JR西日本221系

JR西日本221系

《最終更新》 2022年9月9日

概要

221系はJR西日本が1989年から製造した近郊形直流電車である。新快速の117系と大和路快速の113系を置き換えるために474両が投入された。組成の柔軟性を高めるため、動力方式はMM'ユニット方式と1M方式の双方が存在する。現在は新快速の運用から撤退し、奈良線や山陰本線にも運用範囲を拡大した。


外観の特徴

落成時に差異は存在しなかったが、後年の改造により差異が生じている。塗装は全車が茶色と青色の帯(以下、標準色)である。

改造による差異

◆強化形スカート
2004年頃に強化形スカートに変更された。現在は全車が施工済みである。


◆運行番号表示器撤去
2012年頃から運行番号表示器が撤去された。体質改善工事と同時に施工された


◆体質改善工事
2012年から2020年にかけて体質改善工事が施された。前面行先表示器の設置や行先表示器のLED化、内装の更新などが行われた。最初に施工された車両は2012年12月に出場したキトK12編成であり、この編成のみ前面運転席窓の縮小が行われておらず、後の編成とは若干異なる(体質改善(初期))。


◆前面転落防止幌
2015年から前面転落防止幌の設置が行われている。改質改善工事と同時に施工された編成もあるが、体質改善未施工車にも改造が行なわれている。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 標準色

落成時の姿。2004年頃に強化形スカートに変更され、この姿は消滅した。

リストへ戻る
A02 標準色 [強化形スカート]

スカート強化改造後の姿。2004年頃に強化形スカートに変更された。2012年頃に運行番号表示器が撤去され、この姿は消滅した。

網干総合車両所 ホシB19編成
網干総合車両所 ホシB19編成
撮影場所 大阪駅   撮影日 2007年4月
リストへ戻る
A03 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去]

運行番号表示器撤去後の姿。2012年頃に運行番号表示器が撤去された。2020年までに体質改善工事が施され、この姿は消滅した。

網干総合車両所 ホシA10編成
網干総合車両所 ホシA10編成
撮影場所 加古川駅   撮影日 2015年3月
リストへ戻る
A04 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去][前面転落防止幌]

前面転落防止幌設置後の姿。2015年頃に前面転落防止幌が設置された。未更新車はこの姿になった。2020年までに体質改善工事が施され、この姿は消滅した。

網干総合車両所 ホシA16編成
網干総合車両所 ホシA16編成
撮影場所 彦根駅   撮影日 2018年9月
リストへ戻る
B01 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去][体質改善(初期)]

キトK12編成の体質改善工事後の姿。通常の体質改善工事施工車は運転席側の前面窓が縮小されているが、最初に施工されたキトK12編成のみ運転席窓が縮小されいていない。前面転落防止幌の設置により、この姿は消滅した。

吹田総合車両センター京都支所 キトK12編成
吹田総合車両センター京都支所 キトK12編成
撮影場所 嵯峨嵐山駅付近   撮影日 2015年12月
リストへ戻る
B02 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去][体質改善(初期)][前面転落防止幌]

キトK12編成の前面転落防止幌設置後の姿。運転席側の前面窓が縮小されていない点が特徴である。現在もこの姿で使用されている。

吹田総合車両センター京都支所 キトK12編成
吹田総合車両センター京都支所 キトK12編成
撮影場所 花園駅   撮影日 2022年9月
リストへ戻る
C01 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去][体質改善]

体質改善工事後の姿。2012年より体質改善工事が施工されている。2015年より前面転落防止幌が設置され、この姿の車両は減少しているが、併結運用を想定しないために同改造の対象外である奈良電車区のNB編成とNC編成は、現在もこの姿で使用されている。

奈良電車区 ナラNC607編成
奈良電車区 ナラNC607編成
撮影場所 大正駅   撮影日 2015年3月
リストへ戻る
C02 標準色 [強化形スカート][運番表示器撤去][体質改善][前面転落防止幌]

体質改善施工車の前面転落防止幌設置後の姿。体質改善工事と前面転落防止幌が設置され、この姿になった。

吹田総合車両所奈良支所 ナラNC621編成
吹田総合車両所奈良支所 ナラNC621編成
撮影場所 東福寺駅付近   撮影日 2022年7月
リストへ戻る