国鉄113系(中期形)

国鉄113系(中期形)

《最終更新》 2020.05.24

【113系(中期形)の定義】
本ページでは113系のうち以下の車両を中期形として解説する。
1000'番台:クハ111-1026~1140・1340~1455、モハ112・モハ113-1055~1265、サハ111-1020~1048
0'番台:クハ111-194~262・505~568、モハ112・モハ113-233~338、サハ111-5
700番台:クハ111-701~717・751~767、モハ112・モハ113-701~725

1.概要

113系0'番台113系(中期形)は1972年から1977年にかけて製造された1000'番台、0'番台、700番台が該当する。冷房装置の搭載を前提とした設計であり、冷房準備車として落成された1000'番台の一部を除き、新製時から冷房車として落成された。乗務員室の拡大や側窓がユニット窓に変更されている点が特徴である。

1000'番台は1972年から1977年にかけて横須賀線と総武快速線に投入された。JR東日本に承継され、1999年まで横須賀・総武快速線で使用された。以降は房総地区や東海道線、東北本線に転用された。東北本線での運行はE231系の導入までの一時的なものであり、2000年に運行を終了した。2006年に東海道線から撤退、2011年に房総地区から撤退したことで全車が廃車された。

0'番台は1974年から1977年にかけて東海道線東京口と東海道本線静岡地区、京阪神快速に投入された。民営化時にはJR東日本、JR東海、JR西日本の3社に承継された。JR東日本承継車は2006年まで東海道線で使用され、以降は房総地区にて2011年まで使用された。2000年に4両編成3本がJR四国に譲渡され、2019年まで高松地区で使用された。JR東海承継車は東海道本線や中央西線、関西本線で使用され、2007年までに廃車された。JR西日本承継車は京阪神快速のほか阪和線で使用された。2004年に京阪神快速から撤退し、一部車両が岡山地区で運用を開始した。ところが、2005年には福知山線のATS-P導入のため、岡山地区から福知山線に転用された。2011年に阪和線、2012年に福知山線から撤退し、以降は岡山地区と広島地区で使用された。2018年までに広島地区から撤退した。現在は岡山地区で使用されている。

JR西日本の0'番台の中間電動車の一部は、1995年に先頭化改造が施され、2両編成の300番台として福知山地区に転用された。1995年に一時的に岡山地区でも使用されたが、以降は福知山地区のみで使用されている。

700番台は1974年から1976年にかけて湖西線に投入され、のちに草津線や嵯峨野線で使用された。2008年に嵯峨野線から撤退し、一部車両は岡山地区や広島地区で2012年まで使用された。現在は湖西線と草津線で使用されている。


2.外観の特徴

2.1.タイフォンカバーの差異

113系1000'番台◆低位形
1000'番台に採用されたタイフォンで、尾灯下に設置されている点が特徴である。暖地向けのためスリット状である。


113系0'番台◆格子形
0'番台に採用されたタイフォンで、前照灯の横に設置されている。暖地向けのためスリット状である。


113系0'番台◆蓋形
福知山地区などで使用された0'番台に採用されたタイフォンで、開口部を覆うタイフォンカバーが特徴である。福知山線で冬季運用された車両に設置された。


113系700番台◆開閉形
700番台に採用されたタイフォンで、吹笛時に開閉するシャッターが特徴である。


2.2.改造による差異

◆冷房改造
冷房準備車として落成された1000'番台は1973年から1992年にかけて冷房化改造が施された。冷房装置は新製冷房車と同様のAU75冷房装置である。


113系0'番台◆前面強化改造
1993年から1995年にかけて1000'番台の初期車を対象に前面強化改造が施された。前面手摺の凸部とアンチクライマーが特徴である。対象車はクハ111-1026~1037、1039~1106、1340~1419であった。


113系京都◆戸袋窓縮小改造
2000年頃から700番台の一部車両を対象として半自動ドアスイッチが設置された。あわせて干渉する戸袋窓の一部が閉塞または縮小された。2012年に阪和線から岡山地区に転用された0'番台についても施工された。


