JR四国8000系

JR四国8000系

《最終更新》 2024年10月22日

概要

8000系はJR四国が1992年から1997年にかけて製造した特急形直流電車である。特急「しおかぜ」、「いしずち」に5両編成6本(L編成)と3両編成6本(S編成)が投入された。


外観の差異

特急「しおかぜ」と「いしずち」の分割併合運行に対応するため、流線形の非貫通形先頭車(以下、非貫通形)と貫通扉を備えた貫通形先頭車(貫通形)が存在する。製造時期による差異として、1992年に製造された試作車(試作形)は、側扉窓の天地高が側窓に準じた寸法であり、非貫通形は前面窓のガラス面積が大きい。1993年から製造された量産車(量産形)は、側扉窓が天地方向に拡大され、非貫通形は前面窓のガラス面積が縮小された。

落成時の塗装はステンレス地に窓回りをグレー、窓下に青帯、先頭部と客扉部が赤とオレンジ色(以下、標準色Ⅰ)である。2004年から2006年にかけてリニューアルが施され、側扉部と前面窓下が自由席車は青色、指定席車が黄色、グリーン席と指定席の合造車が赤色と黄色(標準色Ⅱ)に変更された。2023年から再リニューアルが施され、窓周りがグレー、前面窓下から側面屋根部にかけて黄帯、側面窓下に黄緑帯(標準色Ⅲ)が採用された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 試作形(非貫通)/標準色Ⅰ

非貫通形の試作車である8001号の落成時の姿。8001-8101-8201の組成で試運転が実施された。1993年に量産化改造と組成変更が施され、L1編成の松山方先頭車になった。2006年までにリニューアルが施工され、この姿は消滅した。

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A02 試作形(非貫通)/新塗装

非貫通形の試作車である8001号のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施された。L1編成の松山方先頭車として、現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 マツL1編成
松山運転所 マツL1編成
撮影場所 宇多津駅   撮影日 2024年7月
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B01 試作形(貫通形)/標準色Ⅰ

貫通形の試作車である8201号の落成時の姿。1993年に量産化改造と組成変更が行われ、S1編成(8201-8101-8501)に組み込まれた。2006年までにリニューアルが施され、この姿は消滅した。

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B02 試作形(貫通形)/標準色Ⅱ

貫通形の試作車である8201号のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施された。S1編成の松山方先頭車として使用されたが、2018年に廃車された。

松山運転所 マツS1編成
松山運転所 マツS1編成
撮影場所 松山駅   撮影日 2016年8月
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C01 量産形(非貫通)/標準色Ⅰ

非貫通形の量産車の落成時の姿。2006年までにリニューアルが施され、この姿は消滅した。

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C02 量産形(非貫通)/標準色Ⅱ

非貫通形の量産車のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施された。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 マツL2編成
松山運転所 マツL2編成
撮影場所 児島駅   撮影日 2023年7月
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C03 量産形(非貫通)/標準色Ⅲ

非貫通形の量産車の再リニューアル後の姿。2023年から再リニューアルが施された。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 マツS4編成
松山運転所 マツS4編成
撮影場所 宇多津駅   撮影日 2024年7月
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D01 量産形(貫通形)/標準色Ⅰ

貫通形の量産車の落成時の姿。2006年までにリニューアルが施され、この姿は消滅した。

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D02 量産形(貫通形)/標準色Ⅱ

貫通形の量産車のリニューアル後の姿。2006年までにリニューアルが施された。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 マツS5編成
松山運転所 マツS5編成
撮影場所 宇多津駅   撮影日 2024年7月
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D03 量産形(貫通形)/標準色Ⅲ

貫通形の量産車の再リニューアル後の姿。2023年から再リニューアルが施された。現在もこの姿で使用されている。

松山運転所 マツS4編成
松山運転所 マツS4編成
撮影場所 宇多津駅   撮影日 2024年7月
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