形
常磐緩行線用として落成された2000番台が該当する。地下鉄乗り入れに対応するためストレート車体を採用し、前面には非常扉が設置されている。
◆前期G車
3000番台のグリーン車が該当する。ダブルデッカー構造である。
2.2.車体塗装の差異
路線ごとにラインカラーが異なる。中央快速線と青梅・五日市線の0番台は朱色(以下、●中央色)、京浜東北・根岸線の1000番台は水色(●京浜色)、常磐緩行線の2000番台は青緑色(●常磐色)、東海道線、東北・高崎線の3000番台はオレンジ色と緑色(●湘南色)、京葉線の5000番台は赤色(●京葉色)、横浜線の6000番台は黄緑と緑色(●横浜色)、埼京線の7000番台は緑色(●埼京色)、南武線の8000番台と8500番台は黄色と朱色と茶色(●南武色)である。
3.特徴マトリックス図
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●中央色 |
●京浜色 |
●常磐色 |
●湘南色 |
●京葉色 |
●横浜色 |
●埼京色 |
●南武色 |
3.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | 前期形/●中央色 |
A02 | 現存 | 前期形/●南武色 |
B01 | 現存 | 中期形(ロング)/●京浜色 |
B02 | 現存 | 中期形(ロング)/●湘南色 |
B03 | 現存 | 中期形(ロング)/●京葉色 |
C01 | 現存 | 中期形(クロス)/●湘南色 |
D01 | 現存 | 後期形(ロング)/●埼京色 |
D02 | 現存 | 後期形(ロング)/●横浜色 |
D03 | 現存 | 後期形(ロング)/●南武色 |
D04 | 現存 | 後期形(ロング)/●湘南色 |
E01 | 現存 | 後期形(クロス)/●湘南色 |
F01 | 現存 | 晩期形/●中央色 |
G01 | 現存 | 地下形/●常磐色 |
H01 | 現存 | 前期G車/●湘南色 |
4.各バリエーション解説
A02 | 前期形/●南武色 |
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南武線のナハN36編成の姿。2017年に青梅・五日市線の0番台が南武線に転用され、8500番台に区分された。0番台と同様に列車番号が前面窓上に表示される点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。
B02 | 中期形(ロング)/●湘南色 |
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2013年までに東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のロングシート車の姿。基本編成の3・6~8号車と付属編成の11~13号車がロングシート車である。現在もこの姿で使用されている。
C01 | 中期形(クロス)/●湘南色 |
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2013年までに東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のセミクロスシート車の姿。基本編成の1・2・9・10号車と付属編成の14・15号車がセミクロスシートである。現在もこの姿で使用されている。
D04 | 後期形(ロング)/●湘南色 |
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2014年以降に東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のロングシート車の姿。付属編成のヤマU233~235編成とコツE71~E74編成が該当する。うち11~13号車がロングシート車である。現在もこの姿で使用されている。
E01 | 後期形(クロス)/●湘南色 |
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2014年以降に東海道本線、東北・高崎線に投入された3000番台のセミクロスシート車の姿。付属編成のヤマU233~235編成とコツE71~E74編成が該当する。うち14・15号車がセミクロスシート車である。現在もこの姿で使用されている。
F01 | 晩期形/●中央色 |
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2020年に中央快速線に投入された0番台のトタT71編成の姿。後期形に準じた車体構造でありながら、列車番号の表示位置が0番台に準じている点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。
H01 | 前期G車/●湘南色 |
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3000番台のグリーン車の姿。基本編成の4・5号車がグリーン車である。現在もこの姿で使用されている。