国鉄201系
概要
201系は国鉄が1979年から製造した通勤形直流電車である。1985年にかけて中央快速線、中央・総武緩行線、京阪神緩行線に1,080両が投入された。
運用路線の変化として、1986年から1996年まで武蔵野線で運行された。2001年には中央・総武緩行線から撤退し、京葉線、青梅・五日市線に転用された。2007年には京阪神緩行線から撤退し、大阪環状線、大和路線に転用された。2005年から老朽廃車が発生し、2008年に青梅・五日市線、2011年に京葉線、2019年に大阪環状線、2025年に大和路線から撤退し、全車両が廃車された。
外観の特徴
1979年に製造された試作車の900番台(以下、試作形)は側窓高さに準じた大型の戸袋窓が特徴であり、床面高や先頭車の車体長なども量産車とは異なっている。1981年以降は量産車の0番台(量産形)が製造され、側扉窓に合わせた小型の戸袋窓が特徴である。1984年以降に製造された車両はコストダウンを図るため、方向幕部分を除いて側窓が二段上昇式に変更された(軽装車)。
落成時の塗装は中央快速線が朱色(●朱色)、中央・総武緩行線が黄色(●黄色)、京阪神緩行線が青色(●青色)である。2000年に中央・総武緩行線から京葉線に転用され、京阪神緩行線と同様の青色に変更された。2005年から2007年にかけて京阪神緩行線から大阪環状線と大和路線に転用され、大阪環状線は朱色、大和路線は黄緑色と前面に白帯(●関西色)が採用された。
改造による変化として、1983年に試作車の量産化改造が施され、前面手すりが増設された。1992年にはJR東日本が保有する量産車に灰色のスカート(スカートA)が設置され、同年に中央快速線の車両に電照式種別表示器(前面表示器)が設置された。
2001年に豊田電車区で訓練車として使用されていた4両編成1本が青梅線向けの展望型電車「四季彩」に改造され、側窓の大型化や座席配置が変更された(展望改造)。車体塗装は1号車が緑色、2号車が黄色、3号車が青色、4号車が緑色を基調としていた(●四季彩Ⅰ)。2005年に塗装変更が施され、白を基調に青帯(●四季彩Ⅱ)が採用された。
JR西日本が保有する車両は1991年から黒色のスカート(スカートB)が設置された。2002年から屋根上の通風器が撤去された。2003年から2008年にかけて体質改善工事として雨樋、側窓、前照灯、内装が更新された(体質改善)。2005年頃にはスカートが大型化(スカートC)された。2012年から行先表示器が3色LED式(LED)に改造された。
バリエーション一覧
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No.
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現状
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特徴 |
|---|---|---|
| A01 | 消滅 | 試作形/●朱色 |
| A02 | 消滅 | 試作形/●朱色 [量産化改造] |
| A11 | 消滅 | 試作形/●黄色 [量産化改造] |
| A21 | 消滅 | 試作形/●青色 [量産化改造] |
| B01 | 消滅 | 量産形/●朱色 |
| B02 | 消滅 | 量産形/●朱色 [前面表示器] |
| B03 | 現存 | 量産形/●朱色 [前面表示器][スカートA] |
| B04 | 消滅 | 量産形/●朱色 [スカートA] |
| B05 | 消滅 | 量産形/●朱色 [軽装車][スカートA] |
| B06 | 消滅 | 量産形/●朱色 [スカートC][体質改善] |
| B07 | 消滅 | 量産形/●朱色 [スカートC][体質改善][LED] |
| B11 | 消滅 | 量産形/●黄色 |
| B12 | 消滅 | 量産形/●黄色 [スカートA] |
| B13 | 消滅 | 量産形/●黄色 [軽装車] |
| B14 | 消滅 | 量産形/●黄色 [軽装車][スカートA] |
| B21 | 消滅 | 量産形/●青色 |
| B22 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートA] |
| B23 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートB] |
| B24 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートB][通風器撤去] |
| B25 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートB][体質改善] |
| B26 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートC] |
| B27 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートC][通風器撤去] |
| B28 | 消滅 | 量産形/●青色 [スカートC][体質改善] |
| B29 | 消滅 | 量産形/●青色 [軽装車] |
| B30 | 消滅 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートB] |
| B31 | 消滅 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートB][通風器撤去] |
| B32 | 消滅 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートC] |
| B33 | 消滅 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートC][通風器撤去] |
| B41 | 消滅 | 量産形/●関西色 [スカートC][体質改善] |
| B42 | 消滅 | 量産形/●関西色 [スカートC][体質改善][LED] |