◆金属枠改造
2003年頃からJR西日本の車両を対象として、前面窓に金属枠が設置された。


◆通風器撤去
2015年頃から2017年頃にかけてJR西日本の車両の通風器が撤去された。


◆山陰改造
1995年に山陰本線福知山口の電化開業用としてモハ113・モハ112形に先頭化改造を施したクモハ113・クモハ112形5300番台が落成された。先頭部は廃車となった0番台から転用されたもので、運転席横の小窓がない。また、ワンマン運転を考慮して乗務員室後部の側扉が乗務員室寄りに移設されている。


113系体質改善車◆40N体質改善改造
1998年から延命工事として40N体質改善工事が施された(以下、40N更新)。側窓交換、前面窓変更、雨樋の内部化、塗装変更、内装更新など大部分が更新された。対象車はクハ111-5253、5256、5260、5564~5566、モハ112・モハ113-5325、5326、5328、5334、6336、5719、5720、クモハ112・クモハ113-5302、5304である。モハ112・モハ113-5720は車端部の戸袋窓が残置されている点が特徴である(40N更新(初期))。


◆四国改造
2000年にJR東日本から0'番台を譲受し、各種改造のうえで高松地区に投入した。前面デザインの変更、側窓交換、雨樋の内部化、塗装変更、内装更新などの改造が施された。


2.3.塗装の差異

113系湘南色湘南色
0'番台と700番台の落成時の塗装。東海道線東京口や中京地区、京阪神快速など幅広く運行された。廃車の進行や地域色の導入により、2017年のキトC10編成の塗装変更を最後に消滅した。


113系東北線湘南色(115)
東北本線で使用された1000'番台に施された塗装。115系に準じた塗り分けが特徴であった。1998年から2000年まで使用された。


113系スカ色スカ色
1000'番台の落成時の塗装。横須賀・総武快速線や房総地区で使用された。


113系前面強化スカ色(ステン)
1000'番台の前面強化改造後の塗装。施工直後は前面の補強部材が未塗装であり、帯テープが貼り付けられていた。


113系阪和線阪和色
阪和線で使用された0'番台に施された塗装。2011年に阪和線から撤退したことで、この塗装は消滅した。


山陰色
福知山地区に投入された5300番台に施された塗装。ワンマン対応車の識別として、湘南色をベースに白帯が追加されている。2012年までに京都地域色に変更されて消滅した。


113系瀬戸内色瀬戸内色
岡山地区や広島地区で使用された0'番台と700番台に施された塗装。2005年に0'番台が岡山地区に転用された際に施されたが、転用計画の変更によって、福知山線や阪和線でも使用された。2009年に0'番台と700番台が広島地区に転用された際にもこの塗装が施された。


113系体質改善車更新色
体質改善車に施された塗装。ベージュをベースに窓周りがブラウン、窓下に青帯である。


広島色
広島地区の体質改善車に施された塗装。白をベースに窓周りがブラウン、窓下に青帯である。2008年に京都地区から広島地区に転属された際に115系の体質改善車と同様のこの塗装が施された。中期形では0'番台の中間車のみ存在した。


小浜色
小浜線の車両に施された塗装。ベージュをベースに窓周りが青緑色、窓下に白帯である。2003年の小浜線電化開業にあわせて投入された。中期形では700番台の中間車のみ存在した。


113系岡山中国地域色
岡山地区や広島地区の車両に施された塗装。黄色の単色である。2012年からこの塗装に変更された。


113系京都京都地域色
湖西線・草津線や福知山地区の車両に施された塗装。緑色の単色である。2010年からこの塗装に変更された。


アニメドリームトレイン1999ぶどう色
1999年8月から9月にかけて品川駅で実施された展示企画「アニメドリームトレイン1999」の会場用車両のクハ111-1060・1375に施された塗装。C62-2や103系と連結して展示された。


113系四国四国青色/四国赤色/四国黄色
JR四国の車両に施された塗装。編成ごとに塗装が異なり、第1編成は青色と緑色、第2編成はピンク色と赤色、第3編成は黄色とオレンジ色であった。


3.特徴マトリックス図

 
タイフォン
 
 
 
