JR四国8000系
1.概要
8000系はJR四国が1992年から1997年にかけて、特急「しおかぜ」、「いしずち」用に製造した特急形直流電車である。5両編成6本(L編成)と3両編成6本(S編成)が投入された。2010年からS編成の一部は2両編成に変更されている。
2.外観の差異
1992年に製造された試作車(以下、試作形)と1993年から製造された量産車(量産形)が存在する。試作車と量産車では客扉窓の大きさが異なる。先頭車は分割併合に対応するため、非貫通形と貫通形が存在する。
落成時の塗装はステンレス地に窓回りをグレー、窓下に青帯、先頭部と客扉部が赤とオレンジ色(以下、●旧塗装)であった。2004年から2006年にかけて、全車がリニューアルに伴って塗装が変更された。リニューアル後は、自由席車が青色、指定席車が黄色、グリーン席と指定席の合造車が赤色と黄色で、客扉部と前面窓下が塗装されている(●新塗装)。
3.バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 消滅 | 試作形(非貫通)/●旧塗装 |
A02 | 現存 | 試作形(非貫通)/●新塗装 |
B01 | 消滅 | 試作形(貫通)/●旧塗装 |
B02 | 消滅 | 試作形(貫通)/●新塗装 |
C01 | 消滅 | 量産形(非貫通)/●旧塗装 |
C02 | 現存 | 量産形(非貫通)/●新塗装 |
D01 | 消滅 | 量産形(貫通)/●旧塗装 |
D02 | 現存 | 量産形(貫通)/●新塗装 |
4.各バリエーション解説
A01 | 試作形(非貫通)/●旧塗装 |
---|
非貫通形の試作車である8001の登場時の姿。登場時は8001-8101-8201の組成で試運転が行われた。1993年に量産化改造と組成変更が行われ、L1編成の松山方先頭車になった。2006年までにリニューアルが施工され、この姿は消滅した。
A02 | 試作形(非貫通)/●新塗装 |
---|
非貫通形の試作車である8001のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施工され、この姿になった。L1編成の松山方先頭車として使用されている。
B01 | 試作形(貫通)/●旧塗装 |
---|
貫通形の試作車である8201の登場時の姿。登場時は8001-8101-8201の組成で試運転が行われた。1993年に量産化改造と組成変更が行われ、S1編成(8201-8101-8501)に組み込まれた。2006年までにリニューアルが施工され、この姿は消滅した。
B02 | 試作形(貫通)/●新塗装 |
---|
貫通形の試作車である8201のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施工され、この姿になった。S1編成の松山方先頭車として使用されていたが、2018年に廃車され、この姿は消滅した。