国鉄183/189系

国鉄183/189系

《最終更新》 2018.04.15

1. 概要

183系は国鉄が1972年から製造した特急形直流電車である。幕張電車区に0番台の172両、新潟運転所と田町電車区に耐寒耐雪構造の1000番台の181両が投入された。また、国鉄時代に485系列の改造によって1000番台に準じた18両が編入された。幕張電車区の0番台は特急「さざなみ」、「わかしお」など房総地区の特急で2006年まで使用されたほか、短期間であったが特急「あずさ」にも使用された。一方、新潟運転所の1000番台は特急「とき」に投入されたが、1982年に上越新幹線の開業に伴って同列車が廃止され、後に幕張電車区と長野運転所に転出した。田町電車区の1000番台は特急「あまぎ」(後に「踊り子」に改称)や「白根」に1985年まで使用されたが、後に長野運転所に転出した。新潟運転所と田町電車区から転入した長野運転所の1000番台は、特急「あずさ」に使用され、後年に松本運転所に転出、特急「あずさ」、「かいじ」で2002年まで使用された。1987年の分割民営化時には全車両がJR東日本に承継され、特急「あずさ」、「かいじ」の定期運行を終了して以降は、一部に廃車が生じたほか、波動用車両として田町車両センターや大宮総合車両センター、長野総合車両センター、幕張車両センターに配置された。波動用車両も余剰となった185系よって置き換えられ、2015年に長野総合車両センターのナノN101編成の廃車を以って全車両が廃車された。

189系は国鉄が1975年から製造した特急形直流電車である。車体は183系1000番台に準じているが、信越本線の碓氷峠での協調運転に対応している点が特徴である。特急「あさま」向けとして長野運転所に155両が新製投入され、183系や485系の改造により29両が編入された。北陸新幹線(長野新幹線)が開業する1997年まで同列車を中心に使用されたが、以降は一部が松本運転所に転じて特急「あずさ」、「かいじ」に2002年まで使用された。以降は波動用として豊田車両センターや大宮総合車両センターに配置された。豊田車両センターの編成は「ホリデー快速河口湖」(のちに「ホリデー快速富士山」)として休日を中心に定期的に運行していたが、同列車が余剰の生じた千葉地区のE257系により置き換えられ、2018年に廃車された。長野運転所(現在は長野車両センター)に残った編成も2015年まで信越本線で普通・快速「妙高」として定期運行していたが、現在はナノN102編成のみが篠ノ井線のライナー列車で使用されている。

なお、JR西日本も485系の改造による183系を保有していたが、国鉄が製造した183系とは異なる経歴であるため、別頁で扱うこととする。ここでは、国鉄183系と国鉄189系の姿について解説する。


2. 外観の特徴

2.1. 車体構造の差異

183系は仕様の違いにより先頭車の前面形状に差異が存在する。また、183系と189系のうち、485系からの編入車は車体構造の一部が異なっている。このページにおいて、以下のとおりに区分する。

183系0番台●前期形
183系0番台の全車両が該当する。分割併合運転に対応する前面の貫通扉が特徴である。


183系●後期形
183系1000番台と189系の新造車が該当する。耐寒耐雪構造を採用し、前面の貫通扉は設置されていない。なお、モハ485・モハ484形を種車として改造されたモハ189・モハ188形500番台は編入車であるが、189系に準じた車体が新造されたことから、この区分に該当する。


183系編入車●編入車
485系や489系の編入車のうち、クハ182形、クハ183形100番台、サロ183形1050番台、クハ188形、サロ189形50番台が該当する。窓の高さが異なるほか、ドアにステップが設置されている(183系・189系化時に新設された扉を除く)ことが特徴である。また、屋根上の通風器が箱型である点も特徴である。


●150番台
485系の編入車のうち、クハ183形150番台が該当する。クハ183形150番台は1986年にサハ489形を種車として2両のみが改造された車両である。183系の新造車より側窓が高く、ドアのステップが異なっている点は上述の編入車に準じているものの、新設された先頭部が485系に準じており、乗務員扉と客扉の間が広いことが特徴である。


2.2. 改造による差異

車体構造の差異のほか、特異車や改造による差異が存在した。その特徴を以下のとおりに区分する。


飾帯特異車●飾帯低位特異車
1978年に日本車輌製造にて製造されたクハ183-1027と-1028、両車を種車として改造されたクハ183-1527と-1528が該当する。 前面の飾り帯が低い特異車である。


