JR東日本701系/青い森鉄道青い森701系/IGRいわて銀河鉄道IGR7000系

JR東日本701系/青い森鉄道青い森701系/IGRいわて銀河鉄道IGR7000系

《最終更新》 2025年2月1日

概要

701系はJR東日本が1993年から製造した通勤形交流電車である。秋田地区、仙台地区、盛岡地区に投入された。また、新幹線との共用区間向けに、標準軌仕様の車両が田沢湖線、奥羽本線に投入された。東北本線の第三セクター化に伴い、一部車両がIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に譲渡された。

秋田地区は1993年から1995年にかけて、0番台の2両編成27本、3両編成10本、100番台の2両編成5本、3両編成1本が投入された。仙台地区は1994年から2001年にかけて、1000番台の4両編成4本、2両編成10本、1500番台の2両編成18本が投入された。盛岡地区には1994年から1996年にかけて1000番台の2両編成28本、田沢湖線には1996年から1997年にかけて5000番台の2両編成10本、山形線には1999年に5500番台の2両編成9本が投入された。

IGR7000系はIGRいわて銀河鉄道が2002年に製造した通勤形交流電車である。100番台の2両編成3本を新造し、0番台の2両編成4本はJR東日本の701系1000番台を編入した。

青い森701系は青い森鉄道が2002年に製造した通勤形交流電車である。100番台の2両編成1本を新造し、0番台の2両編成8本はJR東日本の701系1000番台を編入した。


外観の特徴

0番台(以下、前期形)は尾灯の位置が低く、100番台、1000番台、1500番台、IGR7000系、青い森701系(中期形)は尾灯の位置がやや高く変更された。標準軌仕様の5000番台、5500番台(後期形)は側扉のステップが廃止され、尾灯が前面窓上に変更された。

塗装は秋田地区の車両が濃淡のピンク色(秋田色Ⅰ)、仙台地区の1000番台、1500番台が緑と赤帯に前面貫通扉が緑色(仙台色Ⅰ)、仙台地区の100番台が緑と赤帯(仙台色Ⅱ)、盛岡地区の車両が濃淡の紫色(盛岡色)、田沢湖線の5000番台がピンクと紫色(田沢湖色)、山形線の5500番台が緑とオレンジ色(山形色)である。2003年から秋田地区の車両のピンク色の色調が変更された(秋田色Ⅱ)。

IGR7000系は青色と黄色に前面貫通扉が青色(IGR色)であり、青い森701系は青帯(青い森色Ⅰ)である。2010年に青い森701系が車体下部と貫通扉が水色(青い森色Ⅱ)、2024年に前面下部と側面上部が水色(青い森色Ⅲ)に変更された。

1999年以降に製造された車両はLED式行先表示器(LED)が採用された。2006年頃に仙台地区、2009年頃に秋田地区、田沢湖線5000番台、2017年に盛岡地区で行先表示器がLED化された。

雪害対策としてスカートの大型化(強化形スカート)が施され、2001年に山形線の5500番台、2007年に青森地区の1000番台、秋田地区の0番台と1000番台、2008年に田沢湖線の5000番台、2016年にIGR7000系と青い森701系が改造された。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 前期形/秋田色Ⅰ

秋田地区の0番台の落成時の姿。2003年頃に帯色が変更され、この姿は消滅した。

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A02 前期形/秋田色Ⅱ

秋田地区の0番台の塗装変更後の姿。帯色の退色防止のため、2003年から帯色が変更された。2007年頃に強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキN24編成
秋田車両センター アキN24編成
撮影場所 酒田駅   撮影日 2007年7月
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A03 前期形/秋田色Ⅱ [強化形スカート]

秋田地区の0番台のスカート交換後の姿。2007年頃に強化形スカートに変更された。2015年までに行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキN17編成
秋田車両センター アキN17編成
撮影場所 青森駅   撮影日 2014年8月
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A04 前期形/秋田色Ⅱ [強化形スカート][LED]

秋田地区の0番台の行先表示器LED化後の姿。2009年から2015年にかけて、行先表示器がLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。

秋田車両センター アキN4編成
秋田車両センター アキN4編成
撮影場所 青森駅   撮影日 2014年8月
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B01 中期形/秋田色Ⅰ

秋田地区にの100番台の姿。尾灯の位置が高く、前面表示器が大型である。2003年頃に帯色が変更され、この姿は消滅した。

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B02 中期形/秋田色Ⅱ

秋田地区の100番台の塗装変更後の姿。帯色の退色防止のため、2003年から帯色が変更された。強化形スカートへの変更や転属により、この姿は消滅した。最後までこの姿を維持していたのは、2013年に仙台地区に転出したN105編成であった。

秋田車両センター アキN101編成
秋田車両センター アキN101編成
撮影場所 酒田駅   撮影日 2007年7月
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B03 中期形/秋田色Ⅱ [強化形スカート]

秋田地区の100番台のスカート交換後の姿。2007年頃に強化形スカートに変更された。行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

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B04 中期形/秋田色Ⅱ [強化形スカート][LED]

秋田地区の100番台の行先表示器LED化後の姿。行先表示器がLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。

秋田車両センター アキN101編成
秋田車両センター アキN102編成
撮影場所 新庄駅   撮影日 2014年8月
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B11 中期形/仙台色Ⅰ

仙台地区の1000番台と1500番台の登場時の姿。2006年頃から行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

仙台車両センター センF4-29編成
仙台車両センター センF4-29編成
撮影場所 仙台駅   撮影日 2009年10月
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B12 中期形/仙台色Ⅰ [LED]

