国鉄121系

国鉄121系

《最終更新》 2019.09.08

1.概要

121系は国鉄が1987年から製造した近郊形直流電車である。高松近郊の電化開業に合わせ、2両編成19本が投入された。

205系に準じた裾絞りのない車体であるが、扉配置は211系と同様に3扉である。台車などの走行機器は101系などの廃車流用品であり、製造コストを削減している。

2016年から2019年にかけてリニューアルが施され、全車両が7200系となって形式消滅した。


2.外観の特徴

2.1.塗装の差異

121系国鉄色●国鉄色
全車両の落成時の塗装。民営化後に四国色に変更され、一時的に消滅したが、2011年からワンマン対応車の塗装として復活している。


121系四国色 四国色
民営化後の塗装。帯色はJR四国のコーポレートカラーである。民営化にあわせて、1987年から全車に施された。


警戒色
1993年頃のカマA9編成の塗装。列車の視認性を高めるため、四国色の前面帯が赤帯に変更されていた。同編成のみに施され、普及することなく消滅した。


2.2.改造による差異

改造により、以下の差異が生じている。

121系四国色◆ワンマン対応改造
2011年にカマA1編成とカマA2編成にワンマン対応改造が施された。ワンマン機器の設置や側面に行先表示器の増設、戸袋窓には出入口表示器が新設された。前面床下にはスカートも設置されている。小さな差異であるが、最初に施工されたカマA1編成のみ乗降扉上部にセンサーが設置されている。


3.特徴マトリックス図

 
●国鉄色
四国色
警戒色
ワンマン改造
 
A01 B01
A02
A03

4.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

5.各バリエーション解説

A01 ●国鉄色

全車の登場時の姿。民営化後に四国色に変更され、この姿は消滅した。

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A02 四国色

塗装変更後の姿。民営化後の塗装変更でこの姿になった。2018年までに7200系に改造され、この姿の車両は消滅した。

高松運転所 カマA11編成
高松運転所 カマA11編成
撮影場所 高松駅   撮影日 2015.08.25
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A03 警戒色

1993年頃のカマA09編成の姿。視認性を高めるために前面帯と前頭部の側面帯を赤帯に変更していた。後に四国色に戻されている。

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B01 ●国鉄色 [ワンマン対応改造]

ワンマン対応改造後の姿。2011年にカマA1編成とA2編成にワンマン対応改造が施された。同時に塗装が国鉄色に変更された。2019年までに7200系に改造され、この姿は消滅した。

高松運転所 カマA2編成
高松運転所 カマA2編成
撮影場所 高松駅   撮影日 2012.07.29
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