●LED式前面愛称表示器
1996年から1998年にかけて183系0番台の一部編成を対象として前面愛称表示器が幕式からLED式に変更された。


大窓●大窓
1987年から1992年にかけて「あずさ」用の183系1000番台と「あさま」用の189系の一部編成を対象としてグレードアップ改造が施された。なかでも指定席車にあたる車両は側窓の高さが拡大された。


エンブレム撤去●エンブレム撤去
上述のグレード アップ改造に伴って施された塗装変更と同時に前面の特急エンブレムが撤去された。後年にエンブレムが再設置された車両も多く存在した。


2.3. 塗装の差異

183系と189系に施されていた塗装は以下のとおりに区分される。

国鉄色●国鉄色
全車両の落成時に施された塗装。クリーム色をベースに赤帯であり、国鉄の特急形車両の標準色である。


国鉄色太帯国鉄色(太帯)
グレードアップ改造で側窓が拡大された車両が、国鉄色に復元された際に採用された塗装。国鉄色と同様にクリーム色をベースに赤帯であるが、窓まわりの赤帯は拡大された側窓にあわせて太くなっている。編成の外観を統一するために、グレードアップ改造が施されていない車両にも採用されている。


グレードアップあずさGUあずさ色
グレードアップ改造が施された「あずさ」用編成に採用された塗装。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。同時に外板塗装が白地に緑と赤帯に変更された。


あずさ色あずさ色
松本運転所の「あずさ」・「かいじ」用の編成に施された塗装。1992年より「あずさ」・「かいじ」用の編成がこの塗装に変更された。白地に水色と薄いピンク色の帯である。塗装変更と同時に前面の国鉄特急エンブレムも撤去されている。183系と189系が「あずさ」・「かいじ」から撤退した後も、幕張車両センターに転出した183系のマリ31編成、マリ32編成、豊田車両センターの189系のトタM50編成がこの塗装であった。


あさま色あさま色
長野運転所の「あさま」用の編成に施された塗装。1990年から1992年にかけて、長野運転所の「あさま」用の189系の11両編成7本に対してグレードアップ改造が施された。同時に外板塗装が白地に深緑とグレー色の帯に変更された。また、前面の国鉄特急エンブレムも撤去されている。当初はグレードアップ工事を施工された車両のみに施されていたが、後に「あさま」用の全編成がこの塗装に変更された。同列車の運行終了後も長野総合車両センターに所属する編成はこの塗装であり、転入した183系にも施されていた。


彩野色
小山電車区の「彩野」に施された塗装。2003年に189系の6両編成1本が小山電車区に転入し、塗装変更のうえで「彩野」として臨時快速など波動用に使用された。2006年に同編成が大宮総合車両センターに転出し、塗装変更により消滅した。


東武色東武色
大宮総合車両センターに転属後の「彩野」に施された塗装。2006年に小山車両センターから「彩野」が転入し、東武直通対応改造を施したうえで特急「日光」・「きぬがわ」の予備車として使用された。塗装は東武特急に準じた白地にオレンジと赤帯であった。2011年に同編成が廃車されて消滅した。


3. 特徴マトリックス図

183系・189系のバリエーションは下表のとおりである。

 


●国鉄色
国鉄色(太帯)
GUあずさ色
あずさ色
あさま色
彩野色
東武色
前期形
前期形
後期形
後期形
後期形
後期形
後期形
後期形
編入形
編入形
編入形
編入形
150番台
150番台
150番台
 
  LED   大窓 エンブ撤去 大窓
エンブ撤去
飾帯低位 エンブ撤去
飾帯低位
大窓 エンブ撤去 大窓
エンブ撤去
  大窓 大窓
エンブ撤去
 
A01 A02 B01 B06 B21 C01 D01
A03 B07 B15 B05 B14 B24 C06 C13 C05
B02 B11 C02 C11 D02
B03 B12 B22 C03 C12 D03
B04 B13 B23 C04
B31
B32

4. バリエーション一覧

No.
現状
特徴

5. 各バリエーション解説

A01 前期形/●国鉄色

183系0番台の落成時の姿。落成時は全車両がこの姿であった。後に前面愛称表示器のLED化や塗装変更が施されたが、廃車までこの姿を維持した車両も存在した。2006年までに廃車され、現在はクハ183-21の前頭部が「ポッポの丘」(千葉県いすみ市)にて保存されている。

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A02 前期形/●国鉄色 [LED]

前面愛称表示器がLED式に改造された183系0番台の姿。1996年から1998年にかけて、183系0番台の一部編成を対象に前面愛称表示器が幕式からLED式に変更された。2006年までに廃車され、この姿は消滅した。