| B51 | 消滅 | 量産形/●四季彩Ⅰ [スカートA] |
| B52 | 消滅 | 量産形/●四季彩Ⅱ [スカートA] |
各バリエーション解説
| A01 | 試作形/●朱色 |
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試作車の落成時の姿。1979年に製造された900番台は試作車であり、側窓高さに準じた大型の戸袋窓が特徴である。床面高や先頭車の車体長なども量産車とは異なっている。1983年に量産化改造が施され、この姿は消滅した。
| A02 | 試作形/●朱色 [量産化改造] |
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試作車の量産化改造後の姿。1983年に量産化改造が施され、組成変更と前面に手すりが大型化された。1980年代後半に中央・総武緩行線に転用され、この姿は消滅した。
| A11 | 試作形/●黄色 [量産化改造] |
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中央・総武緩行線に転用後の試作車の姿。1980年代後半に中央・総武緩行線に転用され、車体色が黄色に変更された。1990年代前半にATS-Pが導入されたことで、編成の中間に封じ込められ、ATS-Pやスカートは設置されなかった。2001年に京葉線に転用され、この姿は消滅した。
| A21 | 試作形/●青色 [量産化改造] |
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京葉線に転用後の試作車の姿。2001年に京葉線に転用され、車体色が青色に変更された。ケヨ72・73編成の中間車に組成され、先頭車として本線上を運行した実績はない。2005年までに廃車され、この姿は消滅した。
| B02 | 量産形/●朱色 [前面表示器] |
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中央快速線の前面表示器設置後の姿。1992年に前面表示板に代わって、電照式種別表示器が設置された。1995年までにスカートが設置され、この姿は消滅した。
| B03 | 量産形/●朱色 [前面表示器][スカートA] |
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中央快速線の前面表示器とスカート設置後の姿。1992年に電照式種別表示器が設置され、1992年から1995年にかけてスカートが設置された。2010年までに廃車され、クハ201-1が青梅鉄道公園にて保管されている。
| B04 | 量産形/●朱色 [スカートA] |
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中央快速線のスカート設置後の姿。1992年から1995年までにスカートが設置された。中央快速線の分割編成の中間車や青梅・五日市線の編成がこの姿であった。2010年までに廃車され、この姿は消滅した。
| B05 | 量産形/●朱色 [軽装車][スカートA] |
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中央・総武緩行線から青梅・五日市線に転用されたトタ青6~10編成、青66~青72編成の姿。1984年以降に製造された軽装車である。方向幕部分を除いて二段上昇式の側窓が特徴である。2008年までに廃車され、この姿は消滅した。
| B06 | 量産形/●朱色 [スカートC][体質改善] |
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大阪環状線の体質改善工事車の姿。2005年から2007年にかけて8両編成16本が京阪神緩行線から大阪環状線に転用され、車体色が朱色に変更された。2012年に行先表示器がLED式に改造され、この姿は消滅した。
| B07 | 量産形/●朱色 [スカートC][体質改善][LED] |
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大阪環状線の行先表示器LED化後の姿。2012年から行先表示器がLED式に変更された。2019年までに廃車または大和路線に転用され、この姿は消滅した。
| B12 | 量産形/●黄色 [スカートA] |
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中央・総武緩行線のスカート設置後の姿。1992年から1995年にかけてスカートが設置された。2001年までに京葉線、青梅・五日市線に転用され、東中野列車追突事故の当該車両であったクハ201-3が保留車として残存した。2005年に廃車され、この姿は消滅した。
| B13 | 量産形/●黄色 [軽装車] |
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中央・総武緩行線に投入された軽装車の姿。1984年以降に製造された車両はコストダウンを図るため、方向幕部分を除いて側窓が二段上昇式に変更された。1995年までにスカートが設置され、この姿は消滅した。
| B14 | 量産形/●黄色 [軽装車][スカートA] |
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中央・総武緩行線の軽装車のスカート設置後の姿。1992年から1995年にかけてスカートが設置された。2001年までに京葉線、青梅・五日市線に転用され、この姿は消滅した。
| B22 | 量産形/●青色 [スカートA] |
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京葉線に転用後の量産車の姿。2000年に中央・総武緩行線から転入した。2011年までに廃車され、この姿は消滅した。
| B23 | 量産形/●青色 [スカートB] |
