JR貨物/九州DF200形

JR貨物/九州DF200形

《最終更新》 2022.05.27

概要

DF200形はJR貨物が1992年から製造した電気式ディーゼル機関車である。北海道地区の貨物列車用として2011年にかけて、試作車の900番台が1両、量産車の0番台が12両、駆動機関を変更した50番台が13両、インバーター装置を改良した100番台の23両が投入された。2013年にはクルーズトレイン「ななつ星in九州」の専用車両として、JR九州が7000番台の1両を投入した。2016年から2020年にかけて100番台の8両に防音対策を施し、200番台として関西本線に投入した。


外観の特徴

車体構造の差異として、試作車の900番台(以下、試作形)は前照灯が前面窓上に4灯であるが、量産車の0番台、50番台、100番台(量産形)は前照灯が前面窓の上下に各2灯ずつ配置されている。JR九州の7000番台(旅客形)は前面窓下にエンジングリル風のデザインや曲線状の手すりなど、車体の随所に意匠が凝らされている。

塗装の差異として、JR貨物の車両はグレーをベースに赤色(標準色)である。なお、900番台と0番台は赤色のスカート(標準色(初期))が特徴である。JR九州の7000番台は車体全体がロイヤルワインレッド(ななつ星)である。

改造による変化として、JR貨物は2014年から車両番号の表記を切り抜き文字プレートからブロック式プレート(ブロックプレート)に変更した。


バリエーション一覧

No.
現状
特徴

各バリエーション解説

A01 試作形/標準色(初期)

900番台の落成時の姿。前面窓上部に横並びに配置された前照灯や3面で構成された前面形状が特徴である。2020年に運用離脱し、現在は苗穂工場で保管されている。

五稜郭機関区 DF200-901
五稜郭機関区 DF200-901
撮影場所 五稜郭駅   撮影日 2020.08.31
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B01 量産形/標準色(初期)

0番台の1~9号機の落成時の姿。赤色に塗装されたスカートが特徴である。0番台の10~12号機の落成時はスカートが灰色であったが、後に赤色に変更された。2016年からブロック式ナンバープレートに変更され、現在は12号機のみがこの姿である。

五稜郭機関区 DF200-8
五稜郭機関区 DF200-8
撮影場所 苫小牧駅   撮影日 2020.08.29
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B02 量産形/標準色(初期) [ブロックプレート]

0番台のブロックナンバープレート化後の姿。2016年からブロック式ナンバープレートに変更された。現在もこの姿で使用されている。

五稜郭機関区 DF200-11
五稜郭機関区 DF200-11
撮影場所 五稜郭駅   撮影日 2022.02.13
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B11 量産形/標準色

0番台の10~12号機、50番台、100番台の落成時の姿。灰色に塗装されたスカートが特徴である。なお、0番台は後にスカートが赤色に変更された。2020年までにブロック式ナンバープレートに変更され、この姿は消滅した。

鷲別機関区 DF200-106
鷲別機関区 DF200-106
撮影場所 社台駅付近   撮影日 2014.08.26
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B12 量産形/標準色 [ブロックプレート]

50番台、100番台のブロック式ナンバープレート化後の姿。2014年から2020年にかけてブロック式ナンバープレートに変更された。100番台から改造された200番台もこの姿である。現在もこの姿で使用されている。

五稜郭機関区 DF200-54
五稜郭機関区 DF200-54
撮影場所 五稜郭駅   撮影日 2020.08.31
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C01 旅客形/ななつ星

JR九州の7000番台の姿。クルーズトレイン「ななつ星in九州」の専用機として車体の随所に装飾が施されている。現在もこの姿で使用されている。

大分車両センター DF200-7000
大分車両センター DF200-7000
撮影場所 佐世保駅   撮影日 2015.03.28
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