JR北海道721系
概要
721系はJR北海道が1988年から製造した近郊形交流電車である。札幌圏の通勤・通学輸送と空港アクセス列車への充当を目的として投入された。2003年にかけて増備され、3両編成23本と6両編成11本が組成された。
外観の特徴
製造時期による差異として、1988年から1994年に製造された車両と2003年に製造された全室uシート車両(以下、前期形)は戸袋窓が設けられているが、2003年に製造された一般車両(後期形)は戸袋窓が廃止された。なお、後期形は中間車のみが存在する。
塗装は黄緑帯(●標準色)であるが、2000年に設置された半室uシート車両はuシート部分が青帯と赤帯(●半室uシート)である。2003年にuシートが全室化され、幕板部が黄緑帯、腰板部が青帯と赤帯(
改造による変化として、サウF15編成のクモハ721-15は1996年頃から1998年頃まで形状が異なるスカート(試作スカート)を装着していた。
バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 現存 | 前期形/●標準色 |
A02 | 消滅 | 前期形/●標準色 [試作スカート] |
B01 | 消滅 | 前期形(先頭車)/●半室uシート |
B02 | 消滅 | 前期形(中間車)/●半室uシート |
C01 | 現存 | 前期形(先頭車)/●全室uシート |
C02 | 現存 | 前期形(中間車)/●全室uシート |
D01 | 現存 | 後期形(中間車)/●標準色 |
各バリエーション解説
A02 | 前期形/●標準色 [試作スカート] |
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試作スカートを装着したクモハ721-15の姿。1996年頃からサウF15編成のクモハ721-15は形状が異なるスカートを装着していた。1998年頃に通常のスカートに復元され、この姿は消滅した。
B01 | 前期形(先頭車)/●半室uシート |
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半室uシートのクハ721形の姿。2000年からuシートサービスが開始され、クハ721形のうち6両がこの姿になった。2003年にuシートが全室化され、全室uシートに改造されたクハ721-1009を除き、クハ721形は一般車に復元された。
B02 | 前期形(中間車)/●半室uシート |
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半室uシートのサハ721形の姿。2000年からuシートサービスが開始され、サハ721形の4両がこの姿になった。2003年に全室uシートに改造され、この姿は消滅した。
C01 | 前期形(先頭車)/●全室uシート |
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全室uシートのクハ721-1009の姿。2003年にuシートが全室化され、サウF1009編成のクハ721-1009は全室uシートに改造された。同編成はサウF5001編成と併結して6両編成で快速「エアポート」の予備車として使用されたが、2013年頃に運用離脱した。2016年に普通列車の運用に復帰した。現在もこの姿で使用されてる。
C02 | 前期形(中間車)/●全室uシート |
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全室uシートのサハ721形の姿。2003年にuシートが全室化され、新造や半室uシート車の改造によってこの姿になった。現在もこの姿で使用されてる。
D01 | 後期形(中間車)/●標準色 |
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2003年に増備された一般車両の姿。戸袋窓が省略されている点が特徴である。中間車両のみが存在する。現在もこの姿で使用されてる。