 
湘南色
湘南色(115)
スカ色
スカ色(ステン)
阪和色
山陰色
瀬戸内色
更新色
広島色
小浜色
中国地域色
京都地域色
ぶどう色
四国青色
四国赤色
四国黄色
中期形
低位形 格子形 蓋形 開閉形
冷房準備
前面強化
金属枠
40N更新
山陰改造
金属枠
40N更新
山陰改造
戸袋窓縮小
金属枠
40N更新
40N更新
(初期)
四国更新
戸袋窓縮小
金属枠 40N更新
戸袋窓縮小
水切り
通風器撤去
強化スカ
強化スカ
通風器撤去
通風器撤去
A11 A12 B01 B02 B03 C01 C02 C03 C04 C05
A13
A01 A02 A03 B11
A04
B21 B22 B23
D01 D02 D03 D04
B31 C11
B51 B52 D11 D12 C32
B81
C31
B41 B42 B71
B61 D05 D06 D13 C21 C22 C33
A21
E01 E02
E11 E12
E21 E22

4.バリエーション一覧

No.
現状
特徴

5.各バリエーション解説

A01 中期形/スカ色 [低位形][冷房準備]

1000'番台のうち非冷房で落成された車両の姿。1972年から総武快速・横須賀線用として投入された。一部車両は冷房準備車として落成されたが、1976年から1992年にかけてAU75冷房装置が搭載され、この姿は消滅した。

幕張電車区 クハ111-1360
幕張電車区 クハ111-1360
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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A02 中期形/スカ色 [低位形]

1000'番台の落成時の姿。1972年から総武快速・横須賀線用として投入された。AU75冷房装置を搭載している。冷房準備車として落成された車両も改造によりこの姿になった。1999年までに総武快速・横須賀線から撤退し、以降は房総地区で使用された。2011年までに廃車され、現在はクハ111-1072の先頭部が千葉県いすみ市「ぽっぽの丘」で保存されている。

幕張車両センター マリS223編成
幕張車両センター マリS223編成
撮影場所 蘇我駅   撮影日 2010.07.17
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A03 中期形/スカ色 [低位形][前面強化]

1000'番台の前面強化改造後の姿。1993年から前面強化改造が施され、1000'番台では初期に製造された車両のみ施工された。この改造で追加された前面手摺の凸部とアンチクライマーが特徴である。当初は補強材が無塗装であったが、通常の塗装に変更された。房総地区で2011年まで使用され、廃車によりこの姿は消滅した。

幕張車両センター マリS205編成
幕張車両センター マリS205編成
撮影場所 横浜駅   撮影日 2009.10.25
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A04 中期形/スカ色(ステン) [低位形]

1000'番台の前面強化改造の施工直後の姿。1993年から前面強化改造が施され、1000'番台では初期に製造された車両のみ施工された。この改造で追加された前面手摺の凸部とアンチクライマーが特徴である。なお、施工直後は補強材が無塗装の状態であった。後に従来の塗装に変更され、この姿は消滅した。

幕張電車区 クハ111-1406
幕張電車区 クハ111-1406
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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A11 中期形/湘南色 [低位形]

湘南色の1000'番台の姿。総武快速・横須賀線から東海道線に転用された車両がこの姿になった。2006年に東海道線から撤退し、廃車によりこの姿は消滅した。2009年に幕張車両センターのマリS62編成が塗装変更でこの姿になり、房総地区で2011年まで使用された。同編成の廃車によりこの姿は消滅した。

幕張車両センター マリS62編成
幕張車両センター マリS62編成
撮影場所 千葉駅   撮影日 2011.05.08
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A12 中期形/湘南色 [低位形][前面強化]

前面強化改造後の湘南色の1000'番台の姿。総武快速・横須賀線から東海道線に転用された車両がこの姿になった。前面強化改造は総武快速・横須賀線運用時に施工されており、前面手摺の凸部とアンチクライマーが特徴である。2006年に東海道線から撤退し、この姿は消滅した。

国府津車両センター クハ111-1405
国府津車両センター クハ111-1405
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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A13 中期形/湘南色(115) [低位形]