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京阪神緩行線のスカート設置後の姿。1991年にスカートが設置された。2005年にスカートが強化形に変更され、この姿は消滅した。
| B24 | 量産形/●青色 [スカートB][通風器撤去] |
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京阪神緩行線の通風器撤去後の姿。2002年から一部編成の通風器が撤去された。2005年にスカートが強化形に変更され、この姿は消滅した。
| B25 | 量産形/●青色 [スカートB][体質改善] |
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京阪神緩行線の体質改善工事車の姿。2003年から体質改善工事が施され、雨樋、側窓、前照灯、内装が更新された。2005年にスカートが強化形に変更され、この姿は消滅した。
| B26 | 量産形/●青色 [スカートC] |
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京阪神緩行線のスカート改造後の姿。2005年に強化形スカートに変更された。当時は通風器撤去が進行していたため、非軽装車で通風器を残存した車両はアカC3編成のみであった。2008年に体質改善工事および大阪環状線に転用され、この姿は消滅した。
| B27 | 量産形/●青色 [スカートC][通風器撤去] |
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京阪神緩行線のスカート改造後の姿。2005年に強化形スカートに変更された。一部を除いて通風器が撤去済であった。2008年までに体質改善工事および大阪環状線、大和路線に転用され、この姿は消滅した。
| B28 | 量産形/●青色 [スカートC][体質改善] |
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京阪神緩行線の体質改善工事車のスカート改造後の姿。2005年に強化形スカートに変更された。2008年までに塗装変更され、この姿は消滅した。
| B29 | 量産形/●青色 [軽装車] |
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京阪神緩行線に投入された軽装車の姿。1984年以降に製造された車両はコストダウンを図るため、方向幕部分を除いて側窓が二段上昇式に変更された。1991年にスカートが設置され、この姿は消滅した。
| B30 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートB] |
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京阪神緩行線の軽装車のスカート設置後の姿。1991年にスカートが設置された。2005年にスカートが強化形に変更され、この姿は消滅した。
| B31 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートB][通風器撤去] |
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京阪神緩行線の軽装車の通風器撤去後の姿。2002年から一部編成の通風器が撤去された。2005年にスカートが強化形に変更され、この姿は消滅した。
| B32 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートC] |
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京阪神緩行線の軽装車のスカート改造後の姿。2005年に強化形スカートに変更された。当時は通風器撤去が進行していたため、軽装車で通風器を残存した車両はアカC31編成のみであった。2008年に体質改善工事および大阪環状線に転用され、この姿は消滅した。
| B33 | 量産形/●青色 [軽装車][スカートC][通風器撤去] |
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京阪神緩行線の軽装車のスカート改造後の姿。2005年に強化形スカートに変更された。一部を除いて通風器が撤去済であった。2008年までに体質改善工事および大阪環状線、大和路線に転用され、この姿は消滅した。
| B41 | 量産形/●関西色 [スカートC][体質改善] |
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大和路線線の体質改善工事車の姿。2006年から2007年にかけて6両編成16本が京阪神緩行線から大和路線に転用さた。車体色は黄緑色と白帯に変更された。2012年に行先表示器がLED式に改造され、この姿は消滅した。
| B42 | 量産形/●関西色 [スカートC][体質改善][LED] |
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大和路線の行先表示器LED化後の姿。2012年から行先表示器がLED式に変更された。2025年までに廃車され、この姿は消滅した。
| B51 | 量産形/●四季彩Ⅰ [スカートA] |
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展望型電車「四季彩」の姿。2001年に豊田電車区の訓練車を改造し、展望型電車として青梅線に投入された。2005年に塗装変更され、この姿は消滅した。
| B52 | 量産形/●四季彩Ⅱ [スカートA] |
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展望型電車「四季彩」の塗装変更後の姿。2005年に塗装が白色に変更された。2009年に廃車され、この姿は消滅した。



