JR北海道785系

JR北海道785系

《最終更新》 2022.06.21

概要

785系はJR北海道が1990年から製造した特急形交流電車である。特急「スーパーホワイトアロー」用として1990年に4両編成5本と2両編成5本が投入された。2002年には「uシート」用車両の7両が増備され、5両編成7本と保留車の2両編成1本に組成が変更された。2007年以降は特急「スーパーカムイ」と特急「すずらん」で使用された。2017年より廃車が生じており、現在は5両編成2本のみが特急「すずらん」で運用される。

2002年の組成変更で保留車となっていた2両編成1本は2010年に特急「スーパー白鳥」の増結車として300番台に改造された。2016年に特急「スーパー白鳥」の運行終了にあわせて引退し、廃車された。


外観の特徴

1990年に投入された車両(以下、前期形)と2002年に投入された車両(後期形)では側窓の形状が異なっている。前期形は連窓であり、後期形は独立窓である。なお、後期形は中間車のみ製造された。後年の改造による変化として、2001年に着雪を低減するために前面窓上部に導風器の設置とスカートの形状変更(着雪対策)が全車両に実施された。2005年からリニューアル改造が実施され、前面愛称表示器がフルカラーLED式(FC-LED)に変更された。2010年には余剰車が「スーパー白鳥」用に改造され、前面貫通扉を閉塞のうえ、幕式の前面愛称表示器が設置(貫通扉閉塞)された。

落成時の塗装は窓部が黒で黄緑と青紫の帯(標準色)であり、「スーパー白鳥」用の300番台のみは789系0番台に準じた窓まわりが黒で扉部が黄緑(白鳥色)である。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/標準色

1990年に投入された車両の落成時の姿。2001年に着雪対策改造が施され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/標準色 [着雪対策]

着雪対策改造後の姿。2001年に着雪を低減するための改造が施された。変化点は前面窓上部に導風器の設置とスカートに通風口の設置である。

A03 前期形/標準色 [着雪対策][FC-LED]

リニューアル改造後の姿。2005年にリニューアル改造が施され、前面愛称表示器がフルカラーLED式に変更された。現在はこの姿で使用されている。

札幌運転所 サウNE-502編成
札幌運転所 サウNE-502編成
撮影場所 千歳駅   撮影日 2022.02
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A11 前期形/白鳥色 [着雪対策][貫通扉閉塞]

2010年に特急「スーパー白鳥」の増結車として改造されたNE-303編成の姿。種車は2002年から余剰のため保留車となっていたNE-105編成である。前面貫通扉が閉塞され、789系に準じた塗装に変更された。2016年に廃車され、この姿は消滅した。

函館運輸所 ハコNE-303編成
函館運輸所 ハコNE-303編成
撮影場所 函館駅   撮影日 2014.08
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B01 後期形/標準色

2002年に投入された車両の落成時の姿。「uシート」用の中間車両のみが存在する。現在もこの姿で使用されている。

札幌運転所 モハ785-502
札幌運転所 モハ785-502
撮影場所 苫小牧駅   撮影日 2020.08
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