東北線用として小山電車区に配置された車両の姿。1998年に総武快速・横須賀線から転用された車両で、一部車両は115系に準じた湘南色に変更された。2000年までに廃車され、この姿は消滅した。

小山電車区 クハ111-1422
小山電車区 クハ111-1422
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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A21 中期形/ぶどう色 [低位形][前面強化]

ぶどう色が施されたクハ111-1060・1375の姿。1999年8月から9月にかけて品川駅で実施された展示企画「アニメドリームトレイン1999」の会場用車両として、ぶどう色に変更された。C62-2や103系と連結して展示された。イベント終了後は廃車され、この姿は消滅した。

幕張電車区 クハ111-1375
幕張電車区 クハ111-1375
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B01 中期形/湘南色 [格子形]

0'番台の落成時の姿。東海道線(東京口)、東海道線(静岡地区)、京阪神快速に投入された。2006年にJR東日本の東海道線撤退、2007年にJR東海の静岡地区撤退により、この姿は消滅した。2009年に幕張車両センターのマリS62編成(クハ111-249)が塗装変更でこの姿になり、房総地区で2011年まで使用された。同編成の廃車によりこの姿は再び消滅した。

国府津車両センター クハ111-553
国府津車両センター クハ111-553
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B02 中期形/湘南色 [格子形][金属枠]

前面窓に金属枠が取付けられた湘南色の0'番台の姿。2005年に阪和線から福知山線に転用され、湘南色に変更のうえミハS33編成として使用された。後に阪和線に復帰し、2008年頃に塗装が変更されたことで、この姿は消滅した。

宮原総合運転所 クハ111-5559
宮原総合運転所 クハ111-5559
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B03 中期形/湘南色 [蓋形][金属枠]

ミハS33編成のタイフォンカバー設置後の姿。2005年11月頃に福知山線での冬季運用にむけてタイフォンカバーが設置された。2006年に阪和線に転出し、タイフォンカバーは撤去された。

宮原総合運転所 クハ111-5559
宮原総合運転所 クハ111-5559
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B11 中期形/スカ色 [格子形]

スカ色の0'番台の姿。東海道線から房総地区に転用された車両がこの姿になった。2011年までに廃車され、この姿は消滅した。

幕張車両センター マリS70編成
幕張車両センター マリS70編成
撮影場所 蘇我駅   撮影日 2010.07.17
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B21 中期形/阪和色 [格子形]

阪和色の0'番台の姿。京阪神快速から阪和線に転用された車両がこの姿であった。2003年頃にかけて前面窓に金属枠が取り付けられ、この姿は消滅した。

日根野電車区 クハ111-5568
日根野電車区 クハ111-5568
撮影日 CGによる再現(2020.04作成)
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B22 中期形/阪和色 [格子形][金属枠]

阪和色の0'番台の姿。2002年頃から前面窓に金属枠が取り付けられた。2012年までに阪和線から撤退し、この姿は消滅した。

日根野電車区 クハ111-5568
日根野電車区 クハ111-5568
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B23 中期形/阪和色 [格子形][金属枠][戸袋窓縮小]

阪和線から岡山地区に転用された0'番台の姿。2012年に阪和線から撤退し、ヒネHG401編成~HG403編成が岡山電車区に回送された。阪和色を維持していたが、クハ111形には半自動ドアスイッチが設置された。岡山地区での運用前に塗装が変更され、この姿は消滅した。

岡山電車区 クハ111-5255
岡山電車区 クハ111-5255
撮影場所 岡山電車区周辺   撮影日 2012.07.30
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B31 中期形/瀬戸内色 [格子形][金属枠]

瀬戸内色の0'番台の姿。2005年に阪和線から岡山地区に転用され、ヒネF403編成・F404編成が瀬戸内色に変更された。しかし同年に発生した福知山線脱線事故の影響で関西地区に戻され、2006年以降は阪和線で使用された。2008年までに阪和色に変更され、この姿は消滅した。2009年にヒネF403編成が瀬戸内色に変更され、ヒロF15編成として2012年まで使用された。廃車によってこの姿は消滅した。

