国鉄121系
1.概要
121系は国鉄が1987年から製造した近郊形直流電車である。高松近郊の電化開業に合わせ、2両編成19本が投入された。
205系に準じた裾絞りのない車体であるが、扉配置は211系と同様に3扉である。台車などの走行機器は101系などの廃車流用品であり、製造コストを削減している。
2016年から2019年にかけてリニューアルが施され、全車両が7200系となって形式消滅した。
2.外観の特徴
2.1.塗装の差異
●国鉄色
全車両の落成時の塗装。民営化後に四国色に変更され、一時的に消滅したが、2011年からワンマン対応車の塗装として復活している。
●四国色
民営化後の塗装。帯色はJR四国のコーポレートカラーである。民営化にあわせて、1987年から全車に施された。
●警戒色
1993年頃のカマA9編成の塗装。列車の視認性を高めるため、四国色の前面帯が赤帯に変更されていた。同編成のみに施され、普及することなく消滅した。
2.2.改造による差異
改造により、以下の差異が生じている。
◆ワンマン対応改造
2011年にカマA1編成とカマA2編成にワンマン対応改造が施された。ワンマン機器の設置や側面に行先表示器の増設、戸袋窓には出入口表示器が新設された。前面床下にはスカートも設置されている。小さな差異であるが、最初に施工されたカマA1編成のみ乗降扉上部にセンサーが設置されている。
3.特徴マトリックス図
4.バリエーション一覧
No.
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現状
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特徴 |
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A01 | 消滅 | ●国鉄色 |
A02 | 消滅 | ●四国色 |
A03 | 消滅 | ●警戒色 |
B01 | 消滅 | ●国鉄色 [ワンマン対応改造] |
5.各バリエーション解説
B01 | ●国鉄色 [ワンマン対応改造] |
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ワンマン対応改造後の姿。2011年にカマA1編成とA2編成にワンマン対応改造が施された。同時に塗装が国鉄色に変更された。2019年までに7200系に改造され、この姿は消滅した。