JR東日本719系

JR東日本719系

《最終更新》 2024年7月17日

概要

719系はJR東日本が1989年から製造した近郊形交流電車である。仙台地区の普通列車に使用された急行形電車の置き換えを目的として、0番台の2両編成42本が投入された。1991年には山形線向けとして、標準軌仕様である5000番台の2両編成12本が投入された。

0番台は東北本線を中心に仙山線、磐越西線、常磐線で使用された。2017年には2両編成2本が秋田地区に転属し、2019年まで奥羽本線で使用された。2020年までに0番台の全車両が廃車された。現在は5000番台が山形線で使用される。

2015年にはレストラン列車「フルーティアふくしま」として0番台の2両編成1本を700番台に改造した。2023年まで同列車で使用された。


外観の特徴

狭軌仕様の0番台(以下、前期形)は側扉にステップがあり、標準軌仕様の5000番台(後期形)は側扉のステップがない。

改造による変化として、2001年頃に5000番台のスカートが雪害対策として大型化された(強化形スカート)。2007年頃には0番台の磐越西線運用車にも同様の改造が施された。

落成時の塗装は0番台が緑と赤に白帯(東北色)であり、5000番台は緑とオレンジ色と白帯(山形色)である。2007年には0番台の磐越西線運用車に黒と赤帯(磐越色)が採用され、2017年に秋田地区に転用された車両が黒とピンク色(秋田色)に変更された。

2014年にレストラン列車「フルーティアふくしま」として700番台に改造された車両は、側扉の閉塞(側扉閉塞)および黒と赤を基調とした塗装(●フルーティア)が採用された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/東北色

0番台の落成時の姿。側扉のステップが特徴である。2020年までに廃車され、現在は元センH40編成が仙台総合訓練センターの訓練機械として使用されている。

仙台車両センター センH3編成
仙台車両センター センH3編成
撮影場所 郡山駅   撮影日 2016年5月
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A02 前期形/東北色 [強化形スカート]

0番台のスカート改造後の姿。東北本線と磐越西線で共通運用されていたセンH16~H18、H26、H28編成は、雪害対策として強化形スカートに変更されていた。2020年までに廃車され、この姿は消滅した。

仙台車両センター センH17編成
仙台車両センター センH17編成
撮影場所 仙台駅   撮影日 2009年10月
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A03 前期形/磐越色

磐越西線に転用された0番台の塗装変更後の姿。2007年に磐越西線で使用されるセンH10~H15編成の塗装が変更された。同年の冬季からスカート大型化など雪害対策が施され、この姿は消滅した。

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A04 前期形/磐越色 [強化形スカート]

磐越西線に転用された0番台のスカート改造後の姿。2007年冬季に磐越西線で使用されるセンH10~H15編成のスカートが変更された。2019年までに廃車され、この姿は消滅した。

仙台車両センター センH10編成
仙台車両センター センH10編成
撮影場所 会津若松駅   撮影日 2016年5月
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A05 前期形/秋田色 [強化形スカート]

秋田地区に転用された0番台の姿。2017年にH10編成とH13編成が秋田車両センターに転属し、奥羽本線で使用された。側面帯がピンク色に変更された。2020年に廃車され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキH13編成
秋田車両センター アキH13編成
撮影場所 土崎駅付近   撮影日 2021年2月
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A11 前期形/●フルーティア [強化形スカート][側扉閉塞]

「フルーティアふくしま」用の700番台の姿。2014年に0番台から改造された。2023年に廃車され、この姿は消滅した。

仙台車両センター センS27編成
仙台車両センター センS27編成
撮影場所 会津若松駅   撮影日 2016年5月
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B01 後期形/山形色

5000番台の落成時の姿。2001年頃に強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

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B02 後期形/山形色 [強化形スカート]

5000番台のスカート変更後の姿。2001年頃に強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

山形新幹線車両センター カタY10編成
山形新幹線車両センター カタY10編成
撮影場所 赤湯駅   撮影日 2024年6月
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