広島運転所 クハ111-563
広島運転所 クハ111-563
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B41 中期形/中国地域色 [格子形][金属枠][戸袋窓縮小]

中国地域色の0'番台の姿。2012年に阪和線から転用されたヒネHG401編成~HG403編成のうち、クハ111形はオカB07編成~B09編成として組成された。塗装変更のうえ、この姿で使用された。2014年頃に通風器が撤去され、この姿は消滅した。

岡山電車区 オカB09編成
岡山電車区 オカB09編成
撮影場所 岡山駅   撮影日 2012.07.30
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B42 中期形/中国地域色 [格子形][金属枠][戸袋窓縮小][通風器撤去]

中国地域色の0'番台の通風器撤去後の姿。オカB07編成~B09編成のクハ111形が該当する。2014年頃に通風器が撤去され、この姿になった。2015年から2016年にかけて廃車され、この姿は消滅した。

岡山電車区 オカB07編成
岡山電車区 オカB07編成
撮影場所 岡山駅   撮影日 2015.08.26
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B51 中期形/更新色 [格子形][40N更新]

0'番台の40N更新後の姿。1998年から体質改善工事が施された。京阪神快速や福知山線で使用された。2005年頃にタイフォンカバーが設置され、この姿は消滅した。なお、中間車のみであるが、キトL15編成のモハ113/112-5719は2008年に塗装が変更され、この姿であった。2011年に京都地域色に変更され、この姿は消滅した。

宮原総合運転所 クハ111-5566
宮原総合運転所 クハ111-5566
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B52 中期形/更新色 [蓋形][40N更新]

40N更新が施された0'番台のタイフォンカバー設置後の姿。2005年頃にタイフォンカバーが設置され、福知山線で使用された。2012年以降は広島地区で使用された。2017年までに塗装が変更され、この姿は消滅した。

下関総合車両所広島支所 ヒロP06編成
下関総合車両所広島支所 ヒロP06編成
撮影場所 広島駅   撮影日 2015.08.22
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B61 中期形/京都地域色 [蓋形][40N更新]

京都地域色で40N更新が施された0'番台の姿。2010年に福知山線のミハS34編成がこの塗装に変更された。2012年に塗装変更のうえ広島地区に転出し、この姿は消滅した。なお、中間車のみであるが、キトL15編成のモハ113/112-5719は2011年に塗装が変更され、現在もこの姿で使用されている。

宮原総合運転所 クハ111-5564
宮原総合運転所 クハ111-5564
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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B71 中期形/中国地域色 [蓋形][40N更新]

中国地域色で40N更新が施された0'番台の姿。広島地区の車両は2012年から2017年にかけて塗装が変更された。2016年と2018年には岡山地区に転用されている。現在もこの姿で使用されている。

岡山電車区 オカB08編成
岡山電車区 オカB08編成
撮影場所 岡山駅   撮影日 2016.08.19
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B81 中期形/広島色 [40N更新]

広島地区の40N更新が施された0'番台の姿。2008年頃に京都地区から広島地区に転用され、キトC01編成、C04編成、C09編成に組み込まれていたモハ113/112形がこの姿であった。2013年までに廃車または塗装変更され、この姿は消滅した。

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C01 中期形/湘南色 [開閉形]

700番台の落成時の姿。1974年から1976年にかけて湖西線用として投入された。2000年頃から前面窓や半自動ドアスイッチ設置などの改造が施され、最後までこの姿であったのは岡山電車区のオカB01編成であった。2012年に同編成が廃車され、この姿は消滅した。

岡山電車区 オカB01編成
岡山電車区 オカB01編成
撮影場所 岡山電車区周辺   撮影日 2012.07.30
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C02 中期形/湘南色 [開閉形][戸袋窓縮小]

半自動ドアスイッチ設置後の700番台の姿。2000年頃から半自動ドアスイッチが設置され、干渉する戸袋窓の一部が閉塞または縮小された。2003年頃に前面窓に金属枠が取り付けられ、この姿は消滅した。

京都総合運転所 クハ111-5758
京都総合運転所 クハ111-5758
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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C03 中期形/湘南色 [開閉形][金属枠]

