JR九州813系
1.概要
813系はJR九州が1994年から製造した交流近郊形電車である。鹿児島本線、日豊本線の福岡近郊区間に投入し、国鉄時代に製造された車両を置き換えた。
2.外観の特徴
落成時期による差異として、1994年に製造された車両(以下、前期形)は戸袋部分のビード加工が特徴であり、1995年から2005年に製造された車両(中期形)では戸袋部のビード加工が廃止された。2007年と2009年に製造された車両(後期形)は前面と側面に大型のLED式行先表示器(LED)が設置され、前頭部は車体断面が変更された。
改造による変化として、2000年から2005年頃にかけてスカートが大型なもの(強化スカート)に変更された。なお、以降に落成された車両は落成時から強化スカートである。
塗装は前頭部と側扉が赤色(●標準色)であるが、福北ゆたか線用の編成は前頭部と側扉が銀色(●福北色)である。2003年に製造された300番台は標準色であるが、前面ライトケースの上部に赤帯が施されていた点(●標準色(赤帯))が特徴であった。
3.バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 消滅 | 前期形/●標準色 |
A02 | 現存 | 前期形/●標準色 [強化スカート] |
A03 | 現存 | 前期形/●福北色 [強化スカート] |
B01 | 消滅 | 中期形/●標準色 |
B02 | 現存 | 中期形/●標準色 [強化スカート] |
B03 | 消滅 | 中期形/●標準色(赤帯) [強化スカート] |
B04 | 現存 | 中期形/●福北色 [強化スカート] |
C01 | 現存 | 後期形/●標準色 [強化スカート][LED] |
4.各バリエーション解説
A03 | 前期形/●福北色 [強化スカート] |
---|
福北ゆたか線の前期形の姿。福北ゆたか線の電化開業にあわせて、2001年に塗装変更された。同時にスカートの変更も行われた。現在もこの姿で使用されている。
B02 | 中期形/●標準色 [強化スカート] |
---|
中期形である200番台のスカート変更後および300番台の赤帯撤去後の姿。現在もこの姿で使用されている。
B04 | 中期形/●福北色 [強化スカート] |
---|
福北ゆたか線の中期形の姿。福北ゆたか線の電化開業にあわせて、200番台1編成(チクRG228編成)が転入した。2015年には1000番台2編成も転入し、この姿になっている。