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A03 前期形/国鉄色(太帯) [LED]

国鉄色(太帯)に変更された183系0番台の姿。2002年から2003年にかけて、幕張車両センターにグレードアップ改造が施された183系1000番台の中間車が転入した。中間にグレードアップ車両を組み込んだ編成うち一部の先頭車は、グレードアップ車両にあわせた塗装に変更された。なお、対象車はLED式前面愛称表示器を装備していた。2006年までに廃車され、この姿は消滅した。

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B01 後期形/●国鉄色

183系0番台と189系の落成時の姿。塗装変更により一旦は消滅したが、現在はクハ189-506が「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市)にて保存されている。長野総合車両センターのナノN101編成は2012年にこの姿に復元され、2015年の廃車まで使用された。

松本車両センター モトM109編成
碓氷峠文化むら クハ189-506
撮影場所 碓氷峠文化むら   撮影日 2009.04.26
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B02 後期形/GUあずさ色

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の183系の姿。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。自由席車に該当する車両は側窓の拡大は施されず、外観上は塗装のみ変更された。後にあずさ色に塗装変更され、この姿は一時的に消滅した。2014年に189系である豊田車両センターのトタM52編成がこの塗装に変更され、現在もこの姿で使用されている。

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B03 後期形/あずさ色 [エンブレム撤去]

183系と189系の「あずさ」・「かいじ」用編成の塗装変更後の姿。松本運転所の「あずさ」・「かいじ」用編成は1992年よりこの塗装に変更された。同時に特急エンブレムも撤去されている。短期間であったが、モトM18編成に組成された183系0番台の中間車もこの姿であった。183系と189系が「あずさ」・「かいじ」から撤退した後も、幕張車両センターに転出した183系のマリ31編成、マリ32編成、豊田車両センターの189系のトタM50編成がこの姿であった。2018年にトタM50編成が廃車され、現在はクハ183-1002が「民宿あずさ号」(長野県上田市)にて保存されている。

幕張車両センター マリ31編成
幕張車両センター マリ31編成
撮影場所 千葉駅   撮影日 2007.01.05
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B04 後期形/あさま色 [エンブレム撤去]

189系の「あさま」用編成の塗装変更後の姿。長野運転所の「あさま」用編成は1990年よりこの塗装に変更された。同時に特急エンブレムも撤去されている。特急「あさま」の運行終了後も長野総合車両センターの183系と189系がこの姿であり、ナノN102編成が現在もこの姿で使用されている。また、クハ189-5とモハ189-5が「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市)にて保存されている。

長野総合車両センター ナノN102編成
長野総合車両センター ナノN102編成
撮影場所 阿佐ヶ谷駅   撮影日 2015.12.31
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B05 後期形/国鉄色(太帯) [エンブレム撤去]

あずさ色やあさま色から国鉄色に変更された183系と189系の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。側窓が拡大されたグレードアップ改造車と組成する車両は、窓回りの帯が太いこの塗装であった。なお、特急エンブレムは設置されていなかった。廃車によりこの姿は消滅している。

大宮総合車両センター オオH61編成
大宮総合車両センター オオH61編成
撮影場所 池袋駅   撮影日 2013.02.18
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B06 後期形/●国鉄色 [エンブレム撤去]

あずさ色やあさま色から国鉄色に変更された183系と189系の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。グレードアップ改造車にあわせて窓回りの帯が太い国鉄色に変更された車両が存在した一方で、落成当初と同じ国鉄色に変更された車両も存在した。なお、特急エンブレムは設置されていなかった。2014年にトタM52編成が塗装変更され、この姿は消滅した。

田町車両センター チタH102編成
田町車両センター チタH102編成
撮影場所 横浜駅   撮影日 2009.06.07
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B07 後期形/国鉄色(太帯)

あずさ色やあさま色から国鉄色に変更された183系と189系の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。側窓が拡大されたグレードアップ改造車と組成する車両は、窓回りの帯が太いこの塗装であった。特急エンブレムが設置された車両も存在した。現在はトタM51編成がこの姿で使用されている。

大宮総合車両センター オオOM102編成
大宮総合車両センター オオOM102編成
撮影場所 鎌倉駅   撮影日 2009.06.13
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B11 後期形/GUあずさ色 [大窓]

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の183系の姿。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。指定席車に該当する車両は側窓が拡大されていた。後にあずさ色に塗装変更され、この姿は一時的に消滅した。2014年に189系である豊田車両センターのトタM52編成がこの塗装に変更され、現在もこの姿で使用されている。