前面窓金属枠取付後の700番台の姿。2002年頃から前面窓に金属枠が取り付けられた。半自動ドアスイッチが未設置の車両はこの姿になった。2008年以降は岡山地区や広島地区で使用された。2012年までに廃車され、この姿は消滅した。

京都総合運転所 クハ111-754
京都総合運転所 クハ111-754
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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C04 中期形/湘南色 [開閉形][金属枠][戸袋窓縮小]

前面窓金属枠取付後の700番台の姿。2002年頃から前面窓に金属枠が取り付けられた。半自動ドアスイッチが設置された車両はこの姿になった。2014年にかけて塗装変更や通風機が撤去され、この姿は消滅した。

京都総合運転所 キトC2編成
京都総合運転所 キトC2編成
撮影場所 京都駅   撮影日 2007.04.20
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C05 中期形/湘南色 [開閉形][金属枠][戸袋窓縮小][通風器撤去]

通風器撤去後の700番台の姿。2014年に湘南色のキトC10編成の通風器が撤去され、この姿になった。2017年に京都地域色に変更され、この姿は消滅した。

京都総合運転所 キトC10編成
京都総合運転所 キトC10編成
撮影場所 京都駅   撮影日 2015.03.13
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C11 中期形/瀬戸内色 [開閉形][金属枠][戸袋窓縮小]

瀬戸内色の700番台の姿。2009年に広島運転所に転入したヒロF09編成とF12編成は転属時に塗装が変更され、この姿になった。半自動ドアスイッチと前面窓金属枠取付は施工済であった。2013年までに廃車され、この姿は消滅した。

下関総合車両所広島支所 ヒロF09編成
下関総合車両所広島支所 ヒロF09編成
撮影場所 広島駅   撮影日 2012.07.28
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C21 中期形/京都地域色 [開閉形][金属枠][戸袋窓縮小]

京都地域色の700番台の姿。2011年から2017年にかけて京都地域色に変更された。半自動ドアスイッチと前面窓金属枠取付は施工済であった。2017年頃までに通風器が撤去され、この姿は消滅した。

下関総合車両所広島支所 ヒロF09編成
京都総合運転所 キトC5編成
撮影日 CGによる再現(2019.06作成)
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C22 中期形/京都地域色 [開閉形][金属枠][戸袋窓縮小][通風器撤去]

京都地域色の700番台の通風器撤去後の姿。2017年頃までに通風器が撤去された。現在もこの姿で使用されている。

吹田総合車両所京都支所 キトC13編成
吹田総合車両所京都支所 キトC13編成
撮影場所 山科駅   撮影日 2018.06.17
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C31 中期形/小浜色 [40N更新]

小浜色の700番台の姿。2003年に40N更新と塗装変更のうえで小浜線に投入された。フチW2編成の中間車は700番台であり、この姿になった。

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C32 中期形/更新色 [40N更新(初期)]

モハ113/112-5720の40N更新後の姿。1998年に40N更新が施されたが、車端部の戸袋窓を残置している点が特徴である。2013年に京都地域色に変更され、この姿は消滅した。

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C33 中期形/京都地域色 [40N更新(初期)]

モハ113/112-5720の塗装変更後の姿。2013年に京都地域色に変更された。1998年に40N更新が施されたが、車端部の戸袋窓を残置している点が特徴である。

吹田総合車両所京都支所 モハ113-5720
吹田総合車両所京都支所 モハ113-5720
撮影場所 山科駅   撮影日 2018.06.17
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D01 中期形/山陰色 [格子形][山陰改造]

5300番台の落成当初の姿。1995年に山陰本線福知山口の電化開業用としてモハ113・モハ112形に先頭化改造を施したクモハ113・クモハ112形5300番台が落成された。クモハ112・クモハ113-307はタイフォンカバーが設置されていなかった。暫定的に岡山地区で運用された。後にタイフォンカバーが設置され、この姿は消滅した。

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D02 中期形/山陰色 [蓋形][山陰改造]