仙台地区の1000番台と1500番台の行先表示器LED化後の姿。行先表示器がLED式に変更されている。2001年に製造された1500番台は当初からLED式であり、この姿で落成されている。仙台地区の1000番台と1500番台はこの姿に統一されている。

仙台車両センター センF4-16編成
仙台車両センター センF4-16編成
撮影場所 長町駅   撮影日 2020年11月
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B13 中期形/仙台色Ⅱ

仙台地区の100番台の姿。1999年に100番台の2両編成5本が秋田地区から転入した。帯色が変更されたが、貫通扉が未塗装であることが1000番台や1500番台と異なる。行先表示器のLED化や転属により、この姿は消滅した。

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B14 中期形/仙台色Ⅱ [LED]

仙台地区の100番台の行先表示器LED化後の姿。行先表示器がLED式に変更されている。2両編成2本がこの姿で使用されている。

仙台車両センター センF2-106編成
仙台車両センター センF2-106編成
撮影場所 長町駅   撮影日 2020年11月
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B21 中期形/盛岡色

盛岡地区の1000番台の姿。2017年に行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

盛岡車両センター クハ700-1008
盛岡車両センター クハ700-1008
撮影場所 盛岡駅   撮影日 2015年8月
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B22 中期形/盛岡色 [強化形スカート]

青森地区の1000番台の姿。雪害対策として強化形スカートに変更されている。2002年に東北本線(八戸~青森)の普通列車用として、盛岡車両センターから青森車両センターに転出した車両がこの姿であった。2010年に青い森鉄道に譲渡され、塗装変更により、この姿は消滅した。

青森車両センター
青森車両センター クモハ701
撮影場所 八戸駅   撮影日 2009年8月
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B23 中期形/盛岡色 [LED]

盛岡地区の1000番台の行先表示器LED化後の姿。2017年から行先表示器がLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。

盛岡車両センター クハ700-1012
盛岡車両センター クハ700-1012
撮影場所 北上駅   撮影日 2020年11月
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B31 中期形/IGR色

IGR7000系0番台の導入時の姿。JR東日本から譲受した編成は幕式行先表示器である。2014年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-3
IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-3
撮影場所 八戸駅   撮影日 2014年8月
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B32 中期形/IGR色 [LED]

IGR7000系100番台の落成時の姿。新造した編成はLED式行先表示器である。2014年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

IGRいわて銀河鉄道 IGR7000系
IGRいわて銀河鉄道 IGR7000系
撮影場所 八戸駅   撮影日 2009年8月
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B33 中期形/IGR色 [強化形スカート]

IGR7000系0番台のスカート変更後の姿。2014年頃から強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-4
IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-4
撮影場所 好摩駅   撮影日 2020年10月
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B34 中期形/IGR色 [強化形スカート][LED]

IGR7000系100番台のスカート変更後の姿。2014年頃から強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-103
IGRいわて銀河鉄道 IGR7000-103
撮影場所 北上駅   撮影日 2020年11月
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B41 中期形/青い森色Ⅰ

青い森701系0番台の導入時の姿。JR東日本から譲受した編成は幕式行先表示器である。2010年頃に新塗装に変更され、この姿は消滅した。

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B42 中期形/青い森色Ⅰ [LED]

青い森701系100番台の落成時の姿。新造した編成はLED式行先表示器である。2010年頃に新塗装に変更され、この姿は消滅した。

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B51 中期形/青い森色Ⅱ

青い森701系0番台の塗装変更後の姿。2010年頃に新塗装に変更された。2014年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

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B52 中期形/青い森色Ⅱ [LED]

青い森701系100番台の塗装変更後の姿。2010年頃に新塗装に変更された。2014年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

青い森鉄道 青い森700-101
青い森鉄道 青い森700-101
撮影場所 青森駅   撮影日 2014年8月
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B53 中期形/青い森色Ⅱ [強化形スカート]

青い森701系0番台のスカート変更後の姿。2014年頃から強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

青い森鉄道 青い森701-4
青い森鉄道 青い森701-4
撮影場所 青森駅   撮影日 2014年8月
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B54 中期形/青い森色Ⅱ [強化形スカート][LED]

青い森701系100番台のスカート変更後の姿。2015年に強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

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B61 中期形/青い森色Ⅲ [強化形スカート]

青い森701系0番台の2024年頃の塗装変更後の姿。2024年に塗装パターンが変更された。現在もこの姿で使用されている。

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C01 後期形/田沢湖色

5000番台の落成時の姿。2008年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

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C02 後期形/田沢湖色 [強化形スカート]

5000番台のスカート変更後の姿。2008年頃から強化形スカートに変更された。2015年までに行先表示器がLED式に変更され、この姿は消滅した。

秋田車両センター アキN5005編成
秋田車両センター アキN5005編成
撮影場所 秋田駅   撮影日 2015年8月
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C03 後期形/田沢湖色 [強化形スカート][LED]

5000番台の行先表示器LED化後の姿。2015年までに行先表示器がLED式に変更された。現在もこの姿で使用されている。

秋田車両センター アキN5005編成
秋田車両センター アキN5006編成
撮影場所 盛岡駅   撮影日 2020年10月
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C11 後期形/山形色 [LED]

5500番台の落成時の姿。2001年頃から強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

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C12 後期形/山形色 [強化形スカート][LED]

5500番台のスカート変更後の姿。2001年頃から強化形スカートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

山形車両センター カタZ6編成
山形車両センター カタZ6編成
撮影場所 北山形駅   撮影日 2024年6月
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