豊田車両センター トタM52編成
豊田車両センター トタM52編成
撮影場所 横浜駅   撮影日 2015.06.13
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B12 後期形/あずさ色 [大窓][エンブレム撤去]

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の183系の塗装変更後の姿。グレードアップ改造が施されていた松本運転所の「あずさ」用編成は、1992年よりこの塗装に変更された。指定席車であった車両は側窓が拡大されている。1997年には特急「あさま」が運行を終了し、元「あさま」用編成から転用された189系もこの塗装に変更された。「あずさ」・「かいじ」からの撤退に伴って国鉄色に変更され、この姿は消滅した。

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B13 後期形/あさま色 [大窓][エンブレム撤去]

グレードアップ改造が施された「あさま」用の189系の姿。1990年から1992年にかけて、長野運転所の「あさま」用の189系の11両編成7本に対してグレードアップ改造が施された。指定席車に該当する車両は側窓が拡大されていた。1997年に特急「あさま」の運行終了に伴ってあずさ色に塗装変更され、この姿は一時的に消滅した。2003年にクハ189-501がこの塗装に変更のうえでナノN104編成に組成され、2005年まで使用されていた。廃車に伴って、この姿は消滅した。

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B14 後期形/国鉄色(太帯) [大窓][エンブレム撤去]

あずさ色から国鉄色に変更された183系と189系の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。側窓が拡大されたグレードアップ改造車は、窓回りの帯が太いこの塗装であった。なお、特急エンブレムは設置されていなかった。廃車によりこの姿は消滅している。

大宮総合車両センター オオH61編成
大宮総合車両センター オオH61編成
撮影場所 池袋駅   撮影日 2013.02.18
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B15 後期形/国鉄色(太帯) [大窓]

あずさ色から国鉄色に変更された183系と189系の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。側窓が拡大されたグレードアップ改造車は、窓回りの帯が太いこの塗装であった。特急エンブレムが設置された車両も存在した。トタM51編成がこの姿で使用されているほか、クハ183-1009ほか2両が鉄道博物館にて保存されている。

鉄道博物館 クハ183-1009
鉄道博物館 クハ183-1009
撮影場所 鉄道博物館   撮影日 2016.04.06
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B21 後期形/●国鉄色 [飾帯]

前面の飾り帯の位置が低い特異車の落成時の姿。1978年に製造されたクハ183-1027と-1028、両車を種車として改造されたクハ183-1527と-1528は前面飾り帯の位置が低い。後の塗装変更により、この姿は一時的に消滅した。2012年にナノN101編成がこの姿に復元されたが、2015年に廃車されて消滅した。

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B22 後期形/あずさ色 [飾帯][エンブレム撤去]

あずさ色のクハ183-1528の姿。特異車であり、前面飾り帯の位置が低い。クハ183-1528は塗装変更のうえで松本運転所に転属して使用された。2001年に長野総合車両所に転出し、塗装変更により消滅した。

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B23 後期形/あさま色 [飾帯][エンブレム撤去]

あさま色のクハ183-1528の姿。特異車であり、前面飾り帯の位置が低い。クハ183-1528は2001年から長野総合車両所でナノN101編成として使用された。2012年に国鉄色に変更され、この姿は消滅した。

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B24 後期形/国鉄色(太帯) [飾帯]

国鉄色(太帯)に変更されたクハ183-1527の姿。特異車であり、前面飾り帯の位置が低い。側窓が拡大されたグレードアップ改造車と組成するために、窓回りの帯が太いこの塗装であった。2015年の廃車後は「ポッポの丘」(千葉県いすみ市)で保存されている。

大宮総合車両センター オオOM103編成
大宮総合車両センター オオOM103編成
撮影場所 上野駅   撮影日 2010.07.17
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B31 後期形/彩野色 [エンブレム撤去]

189系「彩野」の姿。2003年に6両編成1本が小山電車区に転入し、塗装変更のうえで使用された。「彩野」という編成愛称が与えられた。2006年に大宮総合車両センターに転出し、塗装変更によりこの姿は消滅した。

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B32 後期形/東武色 [エンブレム撤去]

「彩野」の塗装変更後の姿。2006年に小山車両センターから大宮総合車両センターに転属し、塗装変更と東武直通対応改造が施された。2011年に廃車され、この姿は消滅した。

大宮総合車両センター オオOM201編成
大宮総合車両センター オオOM201編成
撮影場所 赤羽駅   撮影日 2010.09.20
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C01 編入車/●国鉄色

