国鉄413系

国鉄/あいの風とやま鉄道/えちごトキめき鉄道413系

《最終更新》 2024年9月4日

概要

413系は国鉄が1986年から製造した近郊形交直流電車である。1989年にかけて、北陸地区に3両編成11本(うち2本は455系クハ455形700番台を組み込み)が投入された。

北陸本線や富山港線で使用され、分割民営化後は全車両がJR西日本に承継された。2015年には北陸本線の一部区間が第三セクター化され、あいの風とやま鉄道に3両編成5本が譲渡された。JR西日本の保有車両は七尾線に転用された。

2019年にあいの風とやま鉄道は3両編成1本を観光専用車両に改造し、観光列車「一万三千尺物語」として運行を開始した。

2021年には七尾線から撤退し、JR西日本の保有車両は廃車された。えちごトキめき鉄道がJR西日本から3両編成1本を購入し、クハ455形と組成して「観光急行」として運行を開始した。


外観の特徴

塗装は全車両が赤をベースに白帯(以下、旧北陸色)であったが、民営化後の1988年に白をベースに青帯(新北陸色)に変更された。2012年以降は経費削減を目的として、一部編成が青色の単色(北陸地域色)に変更された。2015年には七尾線の転用され、赤色の単色(七尾色)に変更された。

2016年にはあいの風とやま鉄道のAM03編成がイベント兼用車両として、黒をベースにイラストを施した塗装(●とやま絵巻)に変更された。2019年にはAM01編成が観光列車「一万三千尺物語」の専用車両として改造され、白と紺色をベースに水色とオレンジ色で山並みをデザインした塗装(一万三千尺)になった。2021年にはえちごトキめき鉄道が「観光急行」として運行するため、ピンク色とクリーム色のツートン(急行色)に変更された。

改造による変化として、2000年頃から2003年頃にかけて屋根上の通風器が撤去された(通風器撤去)。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 旧北陸色

落成時の姿。後に新北陸色に変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A02 新北陸色

塗装変更後の姿。1988年頃から塗装が変更された。2003年頃までに通風器が撤去され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A11 新北陸色 [通風器撤去]

通風器撤去後の姿。2000年頃から2003年頃にかけて通風器が撤去された。2012年以降は塗装が変更され、あいの風とやま鉄道のAM02編成のみがこの姿で使用された。2022年にAM02編成が廃車され、この姿は消滅した。

金沢総合車両所 サワB11編成
金沢総合車両所 サワB11編成
撮影場所 富山駅   撮影日 2014年3月
リストへ戻る
A12 北陸地域色 [通風器撤去]

単色化後の姿。2012年から経費削減を目的として単色塗装に変更された。あいの風とやま鉄道の車両はこの姿で使用された。2024年までに廃車され、この姿は消滅した。

あいの風とやま鉄道 AM05編成
あいの風とやま鉄道 AM05編成
撮影場所 津幡駅   撮影日 2020年8月
リストへ戻る
A13 七尾色 [通風器撤去]

七尾線の車両の姿。JR西日本の保有車両は2015年から七尾線で運用され、2017年にかけて塗装が変更された。2023年までに廃車され、この姿は消滅した。

金沢総合車両所 サワB06編成
金沢総合車両所 サワB06編成
撮影場所 森本駅   撮影日 2020年8月
リストへ戻る
A21 ●とやま絵巻 [通風器撤去]

あいの風とやま鉄道の「とやま絵巻」の姿。2016年8月にイベント兼用車両として、AM03編成の塗装が変更された。現在もこの姿で使用される。

あいの風とやま鉄道 AM03編成
あいの風とやま鉄道 AM03編成
撮影場所 津幡駅   撮影日 2022年7月
リストへ戻る
A22 一万三千尺 [通風器撤去]

あいの風とやま鉄道の「一万三千尺物語」の姿。2019年に観光列車「一万三千尺物語」の専用車両として、AM01編成を改造した。現在もこの姿で使用される。

あいの風とやま鉄道 AM01編成
あいの風とやま鉄道 AM01編成
撮影場所 富山駅付近   撮影日 2022年7月
リストへ戻る
A23 急行色 [通風器撤去]

えちごトキめき鉄道の「観光急行」の姿。2021年にJR西日本のB06編成とクハ455形を購入し、「観光急行」として運行を開始した。塗装は455系に準じた国鉄急行色に変更された。現在もこの姿で使用される。

えちごトキめき鉄道 W1編成
えちごトキめき鉄道 W1編成
撮影場所 富山駅付近   撮影日 2023年5月
リストへ戻る