5300番台の落成当初の姿。1995年に山陰本線福知山口の電化開業用としてモハ113・モハ112形に先頭化改造を施したクモハ113・クモハ112形5300番台が落成された。先頭部は廃車となった0番台から転用されたもので、運転席横の小窓がない。また、ワンマン運転を考慮して乗務員室後部の側扉が乗務員室寄りに移設されている。2003年頃に前面窓の金属枠が取り付けられ、この姿は消滅した。

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D03 中期形/山陰色 [蓋形][山陰改造][金属枠]

前面窓金属枠取付後の5300番台の姿。2003年頃に前面窓の金属枠が取り付けられた。2008年頃にスカートが変更され、この姿は消滅した。

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D04 中期形/山陰色 [蓋形][山陰改造][金属枠][強化スカート]

スカート強化改造後の5300番台の姿。2008年頃から強化スカートに改造された。2012年までに塗装が変更され、この姿は消滅した。

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D05 中期形/京都地域色 [蓋形][山陰改造][金属枠][強化スカート]

塗装変更後の5300番台の姿。2011年から2012年にかけて京都地域色に変更された。2015年頃から通風器が撤去され、この姿は消滅した。

福知山電車区 フチS7編成
福知山電車区 フチS7編成
撮影場所 福知山駅   撮影日 2015.08.18
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D06 中期形/京都地域色 [蓋形][山陰改造][金属枠][強化スカート][通風器撤去]

通風器撤去後の5300番台の姿。2015年頃から通風器が撤去された。現在はこの姿で使用されている。

福知山電車区 フチS3編成
福知山電車区 フチS3編成
撮影場所 福知山駅   撮影日 2019.07.21
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D11 中期形/更新色 [蓋形][山陰改造][40N更新]

40N更新が施された5300番台の姿。クモハ112・クモハ113-5302・5309は1999年に40N更新が施された。2008年頃にスカートが変更され、この姿は消滅した

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D12 中期形/更新色 [蓋形][山陰改造][40N更新]

40N更新が施された5300番台のスカート強化改造後の姿。40N更新が施されていたクモハ112・クモハ113-5302・5309は2008年頃にスカートが変更された。2013年までに塗装が変更され、この姿は消滅した。

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D13 中期形/京都地域色 [蓋形][山陰改造][40N更新][強化スカート]

40N更新が施された5300番台の塗装変更後の姿。2011年から2012年にかけて京都地域色に変更された。現在はこの姿で使用されている。

福知山電車区 フチS4編成
福知山電車区 フチS4編成
撮影場所 福知山駅   撮影日 2019.07.21
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E01 中期形/四国青色 [四国更新]

JR四国の第1編成の姿。JR東日本から譲受した0'番台に更新工事を施したうえで、2000年から使用した。第1編成は青色を基調とした塗装が採用された。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置され、この姿は消滅した。

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E02 中期形/四国青色 [四国更新][水切り]

JR四国の第1編成の姿。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置された。2019年に廃車され、この姿は消滅した。

高松運転所 カマ1編成
高松運転所 カマ1編成
撮影場所 高松駅   撮影日 2012.07.29
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E11 中期形/四国赤色 [四国更新]

JR四国の第2編成の姿。JR東日本から譲受した0'番台に更新工事を施したうえで、2000年から使用した。第2編成は赤色を基調とした塗装が採用された。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置され、この姿は消滅した。

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E12 中期形/四国赤色 [四国更新][水切り]

JR四国の第2編成の姿。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置された。2019年に廃車され、この姿は消滅した。

高松運転所 カマ2編成
高松運転所 カマ2編成
撮影場所 多度津駅   撮影日 2015.08.25
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E21 中期形/四国黄色 [四国更新]

JR四国の第3編成の姿。JR東日本から譲受した0'番台に更新工事を施したうえで、2001年から使用した。第3編成は黄色を基調とした塗装が採用された。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置され、この姿は消滅した。

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E22 中期形/四国黄色 [四国更新][水切り]

JR四国の第3編成の姿。2003年頃に乗務員扉の上部に雨樋が設置された。2018年に廃車され、この姿は消滅した。

高松運転所 カマ3編成
高松運転所 カマ3編成
撮影場所 高松駅   撮影日 2015.08.25
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