JR東日本253系/長野電鉄2100系
概要
253系はJR東日本が1990年から製造した特急形直流電車である。特急「成田エクスプレス」用の車両として、1996年にかけて0番台の6両編成10本と3両編成9本が投入された。2002年には増備車である200番台の6両編成2本が投入された。
後継車両の投入に伴い、2010年までに同列車の運用から撤退した。2010年に200番台の6両編成2本が東武線直通特急「日光」、「きぬがわ」用として改造され、0番台の3両編成2本が長野電鉄2100系として譲渡された。
外観の特徴
製造時期による大きな差異は存在しない。改造による変化として、1000番台と長野電鉄2100系は前面貫通扉が閉鎖(以下、非貫通化)された。1000番台については、前面中央窓の大型化や列車愛称表示器の設置(前面表示器)が施されている。
塗装は全車両が白をベースに窓上をグレー、前面と屋根が赤色(以下、●標準色)であったが、1000番台は2010年の改造時に屋根と車体下部が赤色、車体中央がオレンジ、窓下に黄色の帯(●日光色)に変更された。長野電鉄2100系は譲渡時は標準色であったが、2012年にE2編成のみ白をベースに赤帯(●長電色)に変更された。
バリエーション一覧
No.
|
現状
|
特徴 |
---|---|---|
A01 | 現存 | ●標準色 |
A11 | 現存 | ●標準色 [非貫通化] |
A12 | 現存 | ●長電色 [非貫通化] |
A21 | 現存 | ●日光色 [非貫通化][前面表示器] |
各バリエーション解説
A01 | ●標準色 |
---|
特急「成田エクスプレス」用の0番台と200番台の姿。2010年に同列車から撤退するまで、この姿で使用された。現在はクロ253-1が長野総合車両センターで保管されている。
A11 | ●標準色 [非貫通化] |
---|
長野電鉄2100系の姿。導入時に前面貫通扉の閉塞など各種改造が施された。ロゴは変更されているが、塗装に変化はない。2012年にE2編成が塗装変更され、現在はE1編成がこの姿で使用されている。
A21 | ●日光色 [非貫通化][前面表示器] |
---|
東武線直通特急「日光」、「きぬがわ」用の1000番台の姿。2010年に200番台を種車として改造された。塗装変更のほか、前面の非貫通化や列車愛称表示器が設置された。現在もこの姿で使用されている。