JR東日本651系
概要
651系はJR東日本が1988年から製造した常磐線の特急「スーパーひたち」向けの特急形交直流電車である。2013年に特急「スーパーひたち」から撤退し、以後は波動用や高崎線の特急「あかぎ」・「草津」に転用された。2016年には4両編成1本が観光列車「伊豆クレイル」に改造された。2023年に特急「あかぎ」、「草津」から撤退し、全車両が廃車された。
外観の特徴
1988年度に製造された車両(以下、前期形)はスカートの開口部が直線状であり、1989年度に製造された車両(中期形)はスカート開口部の下部に丸みがつけられた。1992年に製造された車両(後期形)は前面窓下にカバーが追加された。
落成時の塗装は白とグレーに金帯(●ひたち色)である。2013年から2014年に高崎線の特急「あかぎ」・「草津」に転用され、側窓下にオレンジ帯が追加された(●あかぎ色)。2016年に改造された観光列車「伊豆クレイル」は白とピンクゴールドに草模様の装飾(●伊豆クレイル)が採用された。
バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 消滅 | 前期形/●ひたち色 |
A11 | 現存 | 前期形/●あかぎ色 |
B01 | 消滅 | 中期形/●ひたち色 |
B11 | 消滅 | 中期形/●あかぎ色 |
B21 | 消滅 | 中期形/●伊豆クレイル |
C01 | 消滅 | 後期形/●ひたち色 |
C11 | 消滅 | 後期形/●あかぎ色 |
各バリエーション解説
A01 | 前期形/●ひたち色 |
---|
前期形の落成時の姿。1988年度に製造されたカツK101~K105・K201~K203編成は直線状のスカートの開口部が特徴である。2020年までに改造または廃車され、この姿は消滅した。
A11 | 前期形/●あかぎ色 |
---|
前期形の転用改造後の姿。2013年から2014年に高崎線の特急「あかぎ」・「草津」に転用され、側窓下にオレンジ帯が追加された。車番は1000番台に区分された。オオOM201・OM202・OM207編成が該当する。2023年までに廃車され、クハ651-1001が郡山車両センターに保管されている。
B01 | 中期形/●ひたち色 |
---|
中期形の落成時の姿。1989年度に製造されたカツK106~K108・K204~K208編成は丸みがつけられたスカートの開口部が特徴である。2020年までに改造または廃車され、この姿は消滅した。


B11 | 中期形/●あかぎ色 |
---|
中期形の転用改造後の姿。2013年から2014年に高崎線の特急「あかぎ」・「草津」に転用され、側窓下にオレンジ帯が追加された。車番は1000番台に区分された。オオOM203~OM205・OM301・OM302編成が該当する。2023年までに廃車され、この姿は消滅した。


B21 | 中期形/●伊豆クレイル |
---|
観光列車「伊豆クレイル」の姿。2016年にオオOM301編成を改造し、観光列車「伊豆クレイル」の専用車両に使用された。国府津車両センターに配置され、コツIR01編成が付与された。2020年に廃車され、この姿は消滅した。


C01 | 後期形/●ひたち色 |
---|
後期形の落成時の姿。1992年に製造されたカツK109・209編成は前面窓下のカバーが特徴である。2014年までに1000番台に改造され、この姿は消滅した。


C11 | 後期形/●あかぎ色 |
---|
後期形の転用改造後の姿。2013年から2014年に高崎線の特急「あかぎ」・「草津」に転用され、側窓下にオレンジ帯が追加された。車番は1000番台に区分された。オオOM206・OM303編成が該当する。2023年までに廃車され、この姿は消滅した。