485系や489系から改造された183系と189系の姿。後位扉のステップや箱型の通風器が特徴である。また、側窓の高さも異なり、あわせて窓まわりの帯の高さも異なる。塗装変更によりこの姿は消滅した。

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C02 編入車/GUあずさ色

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の編成に組み込まれた編入車の姿。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。対象車には編入車であるクハ182-101、-102、-104が含まれていた。自由席車に該当する車両は側窓の拡大は施されず、外観上は塗装のみ変更された。後にあずさ色に塗装変更され、この姿は消滅した。

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C03 編入車/あずさ色 [エンブレム撤去]

「あずさ」・「かいじ」用の編成に組み込まれた編入車の姿。松本運転所の「あずさ」・「かいじ」用編成は1992年よりこの塗装に変更された。同時に特急エンブレムも撤去されている。1997年には特急「あさま」が運行を終了し、元「あさま」用編成から転用されたクハ188形もこの塗装に変更された。2002年まで同列車で使用され、廃車や塗装変更により消滅した。

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C04 編入車/あさま色 [エンブレム撤去]

「あさま」用の編成に組み込まれた編入車の姿。クハ188形が該当した。1990年よりこの塗装に変更された。同時に特急エンブレムも撤去されている。1997年まで同列車で使用された。2015年にナノN103編成が廃車され、この姿は消滅した。

長野総合車両センター ナノN103編成
長野総合車両センター ナノN103編成
撮影場所 直江津駅   撮影日 2007.07.15
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C05 編入車/国鉄色(太帯) [エンブレム撤去]

あずさ色から国鉄色に変更された編入車の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。編入車は窓回りの帯が太いこの塗装に変更された。特急エンブレムは設置されていなかった。廃車によりこの姿は消滅している。

大宮総合車両センター オオOM101編成
大宮総合車両センター オオOM101編成
撮影場所 大宮駅   撮影日 2007.05.03
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C06 編入車/国鉄色(太帯)

あずさ色から国鉄色に変更された編入車の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。編入車は窓回りの帯が太いこの塗装に変更された。特急エンブレムが設置された車両も存在した。2015年にナノN104編成が廃車され、廃車後はクハ182-102が「ポッポの丘」(千葉県いすみ市)にて保存されている。

大宮総合車両センター オオOM103編成
大宮総合車両センター オオOM103編成
撮影場所 大宮駅   撮影日 2007.12.31
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C11 編入車/GUあずさ色 [大窓]

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の編成に組み込まれた編入車の姿。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。対象車には編入車であるクハ183-102、-103が含まれていた。指定席車に該当する車両は側窓が拡大されていた。後にあずさ色に塗装変更され、この姿は消滅した。

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C12 編入車/あずさ色 [大窓][エンブレム撤去]

グレードアップ改造が施された「あずさ」用の編成に組み込まれた編入車の姿。グレードアップ改造が施されていた松本運転所の「あずさ」用編成は、1992年よりこの塗装に変更された。指定席車であった車両は側窓が拡大されている。「あずさ」・「かいじ」からの撤退に伴って国鉄色に変更され、この姿は消滅した。

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C13 編入車/国鉄色(太帯) [大窓]

あずさ色から国鉄色に変更された編入車の姿。「あずさ」・「かいじ」から撤退後は波動用として各地に転配属が行われ、一部の車両は国鉄色に変更された。側窓が拡大されたグレードアップ改造車は、窓回りの帯が太いこの塗装であった。同時に特急エンブレムが再設置された。廃車によりこの姿は消滅した。

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D01 150番台/●国鉄色

サハ489形から改造されたクハ183形150番台の落成時の姿。後位扉のステップや箱型の通風器が特徴である。また、先頭部が485系に準じたものであり、前面灯具まわりの塗り分けも異なっていた。特に乗務員扉と客扉の間が広いことが特徴である。後にグレードアップ改造が施され、この姿は消滅した。

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D02 150番台/GUあずさ色 [大窓]

グレードアップ改造後のクハ183形150番台の姿。1987年から1989年にかけて、松本運転所の「あずさ」用の183系の9両編成8本に対してグレードアップ改造が施された。対象にはクハ183-151と-152が含まれていた。指定席車に該当するため、側窓が拡大されていた。後にあずさ色に変更され、この姿は消滅した。

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D03 150番台/あずさ色 [大窓][エンブレム撤去]

塗装変更後のクハ183形150番台の姿。1992年よりこの塗装に変更された。指定席車であったため、側窓が拡大されている。2003年までに廃車され、この姿は消滅した。

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